ミステリの中でも「探偵」モノが大好きな私に、みなさん一押しの「探偵」をお薦めしてください。
ルールは以下の通りで。
1.お薦めの「探偵」の名前と簡単な紹介。
2.その「探偵」が出てくる作品の中で一番好きな作品を挙げ、
掲載されている本と、
なぜその探偵とその作品を選んだのかをアツク語って、
私に「うぉ、読みたい!」と思わせてください。
3.もしあなたがその探偵の依頼人になれるとしたら、どんな依頼をしたいですか?
(依頼料はこの際気にしないで行きましょう)
・媒体は小説またはコミック限定でお願いします。
・あまりに意図に反した回答には無反応・無ポイントで対応いたしますが、
探偵への愛が感じられるアツイ回答にはプラスアルファでお応えしたいと思っています。
アツイご意見お待ちしてます!
小説、コミックと探偵もかなりの数がいますが3の自分が依頼人になるということも考えるとやはり「ああ探偵事務所」の妻木を選びます。
この男は変な髪形をしているホームズオタクな探偵です。とにかく電話帳の一番上に来るということだけを考えて事務所の名前は「ああ」としてしまった男なんです。独自のネットワークと独自の操作方法をもって事件にあたり依頼された事件を解決するためには時に違法行為に及ぶことも多々あるといった男です。
さて、その中でもっとも好きな話は7巻から8巻にわたっているストリートミュージシャン編が特に好きです。
ストミュー編はいつものようなパロディや事件をメインとした話ではなくかなりストーリーを重視しております。パロディやシリアスがバランス良くあり内容もキャラを重視しており、その根底に流れるのは、人生をかけた夢を持たず社会のレールの上を進むだけの人たちが増えている事実に対してのアンチテーゼとも取れるものでした。そしてその夢を、大切なものを必死で守る探偵さんの情熱が熱いです。
探偵さんに依頼するとしたらやはり人探しかな。昔の友達で連絡先がまったくわからない奴らを探してきて欲しい。結構得意なんですよ。人探し。。
王道ですがクリスティのミス・マープルです。
まぁ、説明するまでもないかもですが人の良いおばぁちゃんが次々と謎解きをしていく爽快感と付き添いのおばさんに頑是無い老人扱いされるギャップに笑いがこみ上げます。
あっと驚く犯人というのもありましたが、
単なる謎解きだけでなく、犯人が犯行に及んだ同期などを読み解いていくと、推理小説のワクにとどまらない人間のどうしようもない宿業というのにドンと突き当たります。
マープルの中でも一番怖くて忘れがたい作品です。
もし私が依頼するとしたら・・・
最近ちょっとあったひどい目について相談して
その事件を起こした張本人の心の動き(どうしてそういうことをしてしまったのか)を読み解いてほしい。
回答ありがとうございます!
マープル!確かに王道ですね(*^。^*)
最近はフーダニットよりホワイダニットの作品が多いイメージがありますが、
マープルはこの時代からホワイダニットの部分を魅力的に書いていて楽しいです。
同じような魅力を感じる作品ではジェームズ・ヤッフェの「ママは何でも知っている」のシリーズが好きです。
特に「鏡は〜」は現代にまだまだ通じる部分が大きいように思います。
私もラストが美しいのにゾッとした記憶があります。
依頼内容は切実なものを感じます・・・
でも私も身近ではすぐに思いつきませんが、近年の「動機不明」の犯人の心理を読み解いて欲しい気がします。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/detective_story/feature/Francis3....
ディック・フランシス─作品概要一覧
http://homepage1.nifty.com/ta/sff/francis.htm
探偵ではありませんが、作家を、、、
2冊あげていますが、このシリーズの全てが素晴らしい。
主人公は多少変わりますが、常に一貫しているのは正義と真実、誠実。
探偵役になるのはほとんど騎手で素人ですが、真実を明かそうという強い正義感と一貫して誠実な人柄がシンプルでハードな文章で素っ気なく語られます。
これがしぶい。
アメリカのハードボイルドも嫌いじゃありませんが、あまりに暴力ばかりを全面に押し出すのもちょっと閉口。
また、日本人作家のように、妙に表現をこねくりまわす事もなく、また、非現実的でくだらない時刻表のトリックなどを弄する事もなく、淡々と真実へ迫り、誠実に事件を解決しようと努力します。
主人公のこの人生観にしびれます。
依頼ですか?
