この話の根拠になった分析などの情報をお教え下さい。言語学・英語学の専門家による分析・解説を希望致します。
-eseで終わる一般名詞は,cheeseとgeeseぐらいだからだとは思っておりますが...。
http://ask.jp/dictionary.asp?o=0&qsrc=10&q=ese&block=37477&o...
Ask.jp : "ese" Dictionary Results.
研究者では、[地名・人名・集団名に付けて通例軽蔑的に]使われるのは、”文体”についての場合のみ、と読めますが。
例)Johnsonese, journalese.
Merriam-Webster Online
こちらはURLで直接引用できません。eseを検索して3番目の項目の 2:b がそうです。
speech, literary style, or diction peculiar to (a specified place, person, or group) -- usually in words applied in depreciation
とあり、やはり、”speech, literary style, or diction”で、”applied in deprecation” 非難的に用いられるとあります。
他の項目には軽蔑的な意味があるとは書いてません。
事例も journalese です。ジャーナリズム的ということですね。
ここは一発図書館に行ってReaders Plusを確認したいところですが……。
http://www.takeourword.com/Issue013.html
Take Our Word For It Issue 13
このベージの一番下を読むと、語源がGerman and Dutchか、Old Frisian and Old Saxonか、…(略)…Old Frenchか、Latinかの違いだよ。
と簡単に言ってのけてくれてます。
手元にあった英英辞典には書かれておりませんでしたが,Websterなら書いてあったんですね。
不勉強なので往生しておりましたが,助かりました。有り難うございます。
リーダーズ英和中辞典を立ち読みしてきました。[地名・人名・集団名に付けて
通例軽蔑的に]の後に続くのは[その語法(話法,文法)]であって、民族,国民に対
して使用する時の記述には「軽蔑的に」などという表記はありませんでした。
あなたは辞典の記述を誤って読んでいます。
もしくは誤って短縮して引用しています。
誤った引用を以て、その根拠を示して下さい、というのはどうもおかしいような気がします。
(とはいえリーダースの書き方は括弧のかかりかたが複雑怪奇で、ちょっと見ただけではどの括弧とどの括弧が対応しているのか、すぐには読めなかったので仕方ないとは思います)
三省堂 Web Dictionary
さて、では-eseで終わる言葉で「軽蔑的」な意味を持つ用法はどれぐらいあるのでしょうか?
三省堂デイリーコンサイスは後方一致ができるので、検索して見てみました。
journalese 前述の新聞的表現
legalese (やっかいな)法律用語
officialese (わかりにくい)官庁用語
telegraphese 電文体
ざっとこんなもんです。
これに先の回答で出てきたJohnsonese(ラテン系の語が多用された荘重な文体、という意)ぐらいです。
私には「軽蔑的」というほどの意味とは思えません。日本でも「お役所的表現」「官僚的言葉使い」という表現がマイナスイメージを持って使われるのと同じ程度のニュアンスしか感じられません。
1.回答のURLにあった『「地名・人名・集団名につけて(通例軽蔑的に)」という解説をしている辞書もある。』という文も自分の意図を強調するために元々の辞書の文意をねじ曲げて引用していると考えられます。
また、1.のコメントで『その程度ならば,辞書で調べられております。』と言っていましたが、あなたはどの程度の辞書でどの程度調べられた上でその様な話があると考えたのでしょうか?
http://education.yahoo.com/reference/dictionary/entry/-ese
Dictionary definition and pronunciation: -ese - Yahoo! Education
ついでにYahooの英英辞典ではその様な「軽蔑的に」はいう様な記述はありませんでした。
その土地の方言
その土地に暮らす人
言語,表記方,文法
につく接尾子、という程度の記述です。
後は、本当に言語学的な解説を希望するのみです。
似た用語が軽蔑的な意味に使われている場合,その周辺の語を使用している大半の人々は無意識的に軽蔑的な用法と考えるはずです。
少なくとも,3歳児ならそのように習得してしまうでしょう。公式見解がどうであるか,実はあまり関係ないのが臨床心理の基本です。
心理学を無視して「角が立つから国名については書かなきゃ良いんだ」と横柄に考えている英米人に調子を合わせるのは,亡国的発想と考えます。固定観念に拘らず,物事をもっと,きちんと直視して考えることをお勧めします。
cheese,geeseには両方とも,「アホ,愚か者」という意味があります。-ese形がイギリス人が奴隷売買をしていいと判断していたアフリカ,アジア地域に集中していることを考えて下さい。「人間扱いする必要のない国民は-ese形の国民」と英語圏の人種差別主義者は,説の補強に使っていることでしょう。それに,Nipponが会わせ続ける必要は全くありません。
http://listserv.linguistlist.org/cgi-bin/wa?S2=ads-l&q=&s=%2...
