散文であればジャンルは問いません。
その本(作家)の特徴や印象、個人的なエピソードなど、書き添えてくださると嬉しいです。
参考になるか分かりませんが、アーヴィング、オースター、カーヴァーは好きです。
それではよろしくお願いします。
子ども本作家なのですが、この人の本を一通り読み終わると語彙が非常に増えると思います。
語彙の使いこなし方がうまく、欧米では知らない人はいない作家です。例えばねばねばしたものを表現するとき、「ねっとりと、べたべたと、ねちゃねちゃの」というようにボキャブラリー豊かな表現をしてくれます。この人の本を原作に映画化されてる話も数知れず、大人でも十分楽しめると思います。子どもの本とバカにせずおためしあれ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0452280249/qid=10920541...
Amazon.co.jp: The Collector of Hearts: New Tales of the Grotesque: 洋書: Joyce Carol Oates
Joyce Carol Oates の ”The Collector of Hearts” はどうでしょう。amazonのレビューに「文章も美しい」と書かれてあるし、比較的英語の苦手な私が辞書なしでざっと読み通せるくらいなので語彙も平明だと思います。
あとはliddyさんの好みに合うかどうかですが、わたし自身オースターやカーヴァーは好きなので、大丈夫だとは思うのですが……。
この短編集は幻想的な話が多いですが、ところどころで一人称の独白が挿入されるので感情移入しやすく(=話が理解しやすい)、読みやすい作品でした。
翻訳書でよければ、カーヴァーということで、村上春樹翻訳つながりでカポーティやフィツジェラルドという線もありますが、(わたしの英語力では)原文はちょっと読みづらかった記憶があります。
ありがとうございます。
ぼくも「ギャッツビー」には挑戦したことがあるのですが、途中で挫折してしまいました。
もう少し経験を積んでから再トライしたい、と思っています。
作家では少し堅いかもしれませんがSomerset Maugham(サマーセット・モーム)が美しく優れた文体です。有名なのは「月と6ペンス」ですが私の好みは「かみそりの刃」(The Razor’s Edge)です。内容はキャラクタースタディで人間模様をそれぞれの心理とあわせて上手く表現されています。
私はホラーは嫌いなんですが、スティーブンキングのホラーでない作品はお勧めです。言語の上手い使いこなし方がホラー並みにページをめくらせる力を持った作家だと思っています。
あと作品に好みはありますが、Wilbur SmithやDick Francisなども文体でいうと優れた作品を書いてます。
文体と作風は別なので、Irvingが好きという観点からいうと、スティーブンキングなどが読みやすいかもしれません
bk1だと日本語しか引っかからなかったけど^^;
英語版ものっけときますINアマゾン。
<a href=”
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0316364207/hatena-q-22
Amazon.co.jp: Good-Bye, Mr. Chips: Mary Dudley Porterfield: 洋書
”>amazon</a>
映画にもなったのかな、原書はイギリス英語で物凄く丁寧な書かれ方してました。内容もイギリスの紳士だし。高校生が辞書片手に真面目に読めるくらい。
短いと言えば短いです。実は、父に「高校英語の勉強するならこの本はいいぞ。」と薦められた本。乱読かつ結構いいものも解る父の言葉なのでほいほい読みましたけど、英語は結局(苦手なもんで)挫折しました。
でも、話気になって日本語版読んだら、ほんのりあったかな気持ちに浸れました。お勧め。
ありがとうございます。
ブリティッシュということで言えば、ゴダードとかジェフリー・アーチャーとか好きです。
ジャック・フィニィのこの短編集はかれこれ20年
前に初読しましたがその文体、ストーリーの美しさ
ゆえに今でも時々読み返します。表題のストーリー
の主題であるノスタルジックなイメージゆえでしょ
うか?スティーブン・ミルハウザーの本作は当時
全く新しいタイプの作家が登場したと驚愕しながら
読んだのを覚えています。関係ない話しで恐縮です
が好きな写真家のベルナール・フォコンの写す世界
とリンクしていて楽しかったのも懐かしい思い出
です。あと、ル・クレジオですが初期の作品は難解
なものも多いですが、本書ならびに、海を見たこと
がなかった少年、黄金の魚、の3冊は美しい文体で
ストーリーも楽しめます。絶版にて残念ですがカー
ヴァーがお好きであれば、クレジオの初期の傑作
である、調書、もおすすめです。硬質な文体がとても
かっこいいので、こちらはぜひ図書館などでお探し
して読んでみて下さい。(既読の本たちでしたら
すみません)
ありがとうございます。
どれも読んだことなかったです。
r21sproさんの紹介文とbk1の紹介文を見ていたらむずむずと読みたくなってきてしまいました。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%83A%81%7C%83T%81%7C%81E%83w...
アーサー・ヘイリー 作品一覧: 紀伊國屋書店BookWeb
アーサーヘイリー ホテル
平明でも美しい文体でもないかもしれませんが、私が日頃原文で読んでみたいと思っている本です。
ホテルの各所で展開される「事件」が同時進行されていくのは見事です。
ストーリーテラーとして第一にあげたい著者なので、原文の英語もあまり苦にならないかと思います。
他の作品もあわせてどうぞ。
ありがとうございます。
いきなり「平明でも美しい文体でもないかもしれませんが」とあって、びっくりしてしまいましたが(笑)、それだけストーリーテリングが優れている=先を読まずに入られない作家さんなのですね。
ぼくはジョン・アーヴィングの本に対して、そのような理不尽な魅力を感じる者のひとりなので、楽しみです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1566891442/qid=10920640...