真の苦境に陥った時にはこういう人の助けが是非とも欲しい。
でも、決して金では動かん。
回答ありがとうございます!
ディック・フランシス・・・渋いところがきたな〜という感じです。
ただ、「探偵」という定義には確かにちょっとあてはまらないような・・・。
でも一連の作品は私も好きです。(まだ完読はしていませんが(*^_^*))
元々この作家さんの本を手に取ったのは、真保裕一氏があとがきなどでディックの作品を非常に意識しているといったことを書かれていたためだったりします。
(そして読んでみて納得)
この機会にまた未読作品を手に取ってみようかと思います。
依頼内容・・・なにかの間違いで無実の罪を着せられたら是非お願いしたいかも。
探偵業を生業にしていないけれどなんだか巻き込まれる・・・というような主人公のものでもよいでしょうか?
http://www.bk1.co.jp/product/1324926
小説でしたら、内田康夫著「浅見光彦シリーズ」の中の「後鳥羽伝説殺人事件」が一番好きです。
後鳥羽伝説をたどって旅を終え、東京へ戻るはずだった若い女性が殺されます。その事件に絡んだ人間が次々殺され、捜査に行き詰った警察は焦ります。上司と捜査方針の違いから、捜査から外された刑事が一人で動き回る・・・という刑事が主人公の話なのですが、途中から、最初に殺された女性の兄が事件の謎を解き明かそうとし、主人公が変わります。
この兄が「浅見光彦」です。
浅見光彦はいいところのお坊ちゃまで旅に関するルポライターをしています。お手伝いさんの居る家に住み、警察官僚の兄夫婦と上品な母親と暮らしていますが、いつも飄々としていて、事件に首を突っ込んでは警察に捕まるといういい意味で抜けたところのある人物です。そして毎回、身元を調べられて「兄が警察官僚」と知れると、逆に捜査協力を求められるという、水戸黄門の印籠のような展開があります。
事件では鋭い推理で事件を解決していくのですが、事件で知り合った女性に恋心を抱きながら成就する事がなく、いつも最後は物悲しい別れをするのです。
「浅見光彦シリーズ」はテレビや映画でも映像化されていて、高嶋政伸さん・水谷豊さん・辰巳琢郎さん・榎木孝明さん・沢村一樹さん・中村俊介さんが演じてきました。
(もしかしたら他にもいたような・・・)
小説の主人公にも関わらず、平成五年発足の「浅見光彦倶楽部」というファン倶楽部まであります。
(内田康夫氏のではないです)
シリーズのどの話も面白くオススメなのですが、原点である「後鳥羽伝説殺人事件」を書かせていただきました。
http://www.bk1.co.jp/product/2332920
コミックでしたら、現在も「別冊花とゆめ」に連載されている神谷悠著「迷宮シリーズ」で、一番好きな話ですが、とても難しいです・・・。
とりあえず、最新話の「白迷宮~砂漠と海」を。
(2006/3月号の別冊花とゆめ掲載)
不動産屋の手違いによるダブルブッキングで同居する羽目になった、金持ちの名家で私生児として育ち人を信じない天才医大生・綾小路京と、妹弟がたくさんいる大家族で育った人懐こく、明るい性格の大学生・山田一平が、さまざまな事件に巻き込まれて解決していくというものです。
事件は殺人だけでなく、いじめや、子供のなくしたもの探しなど色々あります。
京は私生児で幼い頃に母親が殺人の末に自殺した過去を持ち、そのせいで親戚から蔑まされて生きてき、周りを見返したい一身で心を閉ざし勉強に励んできたのですが、明るく情に厚い山田を疎んじながらも次第に心を開いていきます。
今は山田は新聞記者、京はアメリカ留学するというところなのですが、最新話では、二人の友情と、京と育てた祖母との関係が取り上げられています。
一番好きな話をあげるのが難しいと思ったのは、京の変化なり、山田の言葉なりが、毎回なかなかよく、回を重ねるごとに最新の話が一番良いと思えるからです。
コミックだけでも30巻ほどありますので読むのは大変ですが、面白いのであっという間に読めると思います。
なんだかついつい熱く語ってしまいました。
(ISBNというのがうまく出来ず、URLのみで失礼します)
回答ありがとうございます!
