「漫画」「漫画家」がテーマになっている漫画作品を教えて下さい。

漫画家がテーマではありませんが、主人公の友人が漫画家を目指しています。ねたの仕込み、はじめて原稿を人に見てもらう時の緊張感などのエピソードがあります。あとボクシング漫画なのですが、作者が下積み時代に苦労したときに支えになった格言「努力したものがすべて成功するとは限らないが、成功したものはすべからく努力している。」などがちりばめられています。

超有名どころですが

これを忘れちゃいけないのが藤子不二雄(A)の「まんが道」。

自伝的な漫画です。

島本和彦さんの「燃えよペン」「吼えろペン」「新吼えろペン」は欠かせないかと。

主人公は作者本人がモデルとしか言いようのない、限りなく実話に近いフィクションです。

日本橋ヨヲコの『G戦場ヘヴンズドア』は漫画家を目指す二人の少年を描いた作品です。マンガについての技術的な描写などはないですが、とにかくマンガに対する熱い思いのみなぎっている作品です。

土田世紀『編集王』。こちらも熱い作品です。マンガの編集者の見習いになった主人公を通して様々な漫画家の生き様が描かれています。

ちょっとずれるかもしれませんけど、『サルまん』（サルでも描けるまんが教室）。マンガの舞台裏をハウツー的に解説したというかパロディにして見せたというか、とにかく面白いです。

かなり古い作品ですがBSまんが夜話で取り上げられて再評価の声もある作品です

こちらは熱い漫画家が主役のコメディ色の強い作品です。

こちらもBSまんが夜話で取り上げられた作品です

G戦場ヘヴンズドア １～３巻IKKI COMICS

日本橋 ヨヲコ (著)

僕も友人から教えてもらいましたが、漫画を描くということ、描かせるという事に正面から向き合って「しまった」若者たちの苦悩と、感動のドラマです。

僕の知る限り、このテーマでは最高の逸品。ぜひ。

釣りキチ三平

本編でも、バカ口バカ雄とか、キャラクターとして出てきますね。

稀代のハンサムだそうで。

あだち充さんも、本編で出てきますよね。

で、Wikipediaで見ると、実兄が、伝記漫画「実録　あだち充物語」を描いているようです。

手塚治さん。

トキワ荘物語以外にも、割と多くの自序があります。

「小人たちが騒ぐので」

川原泉さんのエッセイ漫画です。カーラ君（作者ですね）が「原稿が出来ない」と苦悶する様子がほのぼのと描かれています。ここのサイトでも上げられていますが、白紙にコマ割りだけだったりする衝撃的な部分もあり…現実逃避したカーラ君がＲＰＧの世界に飛び込んでみたり。

「スケバン刑事」にも「ガンさん」という漫画化が登場します。作者がモデルであると思われます。苦労話や体験などは余り描かれていませんが、マザーグース好きで博識、ちょっと変わったキャラですが重要な役割を持っています。昔これ読んで「漫画家ってすごい（博識だ）な」とか思ったものでした。私はマザーグース好きなんですが、コレがきっかけでしたね。スケバン刑事以外にもこのキャラは登場し、「左の眼の悪霊」という漫画でも活躍します。

高河ゆんの「ラヴィアンローズ」の主人公も漫画家ですね。葵ちゃん、という売れっ子漫画家と旦那様のラブラブストーリーです。１話８ページの読みきり形式で、ほのぼのとした物語です。

「パタリロ」では、主人公パタリロと、作者の魔夜峰央が、しばしマンガ内で掛け合い漫才を繰り広げています。

これは主人公はマンガ家ではなく小説家なので、お気に召さなければポイント不要です。

しかし、この女性小説家（一姫）は、間違いなく作者・逢坂みえ子自身をモデルにしています。

未来の想い出。主人公は藤子・F・不二雄自身がモデルの老漫画家、納戸理人。うらびれた現在を捨て、理想の人生を蘇らせるために何度も過去へ戻り、青春をやり直す。晩年ビッグコミックに短期集中連載された、藤子SFのリアリスティックな到達点。残念ながら絶版中。

つげ義春氏は井伏鱒二の旅文芸を漫画でなぞり、さびれた田舎町をスケッチブック片手に放浪する短編を多数描いています。リアリズムの宿、ゲンセンカン主人、必殺するめ固め、どれもこれもが懐かしいですねぇ。

最近作ですが吾妻ひでおの失踪日記。同人エロ漫画の開拓者としてどんどんマイナーへの道を転落していき、突然実社会から蒸発した伝説的漫画家の怒濤の回顧録。現在も同人誌として続編が描かれています。

まだまだいっぱいあると思います。挙がってないもので、すぐに思い出せたものを三つ挙げてみました。

1961年刊　石森章太郎作「龍神沼」に収録されている「きょうはもうこない　だが明日もまた」。主人公のモデルは無名時代の石森章太郎氏。少女漫画で売れない漫画家が金の為に夢を捨てアクション物に走ろうかと悩む姿が描かれています。

浦沢直樹　「20世紀少年」

「常盤荘＝トキワ荘」で、カンナのとなりに住んでるマンガ家が金子氏と氏木氏です

「CG全盛のマンガ界に、紙とペン先と墨汁で、新風を巻き起こす!!」と奮闘します

物語の後半、氏木氏が画力を活かしてた非常に重要な役割を果たします（ネタばれしないためにそれが何かは書きません）

永島慎二の漫画家残酷物語第一巻

同第二巻

これまであがったものとはかなり違うかと思いますが漫画家ではあると思います。

普通の人が普通の毎日を描いたというような漫画です。

「ドラえもん」のコミックス第３巻の中に、「フニャコフニャオ」というキャラクターが登場します。名前からして藤子先生のパロディキャラクターだと思うのですが、この「フニャコ先生」は締め切りに追われてるのに、アイデアスラ思いつかない状況に追い込まれています。底にドラえもんが現れて・・・、といった内容ですが、漫画家の悩みの種をコミカルに描いてて楽しい話になっています。