Amazon.co.jp: Indiana, Indiana: (The Dark and Lovely Portions of the Night): 洋書: Laird Hunt
こんな本はどうでしょう。Laird Huntという人の、Indiana Indianaです。どういう小説なのかを一言で言うのは非常に難しいのですが、オースター、カーヴァーなどが好きでいらっしゃる人ならば、確実に魅了されると思います。といいますのも、数ヶ月前の英語青年だったかなにかの雑誌に、柴田元幸氏が「オススメ」として挙げていた本で、氏の訳されたこれまでの小説との共通点が多く見られるからです。例えば、オースターなどもそうですが、非常に印象的で余韻と予感に満ちた書き出しになっております。しかもその文章は凝りに凝ってるというよりも、むしろ簡素で平明であり、その点でもオースターなどとは共通点があるような気がします。ぜひ、洋書屋ででも、冒頭の文章をご覧になってください。
bk1にはありませんでしたので、参考URLにはアマゾンをあげておきました。
ありがとうございます。
オースターの透明な迷路に迷い込んでしまったような文体が好きな人間なのでものすごい興味を覚えました。
http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0679601228/qid=1092068579...
Amazon.com: The Best Short Stories of O. Henry (Modern Library): Books: O. Henry,Bennett Cerf,Van H. Cartmell
既読かもしれませんが、Oヘンリー短編集はいかがでしょうか?平易な文章で、なおかつ美しく、内容もすばらしいと思います。
ありがとうございます。
Oヘンリーは、高校の時に冬休みの宿題で(無理矢理)読まされたことがちょっとしたトラウマで、それ以来敬して遠ざけてしまっていました。そういうのって良くない偏見ですよね。うん。読みたいです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0872860744/qid=10920756...
Amazon.co.jp: Notes of a Dirty Old Man: 洋書: Charles Bukowski
有名所ですが
「NOTES OF DIRTY OLD MAN(ブコウスキー・ノート)」チャールズ・ブコウスキー著
…なんて如何でしょうか?
ビート・ジェネレーション最後の作家の初成功作。
彼は長年肉体労働者として働いており、その文章も『頭より体』な簡単な語彙で構成されてます。
P・オースターを原文で読まれるのでしたらこの本に辞書は要らないのでは?(僕は漫画ピーナッツのフキダシの方がこっちより難しいと感じちゃいます(w。)
ありがとうございます。
カーヴァーさんもブルーワーカーだったことがあるみたいだけど、ブコウスキーの方が間違いなく筋金入りそうですね。
これまで、たくさんの御返答ありがとうございました。
ちょっとした変化球な選択や、エッセイなども(美しい文体というよりは優れたヴォイスというかんじですが)ありましたら是非教えてください。
A Room of One’s Own, and Three Guineas Virginia Woolf
「ダロヴェイ夫人」で知られる作家ヴァージニア・ウルフのエッセイなどはいかがでしょう。特有の美しい流れるような声(とでも言うべきものでしょうか?)が味わえるかと思います。英語も彼女にしては平易かと思います。
Major American Short Stories A. Walton Litz ed.
これはひとつの例ですが、さまざまな作家の短編を集めたアンソロジーという形態の出版物が洋書には数多くあります。こうしたものから自分の好みの作家を見つけられるのも悪くはないかと思います。
なお、ここに挙げたのはアメリカの大学の、日本で言う一般教養の講義で使われる、言ってみれば大学生用国語の教科書みたいなものですね。収録量は多いですがその分お高いです。アンソロジーゆえ作家によって英語的な難易度、小説的な難易度はそれぞれまちまちです。(邦訳はアンソロジーなので個々になります。未訳のものもありますね)
The Island of Doctor Death and Other Stories: And Other Stories Gene Wolfe
これはちょっと変り種。SF短編集です。昨日ネットサーフィンしていたらたまたま関連記事を見つけたので挙げてみました。表題作”The Island of Doctor Death and Other Stories”は実に面白いですよ。(表題作を除いておそらく未訳。表題作は上に挙げた20世紀SF4に入っていたはずです)
ありがとうございます。
ぼくの追加的なわがままを考慮してくジャンルに富んだ選択をしてくださったのですね。
パパ・ユーアクレイジー―Papa,you’re crazy 【講談社英語文庫】
高校生程度の英語力で十分読める文章だと思います。
短いエピソードで各章が構成されているので、少しづつ読みたい時にも最適です。
父と息子の、とても素敵なコミュニケーションの物語で、まるで詩を読んでるみたいな印象でした。
日本語訳は、映画監督の伊丹氏がされているのですが、彼の独特な翻訳方法も話題になりました。
英語版、日本語版ともに文庫で容易に手に入りますので良かったら読んでみて下さい。
ありがとうございます。
bk1のレビューも参考にさせていただたいのですが、二十歳をすこし過ぎて、息子という年頃を過ぎましてや父親でもない自分はいったいどちらにシンパシーを感じるんだろうと興味を持ちました。文庫というのも経済的っす。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/477002214X/qid=10921471...
Amazon.co.jp: 風の歌を聴け―Hear the wind sing 【講談社英語文庫】: 本: 村上 春樹,アルフレッド・バーンバウム,Alfred Birnbaum
変化球になりますが、村上春樹の『風の歌を聴け』の英訳版はいかがでしょう。
日本語のほうを先に読んだので英語版自体のヴォイスが
どれくらいうまくでてるものなのか、
いまいちよくわからないんですが、
もとのリズム感や余韻がちゃんと感じられたような気もしました。
日本語の方と照らしながら読んで勉強しようとしたりしてました。
途中で挫折しました。
ありがとうございます。
「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」ですね。
ぼくは「神の子どもたちはみな踊る」が好きです。
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これにて質問を終了させていただきます。
答えてくださった方々に改めて御礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。
ありがとうございます。
児童書を多読するというのは英語の出直し勉強法としても推奨されていますよね。