浅見光彦。十津川警部に並んで二時間ドラマでおなじみになってしまったので、なんだか実在しそうな気さえしてしまいますが、私も初期の作品のほうが正直好きなので、「後鳥羽」を挙げられるのには同感です。ベタでも「天川」好きですし。
ちなみにドラマでは水谷豊さんの作品が一番しっくりきます。
(そのせいか今は「相棒」ファンですね)
迷宮シリーズ・・・実は別冊花とゆめのミステリ物全盛期(野間美由紀、杜野亜紀、森次矢尋・・・)の愛読者だったんですが、
迷宮シリーズはちょっと出遅れまして、まだ未読なのです。
読もうかな〜と思っていたらあれよあれよと刊を重ねていて、ちょっと手が届きにくい冊数に・・・。
そうですか、もう30冊ですか。う〜ん。でもちょっと読みたくなってきました。探してみよう。
ところで3の依頼内容をお答えいただいていないようです。
よろしかったら再回答などいただけると嬉しいです。
ちなみにISBNはBK1で検索した結果表示される書籍データのなかにある「4-592-88631-3」といったコードのことです。
BK1はてなはこのコードを入力すると書影が出るようになっていますよ。
連続回答で大変失礼します。
先ほど回答した際に「3どんな依頼をしたいか」に答えるのを忘れてしまいました。
(熱くなりすぎて反省しております)
依頼できるとしたら、行方の分からない知人を探して欲しいと思います。
それも相手に知られないように。
探し出しても会うつもりもないのですが、安否が気になるもので。
あ、すでに再回答頂いてたんですね!失礼しました(*^_^*)
(そんなにアツクなっていただけて光栄です)
依頼ですが「相手に知られないように」というところがネックですね。
でも確かにそういう人間は・・・いますね。気になるなぁ。
ハードボイルドに憧れて転職したのに、閑古鳥が鳴く部屋で居眠りをする日々の主人公・仁木。早期退職をした中年男である。脱サラをして探偵になった男。暇な事務所にある日飛び込んできたのは、アリスのような美少女・安梨沙。そのまま彼女は助手になり、依頼を解決していきます。
お気に入りは二巻目の「虹の家」のほうです。「家庭」がテーマで、悪意の怖さみたいなものが伝わります。でも全体としては、加納朋子さんらしい優しい感じです。
「螺旋階段」の1話目のあたりはどうも仁木は安梨沙にひきずられがちですが、後半はしっかり解決してくれます。二人のやり取りが面白いですね。
依頼するなら…難しいですけど、部屋のどこかにあるはずのロッカーの鍵をみつけてほしいですね。目下、最大の困りごとなもので。その推察力でどうか。
回答ありがとうございます!
加納朋子さんの作品は未読でした。会話にセンスのある話は好物なのでおもしろそうですね。
探してみたいと思います。
中年男性と女の子のコンビというと、赤川次郎氏の幽霊シリーズを思い出します。
あれは女の子の方が主に推理していたように思いますが、こちらはあくまで女の子は助手というスタイルなのでしょうね。
依頼内容ですが・・・ロッカーの鍵ですか!
