http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?tag=blo012-22&path=...
Amazon.co.jp: 晶子, 池田 - 和書: 本
池田晶子さんの『考える人』―口伝(オラクル)西洋哲学史などは、ソクラテスからニーチェまで主要な(おそらく)哲学者を「やさしく、わかりやすく」紹介していて読みやすかったです。ほかの著書も、実際に縁の地へ旅したビジュアル満載のものであったり、ユーザーフレンドリーでありながらも、内容は決して薄くないものが多いと思います。
倫理とは何か―猫のアインジヒトの挑戦 (哲学教科書シリーズ)
質問文を見てパッと思い浮かんだのは永井均氏ですね。
自分で読んでみて面白かったもの、読みやすかったものを代表として挙げてみました。
永井均は私も好きな哲学者ですね。
永井均『〈子ども〉のための哲学』を紹介します。
永井均の考え、特に彼の独我論にはあまり感心しないのですが、彼の哲学に関するスタンスというのは全くもって正しいいと思います。
参考URLに丁度この本からの抜き書きが紹介されているので、見てみてください。
この中でも僕が一番共感できるのは
「哲学とは、他の人が上げ底など見ないところにそれを見てしまった者が、自分自身を納得させるためにそれを埋めていこうとする努力なのである。だから、哲学の問いがみんなに理解される公共的な問いになる可能性なんてありえない。なぜって、その問いが問われないことによって世の中のふつうの生活が成り立っているのだから。」
という部分です。
哲学は別に「生きる上で必要」とかそんなものではないと思うけど、歴史上の哲学者というものは、「問いにとらわれてしまった者」への光として、代えがたい価値があるのだと思います。
確かに彼のスタンスは良いですよね。私はマンガの哲学や哲学するマンガとかそんなような題名の著を読んだのですが、あとがきの彼の哲学に関するスタンスには好感を持ちました。
http://basic-h.kir.jp/omega/sugahara/
漫画家:須賀原洋行先生:公認ファンクラブホームページ
漫画でいいものがあるのですが…
もし漫画なんて!ということでしたらポイントは結構です。
須賀原 洋行氏の「〔新釈〕うああ哲学辞典(上)(下)」が面白く、また、非常に分かりやすく
偉大な哲学者たちを紹介しています。
漫画ならではの表現、そして須賀原氏(立命館大学文学部哲学科卒)独自の切り口で描かれる数々のエピソードは、
時には笑いを、時には哀愁を感じさせてくれます。
漫画が好きな方ならぜひお勧めしたいです。
ずばり『哲学とは何か』ドゥルーズが書いてます。
彼は『差異と反復』に始まって、『ミル・プラトー』と読んでいると背筋に虫唾が走るような表現を使って、びっくりするようなマゾの話が出てきたり、読破はめちゃめちゃ大変なのですが、
何を隠そう一番明るい哲学者だとおもいます。
最後は私が思うに喘息の苦しさで自殺にいたってしまうのですが、それにもやはり永遠回帰という明るさが背後にあると思うのです。
とかく哲学は机上の空論的なところがありますが、彼の場合実践を常に意識して、私の場合ですが非常に風通しよく明るい気持ちにしてくれます。
最高の哲学者だと思います。
これが読みずらい場合は、『スピノザ−実践の哲学』なんかも薄くてマイナーではありますが非常に明るい本だと思います。
すいません、皆さんコメント飛ばさせて頂きます。
この上記の三冊は、どれも「哲学してみようじゃないか」という意図に基づいて書かれていると思います。哲学の本というと、例えばカントやデカルトなんかの有名な哲学者の思考を「解説」する本が多いと思いますが、例えば一番上の本は「なぜ夕焼けが赤いか」について考察を進めてみる。その結果、「夕焼けが赤いのはそれを見ている人間の脳の中で赤く見えているだけのことだ」という「とりあえずの合意」みたいなところに落ち着く。だけど、これはあくまでも仮の合意でしかなく、結局はまた謎はもっとおっきな「謎」の中へと回帰していくはめになる。でも、その謎が謎のままであるということを、常に意識し続けることが、「哲学」の一番基本的な態度なんじゃないかな、そんな風な意図が上記のほんの内、「哲学の謎」と「子どものための哲学」には書かれていると思います。
それに対して、池田晶子の本は、難解と思われている哲学、例えばヘーゲルやバルトといった哲学者の思考を、彼女自身のわかりやすい身近な言葉で言い換えながら、まさに解読していくような本です。あまりにもラディカルな物言いなので、哲学者の「神秘性」のようなものはすっかり落ちちゃいますが、普段怖気づいて手が出ないような原書にも、向かってみようかなと言う気が湧くような本です。
