なぜ申告には青色と白色があるのでしょうか？その制度の趣旨は何ですか？

国税庁のページです。青色申告制度導入のいきさつなどが書かれています。これによると、きちんとした貴重を行わせるためのインセンティブという側面が強いようですね。

また、前の質問で源泉徴収制度についても尋ねられていますが、それについての簡単な説明もこのページにあります。

こちらに確定申告時における、青色/白色の違いが記述されています。

(中小)企業は個人よりも、データが少ない場合が多く、また不正確になりがちです。

とくに、零細企業は家計とごっちゃにさせてしまう場合も多く、知識のない者にとっ

て記帳は大変面倒くさいものです。

青色申告制度は、納税者に正しい申告を行わせ記帳慣習を確立させることを目的とし

た制度で、きちんと記帳した青色申告者には種々の特典があります。青色申告者（申

告の紙が青い）以外を白色申告者（普通の申告の紙の色）といいます。

主な特典

・青色申告特別控除

・青色事業専従者給与

・各種引当金の繰り入れ

・棚卸資産の評価方法について低価法の採用

・家事関連費の必要経費参入

・純損失の繰越控除または繰戻し還付

上記メリット・デメリットが比較されてるサイトです。

青色申告の説明です。

白色申告の説明です。

青色申告は、一定の要件を備えた帳簿を備え付け、記録し、書類を保存するよう定められていますが、この用件に当てはまらないと白色申告になります。

青色申告の特典としては、

１）純損失の繰越と繰戻しができる

２）専従者給与を経費に算入できる

３）青色申告特別控除がある

４）貸倒引当金の計上ができる

等があります。白色申告と比較して基礎控除などの控除が認められ、税額の面で有利になるのが青色申告です。

もともと白色申告は帳簿などが不充分な場合に税務署自らが納税者の所得を推計して課税するというものです。

つまり、最低必要書類がなければ税務調査で高額な課税をされても文句をいうことができません。

それでもいいという場合のみ白色申告を選ぶのですが、いろいろな特典のある青色申告が良いのは言うまでもありません。

簡単に言うと、会社は、税金として、事業税を納める義務があります。それが、税務署にわかるよう申告させるのだと思います。それが制度の趣旨でしょう。

申告方法には、『青色申告』と『白色申告』があります。

その違いは何かというと、一概にはいえませんが、簡単にいうと、青色申告の方が、税の控除等を受けられて優遇されるということだと思います。ただし、青色申告の方が、申告の際に優遇される分、申告も面倒になります。

こんな感じでどうでしょうか？