昨年ロッカーの鍵が文字通りキーになった映画を見ましたが、ロッカーの鍵はあなどれませんね。無事見つかるように祈っておきます。
聖女の遺骨求む ―修道士カドフェルシリーズ(1) (光文社文庫)
1. 大好きなお薦め探偵は修道士カドフェルです。
12世紀のイギリスで、十字軍に参加してイスラム世界を見聞し、戦争を体験して帰って着た老兵士が、それまでの波乱の人生とは違う静謐の生活を求めて修道士入りしました。
修道院に持ち込まれたり巻き込まれたりするトラブルに、その前半生の深い人生経験と、後半生の思索とを駆使して実に配慮深く解決してゆく名探偵です。
戦争経験があるので、人体にどんな傷がどんな武器で付くか、どのように死に至るか、どんなくすりと手当で治るか、という現代で言う法医学にも長けていて、12世紀が舞台なのに一種科学的な捜査法を取るタイプと言ってもいいと思います。
2. シリーズ第一作が一番好きですね。
カドフェルは推理力を駆使して事件を解決する名探偵でもありますが、慈悲心のある修道士という役割も、その知恵と一緒に持っています。
第一作では、推理小説のお定まりとして殺人事件が起き、カドフェルの活躍で容疑者の容疑を晴らす証拠もある程度掴むことが出来ます。
が、その後で、その証拠を天下衆目に晒すことが不可能となるある事態が起きてしまうんですね。
ここを、「神の慈悲が目を瞑って下さる」とでも言いたげに、戒律でかちこちの修道士(彼の所属する修道院の副院長がそんなタイプです)なら頭から湯気を立てて怒りそうな方法で解決する手腕が何より鮮やかです。
シリーズの他の作でも、人目を忍ばなければならない恋人達をさりげなくかばう解決をしたり、事故ということにしておいた方が人の心に平安をもたらすと判断した事件は事故のままにしておいたり、その逆に不正で事故と見せかけられた事件は断固としてその詳細を明らかにしたり、という、解決したその後の知恵の使い方が、他の名探偵達とは違うような気がします。
3. 残念ながら(?)彼に解決して欲しいような深刻なトラブルには見舞われておりませんが、叶うものならば現代日本の未解決の事件現場を、あちこち一緒に巡ってみたいなと思います。
作中でも、地面に落ちている落ち葉の湿り気の具合などで犯行時刻を推理したりする人なので、現代人が見落としている自然の手がかりを見つけたりするんじゃないかなと。
そしてもちろん、解決した暁の人の心のケアも一緒に。
修道士!
素敵な探偵さんを紹介していただいてありがとうございます!
想像力が乏しくて、修道士と聞いて思い出したのが「薔薇の名前」だったりしますが、
この作品は全く未見でしたので是非探してみたいと思います。
慈悲の心というか、探偵も人である以上一定のモラルがある思うのですが、
宗教的な背景を持っているというところに興味がわきました。
依頼内容は、私が想像していたものに今のところ一番近いです。
ざっくばらんに言うと、名探偵の相方になって一緒に謎解きをしたいのです(*^_^*)
1,探偵の名前は「法月綸太郎」です。ちなみに探偵と著者が同名なのは偉大な探偵小説家のエラリー・クイーンにならってのものです。探偵の紹介ですが、一言で言えば悩める作家探偵だと思います。長編2作目までは普通の探偵なのですが、三作目の「頼子のために」から悩める作家探偵となってしまいました。また作中の「法月綸太郎」にひきずられて実作家としての法月氏も寡作な作家になってしまい1994年に「二の悲劇」という長編作品を上梓してから「生首に聞いてみろ」を上梓するまでに10年の期間が空いていました。
2,長編なら「頼子のために」、短編なら「カニバリズム小論」をお薦めします。短編についてですが、この短編の肝は、犯人の動機だと思います。読んでいるものにかなり突き刺さる動機を提示してきます。
長編ですが、これはミステリー小説での大きな主題であるエラリー・クイーンの後期問題に作家法月綸太郎自身が突入してしまいました。この問題のせいで法月氏は、いまどきの私小説家でもここまで悩んでる人は見たことがないというぐらい苦悩し、作家としても変質してゆきました。そのターニングポイントとなった作品ですのでぜひお薦めします。小難しい理由なしでも作品自体は面白いです。
3,依頼としてはある著名な小説家が失踪し、その彼の行方を追跡して欲しい、という内容でお願いしたいです。そして作中の法月氏には作家の失踪直前に残した作品を手がかりとして読みながら、彼の失踪した理由を追い求めてゆくという小説が読みたいです。
法月綸太郎。
来るべき人が来たという感じです。
「悩める」探偵としての彼を愛するならば、「頼子」を挙げられるのは至極当然のように思います。