たまたまですが、先日ちょうど「哲学の謎」について、僕のブログでちょこっと感想を書いております。良ければ、ご覧になってください。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101206325/hatena-q-22
Amazon.co.jp: ソクラテスよ、哲学は悪妻に訊け (新潮文庫): 池田 晶子: 本
毒のある強烈な個性の、池田晶子女史をおすすめ。
まず「14歳からの哲学」。
教科書仕立て。
やさしい文調だけど、本質を突きまくる。
言葉<観念>の定義を揺さぶる骨太な一冊。
「ソクラテスよ、哲学は悪妻に訊け」
対話ひとすじだったソクラテスに習って、
対話形式。クサンチッペがおもしろい。
http://d.hatena.ne.jp/asin/4101206317
帰ってきたソクラテス (新潮文庫) - はてなキーワード
池田晶子さんの「帰ってきたソクラテス」(文庫 460円)
現代の日本に哲学者ソクラテスがやってきて、社会で活躍している人たちや悩みを抱える人たち、たとえば議員、老人福祉係、ニュースキャスター、視聴者、サラリーマン、その妻といった人たちがソクラテスと“対話”することで哲学を現代の人たちに伝えるという設定になっています。
ときどき悪妻クサンチッペも対話に入ってきて、なかなか面白いです。
すべてが対話文なので、とても読みやすく、楽しく哲学とは何かを知ることができます。オススメです。
トーベ・ヤンソンによる有名な童話、ムーミンを題材にした哲学本です。ムーミン・シリーズは9冊ほど発刊されているのですが、童話にしては淡々としたそのストーリーの中に、あるいは登場人物の言葉の中に、どんな哲学的な意図/意味を見つけられるか、という趣旨の本になっています。
が、内容はかなりしっかりしていると思います。『ソフィーの世界』は読まれたということですが、あの本よりも、実際、こちらのムーミン本の方が、より専門的な言葉も知識も出てきますし、小説や物語として読む、というよりは、学術本としての入門編といった趣です。
もう一冊が、「ニーチェとの対話」。講談社の現代新書シリーズで出ています(一応、タイトル等を貼り付けておきます)。
ニーチェとの対話?ツァラトゥストラ私評
西尾 幹二 (著)
新書: 250 p ; サイズ(cm): 18
出版社: 講談社
ISBN: 406145501X
哲学者=ニーチェは「ツァラトゥストラかく語りき」に代表されるように、実際、読もうとすると(訳が古いものが多い、ということも理由ですが)大変な時間と忍耐を必要とします。が、この本は、そんなニーチェの哲学が、果たしてどれほど日常生活の中で実践的なものなのか、そして、ニーチェの生い立ち、人生とも照らし合わせながら、哲学とは実はとても親しみやすいものなのだ、ということを証明してみせてくれています。
実際、私自身、この一冊から哲学に関する本を読むようになったりもしました。何かの参考にしていただければ幸いです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433403277X/hatena-q-22
Amazon.co.jp: 現代思想のパフォーマンス (光文社新書): 難波江 和英, 内田 樹: 本
現代思想のパフォーマンスという本がお勧めだと思います。
この本は現代思想における重要な思想家6人の思想の概略を説明した後にそれらの思想が私たちの生活においてどういった応用がなされるのかという実践例が書かれています。
この実践の部分がこの本のキモで、ツールとしての現代思想という新しい視点が得られます。
こういった視点を持って思想や哲学を学んでみると非常に効率がよいのではないでしょうか?
あと、反哲学教科書という本も私たちの身近な話題に関して哲学するという哲学本来のテーマに沿って書かれている非常に面白い本だと思います。
哲学書をまったく読んだことがない方にはお勧めしたいです。イラストも多いので小馬鹿にしてると思われてしまうかもしれませんが。永井均は読みやすいのでお勧めです。慣れてきたら池田晶子も良いかもしれません。「考えること」ということを考える手始めとして。
哲学科出身なので愛を込めてお勧めします。
学校では三木清の「哲学入門」なんかを読まされましたが、嫌いになると思うので読まないでくださいね。
とにかく、哲学書を読むことは何よりスリリングで面白いことです。カントでも、ヘーゲルでも、ニーチェでも、馬にあいそうなものにめぐり合えたら幸せなことです。
(万が一、カントに興味をもたれたら、岩波文庫ではなく、平凡社の訳のほうをお読みになってください)
皆さま、ありがとうございました。
ぱっとした印象ですが、著者は世界をこよなく愛してそうな人ですね。