宮崎義一『複合不況』
一時期かなり売れた新書なので読んでいる人も多いと思いますが、バブル崩壊とその後の不況の原因を見事に分析した本だと思います。今になってみると、処方箋に関してはちょっと問題もあると思いますが、バブルの分析としてはいまだに読む価値のある本でしょう。
阿部和重『インディヴィジュアル・プロジェクション』
単行本のほうが1円です。阿部和重の出世作で、装丁なんかも斬新でした。読みやすい小説ですし、阿部和重ならではのB級的な感じや、それでいて批評的な感じは十分に楽しめます。
近代日本人の発想の諸形式 他4篇 (岩波文庫 緑 96-1)
読後の余韻重視で選んでみました。
ありがとうございます。
FRUITS BASKET(フルーツバスケット)―吉本ばなな対談集
小説をあげる方が多いかと思い、
あえて、ハードカバーの対談集を選びました。
①メンアットワーク(山田詠美)
有名男性作家とのつっこんだ会話が
読み応えがありますので、おすすめします。
②Fruits basket(吉本ばなな)
話題が豊富で結構楽しめました。
ありがとうございます。対談集は私も好きです。
お勧めの本というと小説が紹介されるケースが多いのは bk1 はてなの特色ですね。まあ、質問も小説を求めていそうなものが多いわけですが。
http://www.bk1.co.jp/product/2464793
オンライン書店ビーケーワン:13階段 講談社文庫
アクロイド殺人事件(クリスティ)
これは前知識なしで読まれることをお薦めします。
一生に一度は読んで損無しの作品。
いちご同盟(三田 誠広)
少し少女趣味ですが、青春の切ないストーリーが魅力。
武装島田倉庫(椎名 誠)
SFを読まれるなら、これは抜群に面白いと思います。
未知の生物がうごめく近未来SFアトラクション。
少し探してみましたが、単行本でもよければ
「盤上の敵」北村薫
「13階段」高野和明
の2点もお薦めです。いずれもサスペンスですが一筋縄で行かない所がとても面白かったです。
ありがとうございます。
すべて、小説です。
「処刑前夜」
メアリ・ウォーカーのシリーズもののひとつです。雑誌記者の主人公のもとに、死刑囚から連絡が入ります。本人も自供し、処刑の日も間近の今になって何故?…というサスペンスなのですが、ぐいぐい引き込まれます。シリーズものなので、ストーリーとは別に、主人公の若いときに亡くなった父の死の謎も、回が進むにつれ、解き明かされていくのですが、この作者のどの作品も面白いです。
「恋愛中毒」
山本文緒の作品のひとつ。ごく平凡でおとなしい主婦が、元夫にみせる凄まじい執着が怖いです。愛情に飢えている女性が主人公です。関わりを持つ男性に対しての執着が物凄くて、皆去っていくのですが、追い方が常軌を逸しています。私も同じ女性ですが、全然理解の範疇を超えていて、かえって面白いです。
「ティーパーティーの謎」
児童文学です。作者のカニグズバーグは常に13歳くらいのアメリカの少年少女を主役に持ってくる作品を書いているのですが、これもその一つです。しかし、児童文学と言っても、そこに関わる大人たちの苦しい心情もみごとに描き出していますし、人種問題、障害者の苦悩、両親の離婚…など、あらゆる問題が出てきます。ストーリー自体は4人の子供たちが、クイズ大会を勝ち進んで行くサクセスストーリーで読後感は爽やかです。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
Amazon の1円というのは送料別ですからね。実際に「複合不況」を買うなら近所の古書店ということになるのでしょう。Amazon で1円という価格がついている本は、かつてのベストセラーが中心です。この質問の意図は、現在の視点から見ても読む価値がありそうな本を探していこう、というものです。