後期問題については、「密室教室」以前から「頼子」の原型があったことで、頼子以前からジレンマは存在したという向きもよく拝見したのですが、私は「いつ」よりも「どのように」陥ったのかということが気になっていて、(というよりオマージュしている以上その「地点」は当初より想像していたのではと思うし)それが「頼子」以後を三部作として突き詰めていく過程で顕現していったのではないかなと。そしてジレンマのきっかけが意図的でなかったゆえに、自己防衛がとれず、かえって深みに陥ってしまったのでは…と思ったりしています。
ただ、これは私がリアルタイムで作品を読んでおらず、近年になってまとめて読んだから持った印象かもしれません。
個人的にはパズラー自体が好きなので、「誰彼」や「図書館シリーズ」も大好きです。
依頼内容…
>ある著名な小説家が失踪し
素敵ですね!私も読んでみたいです。
作中作が出てくる話としては「中国蝸牛の謎(法月綸太郎の功績)」もある意味そうかもしれませんが、
どちらかというと有栖川氏の「46番目の密室」に近い感じでしょうか。
できたら「失踪」ではなくなってしまいますが、野沢尚氏の遺稿をもとに彼の自殺の原因を解き明かして欲しいです…。(それではもう「私小説」ではなくノンフィクションか…)
それともいっそ彼自身が失踪して、無自覚の(ベタなら記憶喪失…)彼自身が解き明かしていくのも。ある意味究極の「客観」小説になるのでは。
探偵と言えばこの人無しでは語れません。
ドン・ウィンズロウの探偵「ニール・ケアリー」
ハードボイルド探偵シリーズ物の第一作をお薦めします。
ハードボイルドと言ってもタフガイの親父じゃなく、
孤児である不幸な生い立ちと繊細な心を併せ持つ、不思議な魅力の少年が登場します。
コロンビア大学の英文を専攻する学生である表の顔と、
財閥の施設探偵社の有能な探偵の裏の顔。
探偵行を叩き込まれたグレアムというオッサンを「お父さん」と慕うニール。慕うと言っても減らず口に愛情が垣間見える感じですが。
私の一番惹かれた点は、ニールが探偵らしくない所。
能力の高さは自他公認なのですが、幼少時から裏切られ続けてきたニールは、ある意味「自分を偽って近づく」探偵を嫌悪しています。
そんな一筋縄では行かないニール・ケアリーが軽口を叩いて事件を解決する様は何故かスカッとします。
陰ながら見守るグレアムにもホロリ。
「まず第一に、標的の靴を見るんだ、ニール。靴だ」何度目かの路上講習のときに、グレアムがニールに言った。「理由はふたつ。一、人込みの中でも、常に標的を見分けられる。二、標的が振り返っておまえを見ても、下を向いているから、おめめとおめめが合わずにすむ」
ふざけてますねー
こんな軽口がストーリーをテンポよく引き締めています。
私が依頼するなら。
遺産相続の揉め事とかかな。ニールが面白い反応をしそうなので。
ニール・ケアリー。未読です!
表と裏の顔、暗い過去、強がりで繊細、しかも相方が「お父さん」!…好みの設定が連打できました。
ざっと調べると邦訳は4冊で、去年久しぶりに新刊が出たようですね。この巻数なら手に取りやすいので嬉しいです。
押しのポイントが「探偵らしくない」というのも結構ツボです。
依頼内容は…遺産相続ですか!
私は遺産などもらえそうにありませんが(負の…ならあるかも)、是非ニューヨーカーの皮肉をたっぷりきかせて欲しいですね!
1.お薦めの「探偵」の名前と簡単な紹介。
榎木津 礼二郎 (えのきづ れいじろう)。
*容姿:鳶色の瞳、長身、黙っていれば誰もが見蕩れてしまう程の美男子
*性格:躁気あり。天衣無縫、傍若無人、奇想天外。嘘はつきません。
*経歴:元華族。
旧制高校→帝大法学部→学徒出陣組の海軍予備士官(階級は少尉)。
*仕事っぷり:人の名前は覚えないし、視力障害を持ち合わせ、足で稼がない。
他人の記憶(視覚映像に限る)を読み取ることができる能力を活かし事件を混迷させた挙句解決。
2.その「探偵」が出てくる作品の中で一番好きな作品を挙げ、
掲載されている本と、
なぜその探偵とその作品を選んだのかをアツク語って、
私に「うぉ、読みたい!」と思わせてください。
「百器徒然袋──雨」
榎木津探偵の事件簿の形を取る短編集。
京極堂シリーズでの破天荒な活やくっぷりに更に焦点を当て
榎木津礼次郎の魅力を余すことなく進む突飛な展開。
「そりゃねーだろー」とむくむくとわき上がる読者である私の気持ちも押さえ込まれ爽快にして芳香。
この分厚いシリーズを読んでいて良かったと心のそこから感じる1冊。
3.もしあなたがその探偵の依頼人になれるとしたら、どんな依頼をしたいですか?
