http://www.ndl.go.jp/jp/gallery/permanent/jousetsu107.html
常設展示 | 国立国会図書館-National Diet Library
流行語というものはしばしば本来の意味をはなれて一人歩きを始めます。
「ありえなーい」も、TV番組「はねるのとびら」などの影響で流行語として機能しているようです
このホームページで詳しく説明されてます。
英語圏の人もunbelievableと言いますから、「信じられない」という表現の説明としてはよく理解できます。日本では最近なぜ「ありえない」が流行表現として選ばれたのでしょうか?
http://artifact-jp.com/mt/archives/200310/subculturelinguistics....
ARTIFACT ―人工事実― : 「ありえない」の分析/サブカルチャー言語学
この用法の語源ですが、調べてみると、ダウンタウンのつっこみとして「ありえへん」が使われていたので、それが標準語になって普及したのではないかというのが有力な気がします。
(略)
追記:80年代に流行った「信じられない」の方が近いのではないかという指摘を受けました。70年代では「ナンセンス!」という表現もありました。感情を表現する要素の強い言葉は陳腐化が速いようです。
一方、若い世代は、次のような効果を(無意識下で)期待して、「ありえない」という発話を行っているのだと思われる。第一は、現実と自分の仮想世界のギャップに直面した時にそのショックを軽減する効果である。たとえば、冒頭にあげた、再試リストに自分の名前を発見した学生は、「ありえない」と言うことで、そのギャップを言語化し、自分の予測と異なった現実を受け止めようとしたのだと思われる。第二は、仲間意識を高める効果である。つまり、ある場において、ある事柄が「ありえない」と言うことによって、その場にいる人々が、その事柄を「ありえない」とする世界の住人であることを確認する効果である。
だそうです。
予期していなかった現実を受け止めなければいけない時のショックアブソーバーとして。「うそ?」も「マジ?」も同義だと思いますが、問いかけから一方的に断定する表現に変わっているところが気になります。
http://kanzaki.sub.jp/archives/000010.html
神崎のナナメ読み: ありえない
>若い人が使う「ありえない」というのは、言ってみれば「現実逃避」です。
まさにその通りだと思います.
「ありない」ということで,
その事実を受け入れたくない,
私たちの常識とは違うんだということを
言っているんだと思います.
なるほど。自分の価値観の許容範囲に入っていないから事実の存在を拒絶する、という意思表示なのですね。
そうすると価値観の許容範囲が狭い人にはほとんどのことが「ありえない」ことになってしまうのですね。
ちょっと分かってきた気がします。
「だっちゅうの」「チョベリグ」「へぇ〜」・・・。
たしかに必要条件ではあると思いますが、充分条件ではないと思います。
それぞれの時代の時代背景や価値観が強く影響しているはずです。そこが知りたいのです。
http://jp.pg.com/products/laundry/ariel/
P&G Japan [製品情報] アリエール
まぁ、全然OK!等とふざけた事を平気で言う人が多いですから…
日本人としてのプライドがないのでしょう。
みんな自分へのプライドは高いと思いますよ。
社会心理学には「認知的不協和の理論」ということがあります。日本人に限らず、人間一般が持っている認知のずれを強制的にどうにかしようとする心理的働きのことです。
「ありえない」という言葉は、自分の認知と食い違うことを認識した瞬間に感じる不協和を拒否する言葉ではないでしょうか。
やはり拒否・拒絶の表現ですね。
http://www.pag1u.net/network/feedback_n.html
フィードバックの第N法則
前の回答への補足です。ポイントはなくていいです。質問への回答はむしろ「ワインバーグのフィードバックの第N法則」の方が正しいかもしれません。
http://www.pag1u.net/network/ninchiteki.html
フェスティンガーの認知的不協和の心理
あと、認知的不協和関連のリンクを追加します。
http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/deai/index.html
社会心理学入門「出会いの道」、対人関係、人間関係の心理(心理学総合案内こころの散歩道)
書籍では「マインドコントロールとは何か」(ISBN:4314007133)という本が面白いです。
「理解できないものにとりあえず名前を付けるだけで理解できたような気がして落ち着く」という心理は興味深いですね。
いくつかの単語を覚えて分かったような気になる、という例のあれもその一種なのでしょうね。
瞬間的に何も反応できないときに「ありえなーい」と叫ぶのは、心理的に不安な状態を和らげようとしているということで、問いかけ型の「うそ?」とか「マジ?」よりも精神安定作用が強いということなのでしょうか。
分かったような気になってきました。
こんなものまであるみたいです。
日本人に限らないんですよね。知り合いのフランス人もカットに失敗した私の髪型を見て「C’est impossible.」と言ってました。まさに「あり得ない」という意味です。