Search Results - ADS-L
http://www.americandialect.org/
American Dialect Society
American dialect societyのメーリングリストに文字通りの議論がありました。
要は、対応するラテン語がなかったから、ということのようです。
Why is ”-ese” more frequent in application to East Asia? There are
”Portuguese”, ”Viennese”, ”Faroese”, etc., in Europe, but there are many
more ”-eses” in Asia (”Shanghainese”, ”Pekinese”, ”Siamese”, ”Sundanese”,
”Singhalese”, etc., etc.): is it because East Asians (along with persons
from Vienna or the Faroes perhaps?) are/were despised? I would say no, it
is because places far from the Roman Empire had no names in Latin and
therefore no natural genitive endings, so they tend to take the ’default’
ending ”-ensis”, thus ”-ese” (with some obvious exceptions where a name
looks like it could conform to another Latin paradigm, e.g.,
”Korea”/”Korean”).
なるほど。
そう自己弁護することで、人種差別を助長し続けているのでしょうね。
http://www.bilinguist.com/data/hy00/messages/9244.html
"Chinese" - A Racial Slur Against People of "CHINA"
Sinaianを自称する中国人の投稿が大元らしい。いろんなとこにコピペされて広まってる。
http://www.askbrian.com/C1699252280/E1031708224/
With the greatest of "ese"
言語学上の根拠はない。ポルトガル人はPortugueseだし、-ishや-ianでも軽蔑的に使われることはある。
http://encarta.msn.com/dictionary_1861624937/language.html
language definition - Dictionary - MSN Encarta
一番下に、名詞につけて言葉使いを示す用法が記されている。これが拡大解釈されたのでは。
この中国人の方の意見は、ほとんど私が持っている意見と同じです。幼稚園児ていどに差別的表現と思いこまれるのならば、それは既に、レイシズムを次代に継承させてしまう欠陥でしょう。
同じ問題意識を持つ方がいると言うことは、...まあ、特段私の判断が偏ってはいないと言うことの証明でしょう。
俗説のモトネタらしきものの言及をみつけたので、二度目になりますが回答します。中国人の投稿という先の回答中の文章とも符合します。リンク先では”Mr.Sinian”となってますが、Sinaianのようです。
”sinaian chinese”で検索すると同巧の文章が大量にヒットします。たいがい中国語ですが。
国や地域の名称から人や言葉をさす名詞をつくる英語の接尾辞に関する語源学的分類。ミラノやウィーンの居住者を示す場合も、Milanese,Vienneseと”-ese”がつきます。軽蔑的意味合いがあればPCの観点から言及があってよさそうですが、なにもありません。
ブッシュ大統領は東チモールの人をEast Timoreseではなく、間違えてEast Timoriansと言っちゃったそうですが、”-ese”は人をさすというより言葉をさす印象が強いのかもしれません。
http://www.1101.com/suzukichi/2001-10-21.html
ほぼ日刊イトイ新聞 - 翻訳前のアメリカ。
(こっちは日本語ソース。)
http://www.umsl.edu/~sauter/analysis/jargon.html
yourDictionary.com
マスコミが名詞に”-ese”をくっつけて「〜言葉」「〜用語」という新語を作っちゃうという傾向はあるようです。
だから、俗説ではないんです。
幼児が誤読して偏見を植え付けてしまう可能性が大きい使用法は、この先も続けるならば、あまり良いことではないと、私は危惧しているのです。
Japaneseに原爆を落とすことや、Vietnameseを大量虐殺することに全く罪悪感を感じない人々は、明治時代、中国人を奴隷売買していたし、この先、中国人やその他、-ese形をもつ国民を(英米の政治的都合で)大量虐殺することに躊躇いを感じない可能性が高いということを危惧しているのです。
この先も、平和が続く可能性は低く、アフリカ人やアジア人が大量虐殺の対象になる可能性が高いのですから、心理学的に問題だ、と言っているのです。
件の中国人の方のように、ナショナリズムの発言としての意見ではありません。殺す側の意識を改善しなければ、殺戮が続くという話なのです。
よって、それを俗説と言うのは、実に表層的で安易だと私は思います。
その程度ならば,辞書で調べられております。
中近東の方がそう感じているというのは、よくわかりますし,同じことに気づいている日本人もいるのは分かっております。
問題なのは,その事について,非英語圏ではなく,英語圏の人々がどう判断しているか,です。
その辺について,きちんとなされた研究についての質問が趣旨なので,残念ながらあまり参考にはなりません。