江藤淳は母親を結核で早くに喪って、そのことを一生引きずり続けた、と思います。「成熟と喪失」の分析とは裏腹に、実人生の江藤淳が、奥様に(母の原像を見出して)依存してきたことは現在では確定していると思います。
URLは参考程度に。
三島由紀夫は、生後すぐ母親から引き離され祖母の許で育てられたという過去を持ちますが、それがゆえに、母親から精神的に自立できないでいながら、そのことを認めようとしない人物には攻撃的になる面があったようです。もっとも、このことは、三島自身が「母の原像」から自由になっていたことを意味せず、偽装に偽装を重ねている可能性がありますが・・・。
そんなわけで、同じような境遇にありながら、違った方向へ進んでいった二人は生理的に相容れなかったのではないでしょうか?
なるほど
ありがとうございます