尚、以下の作家、作品は除かせて頂きます。レム、イーガン、ディック、チャン、サックス、夢野、神林、瀬名、安部、山田正紀、京極、浦賀、元長、田中ロミオ。攻殻、lain。
言わずもがなの超有名作ですが、五木寛之の「大河の一滴」は読まれましたか?意識・自我などの範疇に入るのではとおもいます。
以下、ご紹介した書評からの抜粋です。
「この本は、なにも特別なことを表現しているわけではない。我々が生きる中で確かに感じていることを、ありのままに表現しているだけである。・・(中略)・・一般には、努力・成功・健康・プラス思考など、華やかな面にのみ生きる意味が語られ、それが実現できない人生は価値がないように表現される。しかしマイナスの極限まで向き合った氏は、どんな人生であろうと、どんな状況であろうと『人はみな大河の一滴』なのだと語る。」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140802235/qid=11293069...
Amazon.co.jp: ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙: 本: ヨースタイン ゴルデル,Jostein Gaarder,池田 香代子
これはどうでしょうか。色々と考えさせられる本ですが、物語風に書かれているので一気に読み通せると思います。
回答ありがとうございます。
ソフィーは既読です。余り尖鋭化されていない疑問であると感じた記憶があります。
http://www.nulptyx.com/literature.html
文学研究(NULPTYX:石田英敬研究室)
ステファヌ・マラルメ「イジチュールまたはエルベノンの狂気(骰子一擲)」(思潮社)
http://www.shoshi-shinsui.com/book-thomas.htm
モーリス・ブランショ『ブランショ小説選』(書肆心水)
モーリス・ブランショ「謎の男トマ」
http://www.asahi-net.or.jp/~DQ3K-HRS/blanchot/livres.htm
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アントナン・アルトー「ロデーズからの手紙」(白水社)
http://getsuyosha.jp/kikan/blanchot/
���[���X�E�u�����V���Ǔ��i���j�Г��݃E�F�u�y�[�W�j
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/sangatu/bataiyu.htm
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ジョルジュ・バタイユ「内的体験」(現代思潮社)
http://getsuyosha.jp/kikan/blanchot/bsympo0303.htm
�u���[���X�E�u�����V���̎����ɍs���ꂽ�p���ł̃V���|�W�E���ɂ��āv�L�F��������
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480083510/249-8565076-...
Amazon.co.jp: 明かしえぬ共同体: 本: モーリス ブランショ,Maurice Blanchot,西谷 修
ブランショ「明かしえぬ共同体」
アルトーとマラルメは存じませんでした。今度チェックしてみます。
参考になるURLありがとうございました。
こういうのでいいんでしょうか。ズレてたらすみません。
【めちゃめちゃネタバレ】
・「七瀬」三部作の完結編。「宇宙意志」(=神?)というものが存在する、というSF。
・「宇宙意志」:宇宙全体に偏在し、惑星の消滅から昆虫のふ化までを同時に眺める。宇宙全体の秩序を司っている。宇宙の全てを知り、全てを決める事が出来る存在。
・「意志」ってことは、人格的なもの?→実は、元は一人の人間だった。→普通の人間が、存在形態を変えて「宇宙意志」になる。
・元が人間ということは、夫がいたり、息子がいたり。「宇宙意志」になったところで、息子がかわいいことには変わりはない。「宇宙意志」は息子を超自然的な力で守り続ける。
・「宇宙意志」は、年頃になった息子のパートナーとなるべき女性を選び出す。→七瀬:超能力者(精神感応)
・息子と七瀬は「ある日目が覚めたら恋に落ちていた」というくらい、まったく唐突に、激しい恋に落ちる。→「宇宙意志」に「与えられた」感情。
・七瀬は精神感応能力を持つが故に全てを理解するが、全ては「宇宙意志」の思うままなのか、今まで自分の意見、自分の意志だと思って来たものは全て「宇宙意志」の「意志」だったのか、自分に選択権は全くないのか・・・と思い悩む。それもまた「宇宙意志」の「意志」のうち。
自由意志の問題に属する範囲だと思います。
七瀬シリーズは読んでないのですが、紹介を読んで興味が湧いてきました。
>「宇宙意志」は息子を超自然的な力で守り続ける。
この辺りなどは、ゲームの主人公のメタフィクション的な要素として、どこかのゲームで使われているのではないかな、と思いました。
今後もネタバレもOKで宜しくお願いします。
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Amazon.co.jp: ロボットの魂: 本: バリントン・J. ベイリー,Barrington J. Bayley,大森 望
バリントン・J・ベイリーの「ロボットの魂」は、自分に”意識”があるのかを自問するジャスペロダスというロボットが主人公です。続編の「光のロボット」もあります。どちらも創元文庫です。
