「唐版 風の又三郎」。
宮沢賢治の代表的な童話世界を
唐十郎が大胆なパラレルワールドに仕上げて提示する作品です。
かつて唐氏の主宰する「状況劇場」は、
パレスチナでこの上演を行ったことがありました。
日本の演劇が急旋回を見せた時代の
代表的戯曲のひとつとして、
ぜひ押さえておきたい作品だと思います。
ありがとうございます。戯曲と小説どっちがすきですか?
http://homepage1.nifty.com/mneko/play/HA/20021102s.htm
プロジェクト・ナビ 想稿 銀河鉄道の夜 ver.3.2
「想稿・銀河鉄道の夜」です。
「みんながめいめいじぶんの神様を本当の神様だというだろう。けれどもお互い他の神様を信ずる人達のしたことでも涙がこぼれるだろう」
原作では初期第三次稿の中の台詞(だったと思う)。それがとても効果的に使われている。好きな芝居です。
宮澤賢治のとは違うのかな?
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344001524/hatena-q-22
Amazon.co.jp: 小林賢太郎戯曲集―home FLAT news: 小林 賢太郎: 本
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344006011/hatena-q-22
Amazon.co.jp: 小林賢太郎戯曲集―椿・鯨・雀: 小林 賢太郎: 本
おそらくお笑い界初のコントを戯曲という形で表現した作品集。書いているのは芸術的コントを追及するお笑いコンビラーメンズの小林賢太郎。
変なのとか思いながら読んだのですが、読み物としてよりそれをどう舞台上で表現されているのかを想像しながら読むとかなり面白いです。戯曲としては異色かもしれませんが、こういうのもあるぞということで。悪くないものではあると思いますよ。
そうか、お笑いもセリフが命ですもんね。ありがとうございました
『髑髏城の七人』アカドクロ
公演終了してしまったのですが、DVDが出ているので紹介します。
ストーリー:
奇しき縁にあやつられ、時代の裂け目に現れた名も無き七人の戦いが、今始まる。
時に天正十八年、戦国の雄―織田信長が逆臣の手にかかり倒れて、はや八年。天下統一は浪速の猿面冠者―豊臣秀吉の手でなされようとしていた。―――ただし、唯一関東を除いては。
黒甲冑身を包んだ武装集団“関東髑髏党”の首魁、自らを“天魔王”と名乗る仮面の魔人。関東の大平野に忽然とそびえる漆黒の城こそ、彼らの拠城―“髑髏城”であった。天下統一を狙う秀吉の最後にして最大の敵となった天魔王。風雲急を告げる関東荒野。そこに、奇しき縁にあやつられるかのように集まる者たち。
関東髑髏党におわれる沙霧(佐藤仁美)を行きがかりから助けた謎の牢人・狸穴二郎衛門(佐藤正宏)と玉ころがしの捨之介(古田新太)は、色街無界の里の主人である無界屋蘭兵衛(水野美紀)に匿ってくれるように頼む。そこには関東随一の大太夫・極楽太夫(坂井真紀)、関八州荒武者隊を名乗る抜かずの兵庫(橋本じゅん)らがいた。沙霧を追う髑髏党の斬光の邪鬼丸(山本 亨)は、無界の里に隠れる沙霧を見つけ出し里を襲う。そこに突然現われた天魔王によって捨之介と蘭兵衛たちの過去が明らかになる。さらに天魔王の魔の手は捨之介の旧知の刀鍛治、贋鉄斎(梶原 善)にも伸びるのだった……
