私も上の方の回答箇所であろうと思っていたのですが、その後を読み進めていくうちに少し気になった箇所がありましたので、参考まで。
「潔癖さというものは欲望の命じる一種のわがままだ。私の本来の欲望は、そういう正面切ったわがままをさえ許さぬほどの隠密な欲望だった。さりとてまた、私の仮想の欲望-つまり女に対する単純な抽象的な好奇心-は、およそわがままの余地もないほどの冷淡な自由を与えられていた。
好奇心には道徳がないのである。もしかするとそれは人間の持ちうるもっとも不徳な欲望かもしれない。」
私の手元にあるのもので、新潮文庫p184の最後の段落、次頁の1行目までです(四章始まって3頁目)。
(ちなみに上の方の回答箇所は私のものですとp96になっています。)
あー上記の方の回答だと思っていたらどちらかというと、こっちですね!!
とにかくお二人ともありがとうございます。大学一年の時に読んで、なるほどなと思った一節なのです。
ありがとうございます!ドンピシャですね。