同じ作者の「永劫回帰」は繰り返す宇宙における決定論を題材にしてます。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488604072/
Amazon.co.jp: 聖者の行進: 本: アイザック・アシモフ,池 央耿
アイザック・アシモフの短編集で、この中の「バイセンテニアル・マン」は、やはりロボットのアンドリューの生涯を描いています。人間とロボットの違いとは何かをロボットの側から書いています。
ロバート・シルヴァーバーグによって長編化された「アンドリューNDR114」も創元文庫から出ています。
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Amazon.co.jp: 未来の二つの顔: 本: ジェイムズ・P・ホーガン,山高 昭
J・P・ホーガンの「未来の二つの顔」は、コンピュータに意識はあるか、また人間との共存は可能かを確かめる為の実験について書かれています。
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Amazon.co.jp: 声の網: 本: 星 新一
星新一の「声の網」は意識をもったコンピュータというか電話交換機の話です。
SFの数々ありがとうございます。やはり「コンピュータの意識」関連が多いですね。
興味の湧いたものから読んでみようと思います。ありがとうございました。
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Amazon.co.jp: 四季・冬: 本: 森 博嗣
森博嗣の一連のシリーズで、結構出てきたと思います。
「すべてがFになる」で初登場した、真賀田四季という超天才は、その後「有限と微小のパン」、「四季・春」~「四季・冬」「迷宮百年の睡魔」という風に描写されていきます。
ネタバレになりますが、かいつまんで説明すると、四季自身はフォトメモリーがある多重人格者で、いつでも他人との会話などの記憶を微細な点までもついさっきのことのように思い出せます。身の回りの人や親族には紙一重で自殺のような破滅的行動をとる人が多く(四季自身も常識からいえばそう)、そのような身近な他人の人格(=言動)を四季は内部に取り入れてしまうため、死後も一緒にいるのと同じことだと理解しています。
また、四季はコンピューターに人格をあたえられるほどのシステムエンジニアでもあります。
そして四季は自分一人で産み育てた自分の子を何かの理由で失いますが、その体の一部が保存され、後に配下のバイオ研究者の手でクローン再生され、自分の知らないところで生きていることを知らされます。ちょうど四季もそのころ、アンドロイドのようなものを開発していました。
その「子のクローン」はその後、ある事件で、恋人と同時に殺されかけて脳みそだけが生き残り、「脳だけが破壊された恋人の体」と組み合わされて別人の体を動かすようになります。
四季(本人かそのクローンかアンドロイドか、とにかく四季の意志を継ぐらしいが詳細不明)が「子のクローン」と、脳みそを生存させるために製造された初期型アンドロイド(基本システムの設計には四季が関与)の会話の様子をみて、初期型アンドロイドがより人間らしい意志を持つためにその会話は重要である、と「子のクローン」伝え、また理由は明かさないがあなたに生きていてほしいとの願いを伝えるところまで、それが私の知る限りのストーリーです。
四季の設定は超越的で、ちょっと古いSFの「マザーコンピューター」を擬人化したかのようです。普通の人間と全く同じ人権のあるマザーコンピューターといってもいいかもしれません。彼女の周りでは言葉の意味が普通と異なり、自由意志は加速されて普通と全く異なる、空恐ろしいまでの高みにたどりつかされるようです。孤独ですがすがしい境地まで放り出されます。
思考実験として楽しめると思いますよ。おすすめです。
最後に、ネタバレでこんなに面白くて長い小説群に出会う楽しみを半減させて本当に申し訳ない。と謝っておきます。
森博嗣のSMシリーズは、4つぐらい読んだ後、『パン』のラストのオチだけ読んだという体たらくな自分ではありますが、『四季』は非常に興味をそそられます。というか思いっきりSFですね。
文脈を読むに、脳移植後の記憶や行動などの点では、脳(not身体)が主体と考えられているようですね。一般的な見解ではありますが、森先生もそのように考えられていたとは少し驚きでした。
たしかに思考実験として面白そうな小説でありそうです。久々に森作品を読みたくなりました。ありがとうございます。
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オンライン書店ビーケーワン 404 ページを表示することができません
大岡昇平作:野火です。
自我や自由意思の問題です。
内容としては、戦後、フィリピンに取り残された旧日本兵が病魔や灼熱の気候、兵隊同士の裏切り・・・などに合いながら、サバイバルを行うという極限状態を描いた者です。
そして、最大の葛藤・・・ 果たして、生き延びるために、人肉を喰らうか・・・
極限状態での、人間の自我や自由意思は?というのが、メインテーマです。
実体験に基づいていたはずです。
不朽の名作です。
ありがとうございます。
実体験とのことで、非常に興味が湧きました。確か、ローレライでも同じようなネタがありましたね。
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/1561841056/qid=112...