(上記URLから引用)
今年に赤・青キャストに分かれて2バージョンで公演してましたが、私は赤が好きなので上記URLを紹介しました。
「ゲームとかアニメにしたほうが海外で受けそうだなぁ」と思うような舞台でした。
(今度映画化するらしいです)
ありがとうございました
http://www.enpitu.ne.jp/usr9/bin/day?id=92462&pg=20011018
un capodoglio d'avorio
遊◎機械/全自動シアターの代表作「ラ・ヴィータ」です。
ストーリー(URLより)
死を目前にした一人の男が自らの人生の意味を問おうとすると、
彼をかつてよく知る、既に死んだ人物達が現れる。
彼への批判賛美同情叱責、様々な言葉を浴びせては消えるその人物達の中に、
やがて幼少期の自分も現れる。
自分を静かに見つめ直していく先にようやく男は、生と死を受け入れていく・・・
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死ぬこととはなんだろう、人生ってなんだろう、と思いました。
この芝居の衝撃が大きくて、遊◎機械/全自動シアターが大好きになり、毎年年末の「ア・ラ・カルト」にいまでも通っています^^
そういえばお芝居って見に行ったことないです。オペラ座の怪人くらい(あれは違うか)
「読む戯曲」として、
横内謙介氏の作品をお勧めします。
(上に挙げた戯曲のうち「新羅生門」以外は絶版のようです。図書館などでお探し下さい)
横内氏の主宰する劇団「扉座」の前身である「善人会議」の、初期の頃の作品です。
どれも青春の痛みとか強さとか脆さとか、を、感じさせてくれる作品です。
「観る戯曲」ならば
やはり野田秀樹氏がおすすめです。
読むだけではたぶんほとんど理解できないと思います(自分は出来ません;)。
芝居として「観る」のであれば、
彼の創り出す幻想世界にどっぷり浸かっていただきたいです。
戯曲を元に自分で小説書いたり映画作ったりするのも面白そうですよね
つか こうへい氏の「熱海殺人事件」です。
というのも、以前友達が「つか氏はすごいんだゾ!」と熱心にカッフェで語ってたことを思い出したんですが、覚えてたのがこのタイトルだけでした。。。
こちらのサイトにあらすじがあるんで見てみてください。
友達にとってはオススメなのだと思います。
今度読んでみますね。ありがとうございました
ジャン・パトリック・シャンリーの「お月様にようこそ」。
あんまり有名じゃないので知らない人も多いと思いますが、「月の輝く夜に」という素敵な映画のシナリオを書いた人の本業がこういうお芝居を書くことなんです。
下のURLにちょっとした説明があります。日本でも何回か上演されています。小さなグループですが。
おー、あの映画は大好きです。「シネマキッチンの鍵貸します」っていう本まで買って目玉焼きトーストの修行をいたしました。でも別々に焼いてから乗っけたほうが食べやすい(笑)
ギリシャ喜劇の戯曲は、いま読んで面白いと思える部分もあれば、時代や背景の違いで面白くない部分もある。重要なのは、翻訳家とか、実際に演じる場合には演出家とかが、戯曲をどのくらい読めて(理解できて)いるかによって、読者や観客が楽しめるか否かが掛かっているところ。
岩波文庫だと在庫あり。
個人的な趣味ではなんといってもジャリの『ユビュ王』。うんこったれあるいはクソッタレ!!