(依頼料はこの際気にしないで行きましょう)
勧善懲悪の人ですから「耐震偽装」や「ライブドア」問題なんかは引っ掻き回して解決とかならないですかね。
榎木津様…薔薇十字の主がご到着ですね。ようこそいらっしゃいました。
近年の変わり者の探偵の中でも突出して「目立つ」彼ですが、長編シリーズ(それとも本編?)では探偵でありながら、謎解き役を黒い人に譲り渡して狂言回し的な役どころ。
提示頂いた短編集こそ榎木津好きのための本ですよね。私も楽しく読みました。
本編からずっと読んでいると更に痛快さというか、爽快さが増す気がします。
(でもこの作品から読むと本編は榎さんの出番が少なくて寂しさすら感じるかも?)
個人的には「雨」「風」通して「名前を覚えてもらえない」本島君のエピソードが、神・榎木津氏の意外な一面を垣間見られて好きなのですが(そういえば今日は節分ですよ)、作品としては断然神の活躍が目覚しい「雨」の方が好きですね。
依頼内容ですが…私も是非お願いしたいですね!
証人喚問の席に同席して
「何を言っている、お前ちゃんとそのハ○と会ってるじゃないか!わははははははは!」とか、
「ん?その数字は書き直していいものなのか?」とか、
言って欲しいですね〜そんな国会中継があったらかぶりつきで見ます。
1.お薦めの「探偵」の名前と簡単な紹介。
「御手洗 潔」です。。。助手?の「石岡 和己」も良い味出して、加えて「松崎 レオナ」が個人的には大好きです。。。
彼は、猪突猛進、冷静沈着、ともかく何でも知っていすぎです。。。(在り来りで(*_ _)人ゴメンナサイ)
色で例えれば、チョッと薄い青。。。(判るかなぁ・・・)
2.その「探偵」が出てくる作品の中で一番好きな作品を挙げ、
掲載されている本と、
なぜその探偵とその作品を選んだのかをアツク語って、
私に「うぉ、読みたい!」と思わせてください。
お勧めは「水晶のピラミッド」です。。。
文才無いので、熱くは語れませんが、この小説は読んでいて唸らせる出来です。。。
島田荘司さんの作品は、読んだ後がさっぱりしているので、大好きです。。。
御手洗潔は出てこないのですが「ハリウッド サーティフィケイト」は松崎レオナが活躍しており、彼女の淫靡で魅力的な部分が存分に楽しめるので、大好きな1冊です。。。
3.もしあなたがその探偵の依頼人になれるとしたら、どんな依頼をしたいですか?
(依頼料はこの際気にしないで行きましょう)
やはり、北朝鮮の拉致問題ですね。。。
彼なら早期解決が出来ると思います。。。
御手洗潔。引き続き有名どころが来ましたね!
一番お勧めは「水晶」なのですね。わかります。
そして確かにレオナファンなら確かに「ハリウッド〜」ですね。
どちらもとって「アトポス」ではないところが(*^_^*)
私は島田さんで一番というのは決めがたいのですが、どちらかというと石岡君贔屓なので、敢えて挙げるなら「異邦の騎士」ですね。
最近ではちょっと視点が変わっていて楽しめた「ネジ式ザゼツキー」がおもしろかったです。
依頼内容は
>北朝鮮の拉致問題
ですか。ある意味ぴったりですね。
以前講談社が企画している子供向けのシリーズに島田さんが書き下ろしされていましたが、
その作品にはご本人がとてもこの問題に興味を示していることが伺われたので、もしかしたらいつか本当に実現するかもしれませんね。
(作品中にしても)
オリエント急行殺人事件〈上〉 (アガサ・クリスティー探偵名作集)
アガサ・クリスティのアルキュール・ポアロです。
本当はハヤカワミステリを勧めたかったのですが、bk1には見当たらなかったのでこれにします。
絶対既に多くの方がこれをあげてるだろうと思って回答を見たら1つの回答も無いなんて!!!