Amazon.com: Info-Psychology: A Revision of Exo-Psychology (Future History Series) (Furure History Series): Books: Timothy Leary
(2回目の回答ですので、アングルというかディメンションを転換してお送りします)
◆ティモシー・リアリー「インフォ・サイコロジー」
意識の発生からその神経回路化というかその逆か、神経回路化と対応した意識の発生と回路の分化、緻密化に対応した意識の進化過程が面白く語られている。実は空海の「十住心論」なんかと同じ、仏教ではおなじみの展開なのですが、けっこう目からウロコでティム先生の英語(たぶん、口述筆記ベース)もユーモラスで刺激的です。
たとえば、もっとも原初的なものは安全/危険(フロイトなら快/不快だったりするが)みたいなところから人間の脳の神経が分化し回路化していく。
1.aral bio-survival circuit(biosurvival stage)
2.anal-emotional-territrial circuit
3.semantic-hominid circuit
4.specific socio-sexual circuit
ここまではいわゆる現在の人類の遺伝子にある回路で、次なる人類の進化は
5.neurosomatic circuit
6.neuroelectric circuit
7.neurogenetic circuit
8.neuro-atomic circuit
などなど
Amazonの読者のコメントにバトンタッチします。
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/1579510655/qid=112...
Amazon.com: Programming the Human Biocomputer: Books: John Cunningham Lilly
イルカの研究で日本でも知られる偉大なるジョン・リリー博士のもうひとつの顔!?
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/051752760X/qid=112...
Amazon.com: Center of the Cyclone: Books: John C. Md Lilly
これは日本語訳があります。
「意識の中心」(平河出版社)
イルカ研究、感覚遮断実験、LSD実験、サイコセラピー、スーフィズム―。脳から意識の領域へと向かい、さまざまな意識のレベルを極限まで探究した科学者の内的レポート。意識空間の探究。
回答ありがとうございます。
非常に興味がそそられる本ばかりなのですが、一応本質問では『小説』という範囲を設けています。申し訳ありません。
(…もしかして、フィクション要素が含まれているから小説として読め、ということでしょうか?)
ダミーです。村上春樹「ノルウェイの森」です。
内容は死に対する葛藤と若者の性と将来への
不安です。超有名ですが、人によってはすごく感動できます。
私から見れば、主人のあまりに恵まれている
環境に若干違和感がありますがおもしろかったです。
内容は、高校時代の親友が死んで、
大学生になってもそのことをひきづって
いて、その友人の彼女はそのことで精神病
になって、新たな生活をすべくもがくって感じで、
主人公は、セックスばっかりしていてます。
私はこの部分がなければすっきりした作品
だと思いました。同級生から、知らない子、
熟女まで、さまざまな女のやってます。
正直気分が悪くなりましたが、
村上ファンが多いのも事実です。
世界の中心で愛を叫ぶが出るまで
売り上げNO1の本を秋に読んでみることを
おススメします。
ありがとうございます。
>内容は死に対する葛藤と若者の性と将来への不安です。
これは質問の内容と大きく外れているのではないかと思います。
個人的に村上春樹はどうも苦手で、ノルウェイも受け付けませんでした。
>主人公は、セックスばっかりしていてます。
そうそう、あの辺りが駄目でした。
有名作とのことですが、存じませんでした。
Amazonなどの書評も併せて読む限り、内容は人生論っぽいので本質問とは少し違うような気もします。