戯曲を読んでからお芝居見るのって漫画が実写かされたよりもずっと落差が出そうな気がする。あるいみ推理小説みたいで楽しそうだけど
井上ひさしさんの、「イーハトーボの劇列車」。
宮沢賢治の半生を、ただ「聖人」という視点からではなく、ユーモアや滑稽さも含めて書かれています。
この舞台は観ていませんが、井上さんの作品は「頭痛肩こり樋口一葉」などを観ました。
そちらも泣けて笑えて面白いです。
宮澤賢治ってどうも実際に生きていた人間のような気がしません。なぜだろう。
http://www.hatena.ne.jp/1102515521#
人力検索はてな - オススメの戯曲を紹介してください。
URLはダミーです。
小山内薫のごく初期の作品である『森有禮』は、五幕からなります。少し長くなりますがお付き合いください。
<第一幕>明治二年五月二十七日午後、公議所議場。
議長心得である森有禮の提出した「廃刀案」をめぐって議場が荒れに荒れる場面が克明に描かれています。
<第一幕第二場>同年六月二十日の夕刻。
森有禮は、実兄である横山安武(横山家の養子に入っていました)を訪ね、公議所をやめ、郷里へ帰ることを告げます。明治新政府の汚職・腐敗を憤る安武は自分は東京に残り、命を賭して政府を諌めると宣言しますが、弟には帰郷を勧めます。
<第ニ幕>明治五年四月二十七日午前。
ワシントンの日本弁務使館にて。
亀山という日本人が訪ねてきて、「廃刀論」の討議ののち、森を暗殺しようとして、つけねらっていたが、隙がなく果たせなかったことを詫びます。森の見通しは正しかった、自分はこれからカリフォルニアに渡り開墾に従事すると。
一方、秩禄処分に伴う外債募集のために吉田清成大蔵少輔が現れ、森と激論を交わします。政府の命に反する森を攻撃する吉田に対し、森は日本の為を思うからこそ、日本の士族の俸禄を取り上げる秩禄処分に反対するのだと告げますが、吉田は納得せず、喧嘩別れになります。
<第三幕>明治九年一月二十五日、北京の清国保定府にて。
特命全権公使である森有禮と清国全権の李鴻章との対話。ここで、森の宗教観があきらかになります。。
<第四幕第一場>明治十九年十二月某日、
高崎正風邸の客間
文部大臣となった森が「黴の生えた勤皇」と評したことに対して、天皇の御歌所の責任者である高崎が反論します。日本の教育が欧化主義を取り入れているが、愛国という当時のヨーロッパの主要な思想を取り入れておらず、技術や知識ばかり吸収していくことへの批判で、さすがに森も「一本取られました」と謝ります。
<第四幕第二場>明治二十二年一月二十八日
文部省の会議室。
直轄学校校長を前に、森は自身の教育論を演説します。
<第五幕第一場>明治二十二年二月八日、内務省属山口県人児玉右一の住居。
下宿人の一人、西野文太郎が一昨年の「森文相の伊勢神宮不敬事件」を持ち出し、森の国家主義は西洋由来の国家主義で、日本の国体に反すと主張します。最後に彼は重大な決意をします。
<第五幕第二場>同年二月十一日午前七時、森有禮邸。西野が面会に現れ、隙を見て、森の腹部を出刃包丁で刺します。
<第五幕第三場>同年同月同日午後十時、瀕死の森のもとへ総理大臣黒田清隆が現れ、「憲法発布の大典は無事終わったぞ」と報告し、森有禮は息を引き取ります。
さて、ストーリーだけ追うと、何がオススメかということになってしまいますが、明治期、欧化主義者・キリスト教信者(疑い)として評判の悪かった森有禮を公平な目で描き、名誉回復を図ったことです。
その後、森への評価は「教育勅語」を準備した文部大臣として百八十度変わります。
でも、これも誤解です。森有禮は、単純に黒白つけられる政治家・思想家ではありません。暗殺後、115年たった今も、その思想を点検する必要があると信じる私は、森の思想を比較的忠実に表現した小山内薫の戯曲の再演を強く望んでおります。
ラストサムライのワンシーンが浮かびます。明治って今よりずっと混乱期ですよね
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%82%A...
