内容が不満ならポイント不要です。
年齢;昔は、それこそ8歳とか12歳の、小学生の年齢から試合に出場し、親に仕送りしていました。名チャンピオンと言われたディーゼルノイ選手など、多くの選手がもっとも軽いピン級からキャリアをスタートさせています。
しかし、弱年から世界でもっとも制約が少ない立ち技格闘技をやらせる事への批判が多く、最近では年齢制限ができつつあります。もっとも、それはバンコクなどの大都市であって、田舎に行くと草ムエタイのような形でお祭りの余興として試合が組まれたりして、実質小学生クラスの選手が試合をしていたりします。
上記URLによると、18歳以下の選手出場を制限しようという動きがあるようですが、ボクシングのプロライセンスの問題や、実際に食べていくための手段としてムエタイは重要なポジションを占めていますから、反発も大きいようです。
実際、タイの生活水準が上がるに連れ、昔のように「女なら売春婦、男ならムエタイ」という生活の手段という選手は少なくなりつつあるようです。高校や大学に通いながらムエタイを続けているという選手も多く(Kー1に出たガオラン選手などもそう)、多くは30歳ぐらいを目処に引退するようです。
収入;細かい収入はわかりませんが、一流選手で1試合のファイトマネーが10万バーツ(28万円ぐらい)ですから、子供の選手の収入は推して知るべし、ですね。バンコクですら、屋台の飯は30バーツで一食分食べられますから、田舎の両親にはわずかな金でも現金を送ることができれば、喜ばれるのでしょう。ちなみに、一流選手でもファイトマネーは最低でも3分の1とか半分とか、ジム側に搾取されているという話もありますので、実際の収入はさらにわからないと思います。
ジム;日本の相撲部屋と似ていて、貧しい北部出身の選手は、親元を離れてジムで生活しながら修業します。作家の夢枕獏さんが昔取材した際、小学生ぐらいの選手から、親はいるのか、親に感謝して生きなさいと、説教されたとか。敬虔な仏教国で、親思いの子供が頑張って仕送りしているようです。
興味本位ではなく、ちゃんとした形で取材したいのなら、タイでムエタイのジム(イングラムジム。下記URL)を経営されている方がいらっしゃいますので、メールしてみてみるのもひとつの手段かと思います。
詳しい回答を本当に有難うございます。本件実際にタイを取材する前の事前調査ですが、イメージをつかむことができました。少年達は8−12歳の若さで自ら志望して入門するのでしょうかね。大人に素質を見込まれてというのもあるかと思いますが、ファイトマネーを稼いで親に仕送りしたいという気持ちもあるんでしょうね。ハングリー精神を感じますね。