大して参考になるようなこと書いてませんので、ポイントは結構です。
あはは、ありえない同盟。そうきますか。
私に参加資格は無いようですが、ありえるもののひとつだと思います。
フランス人のコメントの例は少なくとも拒絶ではないようなので、日本で流行っている「ありえない」とはちょっと意味合いが違うようですね。
ありがとうございました。
「ありえない」とは前後を打ち切る言葉だと思います。
「それが起こっている理由を考えたくない」ということです。
Aさんが何かをして、それをBさんが「ありえない」と断じたら、それはBさんが「Aさんがいかなる理由でそうしたかを追求する気はないし、わかりたくもないほどAさんの行動は支離滅裂・理解不能である」という意味だと思います。
まぁ全否定ですね…。お笑いでよく使われるので、世間に浸透したんだと思います。
「考えられない」という言葉が似た感じですね。
なるほど。「小泉首相の訪朝はありえない」などのように使うわけですね。
理解できないことから生まれる「不安」の緩和目的とは少し違う用法が出てきました。強い非同意ですね。
きちんと調査したわけでありませんので、
単なる印象ですが、
結局のところは、認知の問題でしょうから、
認知環境が、行為者もしくは発話者と異なり、
現象に関して発生しうるかどうかという面よりも「受け入れがたい」という心証の表現だと感じています。
私が考えるには、日本人は倫理に関することに言及する際に個人主義と利己主義が混同される傾向にあることから、個の確立がなされないまま、事実を意見と混同して表現している気がします。
英語圏でも、全てがそうではないでしょうが、強烈な経験および感情を伴う記憶が根強く存在するときには、
unthinkable, unbelievableという表現をしますので、
認識の問題だとは思うのですが、
私の考察がたりないかもしれませんね。
村社会主義(ウソ?、マジ?などの相手を意識した問いかけ)から個人主義(信じられない!考えられない!などの意見的表現)を飛び越して利己主義(瞬間自己完結の「ありえなーい」)に到達。
答えが一通りに定まらない多様性恐怖症が背景にある気がしてきました。
受験世代、マニュアル世代の弊害?
http://www.bluedolphin.tilt.eu.org/dossiers/11sep2002/possible.h...
[ BlueDolphin ] Chroniques du 11 septembre - « Pas possible ! »
上で指摘されている方がいますが、フランス語でもごく普通の表現(Impossible, Pas possible)で、日本で今はやった例をチェックしましたがほぼ変わらないと思います。多分Euro2004の今度の試合でスイスに負け何かの具合で予選落ちすればば、その厳然たる事実を前に大部分のフランス人人が「ありえない Pas possible!」と叫ぶはずです。英語でも似たような使うのではないでしょうか。むしろ翻訳調の表現だと思っていたので、「日本人は...」という問題のたてかたがそもそもおかしいんじゃないかと反射的に思いました。URLは9.11に対する反応です。
http://www.bluedolphin.tilt.eu.org/dossiers/11sep2002/possible.h...
[ BlueDolphin ] Chroniques du 11 septembre - « Pas possible ! »
残念ながらフランス語よめませんが、紹介くださった例は記事の見出しのようなので、「フランスでも同じ」と判断できるのかどうか、私には分かりません。
また、問題のたて方に正解なんかないのですから、「おかしい」というご指摘は、とても奇異に思えます。「ありえなーい」と発声するのは日本人だけなので、質問文中の「日本人は」は無視して構いません。
英語表現では、私が見聞きした限り「That should never be happened」ということはあっても「That can never be happened」ということは無いように思います。もちろん将来の予想・予測の場面では使いますが。もしかしたら「Can’t be!」と叫ぶのは同様のニュアンスかも。英語の得意な方、その他の外国語の堪能な方のコメント、歓迎します。
Yahoo!
『That’s impossible !!』っていいますよね。『ありえな〜い』に近いと思いませんか?スペイン語では、『No puede ser !!』(直訳=Can not be !!)などと言ったりします。
ありがとうございます。
「発現可能性の予想として」ではなく、日本人のように「発現した事実」に対してやたらと使われる表現なのでしょうか?
日本人が「ありえなーい」と反応する多くのケースでは、英語では「Really?」とか「unbelievable」「Oh my God!」など、多様な気もします。
もっと場面の想定を具体的にして質問すべきなのですが、私自身「ありえなーい」という表現を使わないので、場面例を書き出せません。
どなたか5〜6種類の典型的な場面例を作っていただけると助かります。
「ありえなーい」の流行以前はなんと言っていたか、外国語ではどう言うか、の2点を検証してみたい思います。
ありがとうございます。
なぜ流行語として選ばれたか、という理由への言及も期待しています。