サミュエル・ベケット - Wikipedia
サミュエル・ベケット の『ゴドーを待ちながら』
不条理が描かれるベケットの世界。ちょっと戯曲として読むには最初は辛いかもしれないけど、
ベケットはお勧め、もっとお勧めの短編の戯曲があったのだが、タイトルを忘れてしまいました。
北村 想 の 寿歌です。
学生の頃北村想が好きでした。何が好きだったかといわれるとうまく表現できなのだけど、
核戦争後の世界の中で展開している話のなかで、旅芸人2人とプラス1人で繰り広げられる話。
そして、ラストシーンが印象的でした。
http://homepage1.nifty.com/mneko/play/HA/20021221s.htm
プロジェクト・ナビ 悪魔のいるクリスマス
在間ジロの『悪魔のいるクリスマス』
おまけです。これが一番読みやすいかも。
ありがとうございます
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102109072/hatena-q-22
Amazon.co.jp: ガラスの動物園 (新潮文庫): テネシー ウィリアムズ, 小田島 雄志: 本
テネシーウィリアムズのガラスの動物園です。家族というものについて妙に心に引っかかります。
『不況時代のセント・ルイスの裏街を舞台に、生活に疲れ果てて、昔の夢を追い、はかない幸せを夢見る母親、脚が悪く、極度に内気な、婚期の遅れた姉、青年らしい夢とみじめな現実に追われて家出する文学青年の弟の3人が展開する抒情的な追憶の劇。』
もう一つは、同じテネシーウィリアムズの焼けたトタン屋根の上の猫です。なぜかアマゾンで出てきません。父親のすばらしい人生観も死病という現実の前には無力でした。
ガラスの動物園、今ちょうど読んでます。母親の造形がすばらしいですよね。セリフだけでどんな人柄かうががい知れるところが
表題作だけでなく「悪魔のいるクリスマス」も
季節モノとしてオススメです。
あと北村想さんなら、「十一人の少年」です。
これは大人向け「モモ」(ミヒャエル・エンデ)って感じです。
おしゃれな大人のドラマっぽい感じ。
切なさと笑いがいいバランスで読み物としてもおもしろいです。
ありがとうございます
http://www.thirdstage.com/dsbt/asa81.html
朝日のような夕日をつれて
鴻上尚史作、演出の第三舞台「朝日のような夕日をつれて」
劇中からは、全くわからないけれど、核戦争三部作の一作目。
内容としては、戯曲「ゴトーを待ちながら」をパロディ化し、アングラ劇団的な笑いと劇中のダンスで繰り広げられるエンターテイメント色が強い内容。…説明がムズイです。でも、セリフの一つ一つに痛烈な批判、皮肉があって面白い。
第三舞台にハマった高校の頃に、よく台本を読んでいた。読むだけでも面白い。
ゴトー、パロディの方しか知らないですね。ぜひ元ねたを読んでみたいです
ありがとうございます
シェークスピアはあまりにメジャーなので出ていないのでしょうか(「薔薇の名前」を質問されている方なのである程度読んでいると考えた方がいいでしょうか)?四大悲劇の一つ「オセロー(オテロ)」です。喜劇なら「十二夜」がお勧めですが。
あらすじ:ムーア人(アフリカ系黒人)の武将オセローは妻デスデモーナを心の底から愛していたが、部下イヤーゴの策略によって少しずつ妻を疑うようになってくる。
シェークスピアらしい名台詞に彩られており、嫉妬ものなら最高峰だと思います。物書きを目指していて、もし読んだことがなければシェークスピアは確実に全て読了することをお勧めします。
ああ、嫉妬物はツボですね。昔オテロ(オペラのほう)を題材にしたしょうもないパロディ小説を書いたことがあります(笑)。そうか、シェイクスピアもいいですね。ありがとうございました
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093871965/hatena-q-22
Amazon.co.jp: 戯曲 半神: 萩尾 望都, 野田 秀樹: 本
萩尾望都・野田秀樹「半神」総毛立つような傑作短編マンガを戯曲化。ブラッドベリの引用とかも散りばめられてて読んでも面白い。「走れメルス」とか初期の「よくわかんないけどセリフがやたらカッコいい!」というのもオススメなんですが、今だとけっこう絶版だったりするのね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003102738/hatena-q-22
Amazon.co.jp: 夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫): 泉 鏡花: 本
泉鏡花「夜叉ケ池」流れるような、そして絢爛豪華な日本語の美しさ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101050147/hatena-q-22
Amazon.co.jp: 近代能楽集 (新潮文庫): 三島 由紀夫: 本
三島由紀夫「近代能楽集」とか、「サド侯爵夫人」とか。濃密な会話の魅力。わたしの毒牙を求めたのはあなた、でしたっけ。
萩尾望都大好きです〜。ぜひ読んでみたいと思います
だめじゃないけどどんなストーリーなのか、どういうところがオススメなのか書いていただけるとありがたいです(笑)