事件を解決するだけでなく、回答を2つ提示することで「犯人達」を救う、言葉を変えれば人間への深い愛情と配慮が感じられる作品です。
別の作品「スタイルズ荘の怪事件」(ハヤカワ書房)に孫のマシュウが序文を献辞していますがその中に「命の尊さをあくまで尊重し、取るに足りない人間や不愉快きわまる人間にも生き続ける権利があると信じています」という1節がそれを見事に表しています。
もし依頼できるとしたら戦後間もなくの国鉄総裁下山氏の事件の解決ですね。
アルキュール・ポアロ。「灰色の脳細胞」ですね!
>絶対既に多くの方がこれをあげてるだろうと思って回答を見たら1つの回答も無いなんて!!!
確かに(^_^.)
きっと私の質問が「私に読みたいと…」で、「依頼内容を…」と聞いたので、みなさんかえって渋いところを選んで来られているのかもしれませんね。
(まだかぶっていないところを見ても)
でも再読したくなれば十分ですから、どんどん有名どころへの愛を語って頂きたいかと。
ポアロ氏は淡々としているように見えて、実はとても熱い心の持ち主というところが私も好きです。
好きな作品は多いですが、案外「ナイルに死す」が好きだったりします。
依頼内容は…私もお願いしたいですね!
松本清張氏の「日本の黒い霧」に掲載されているような事件を一つずつ解きほぐしていって欲しいです。
軽い感じのアメリカン・ミステリーで、どこにでもいそうな、普通の人間が事件に巻込まれて解決していくシリーズものです。
主人公、スタンリー・ヘイスティングの一人称で書かれていて、ニューヨークの雰囲気もよく出ているし、息もつかせないほどの展開をするのですが、早く続きを読みたいという気持ちと、ずーーっと、この世界に浸っていたいという、両方の気持ちになるちょっと変わった雰囲気の探偵小説です。
シリーズ全体としても、当たり外れのない楽しい作品群ですので、「一番好き」を上げるのは難しいですが、「探偵になりたい」というシリーズ一作目と、「サスペンスは嫌い」という、比較的最近の作品二点を上げたいと思います。
結局、事件は解決するのですが、このあまりに素人くさい探偵には、私は何も依頼をしたくないなーーー。強いて依頼するなら、幼稚園の子どもお迎えとかかな。
スタンリー・ヘイスティング氏。う〜ん未読です。
ところでこのヘイスティング氏どんな方なんでしょう。
(書評を見る限りでは一応探偵さんなんですよね?)
探偵好きの私としては「読みたい!」というモチベーションがあがってきませんでした・・・。残念。
探偵さん重視というよりは、ストーリー重視で選んでいただいたのかなぁと一見思えてしまうのですが…。
長編シリーズではないのですが、「冬のオペラ」の巫 弓彦がお薦めです。
1.巫 弓彦(かんなぎ ゆみひこ)
彼は「自分が名探偵であることに気付いてしまった」ために会社を退職し、探偵事務所を開業した“名探偵”です。
依頼は人知を越えた難事件のみを引き受け、身元調査など一般の探偵業は行いません。
そのため、生活費は定休日の月・水・金アルバイトをして稼いでいます。
年齢は40歳前後、独身。背は高く、ぴったりと撫でつけた髪に、濃く真っすぐと長い眉、口はきつく結んでいます。
性格は常に冷静で、その感情は表情にも態度にも出ることが少ないです。
2.彼が出ている作品は3つしかないのですが、本のタイトルと同名の「冬のオペラ」が一番好きです。
アルバイトで生計を立て、滅多に起きない「名探偵にふさわしい事件」を待つ、
そんな『現実を生きる名探偵』という彼の設定も面白いのですが、
作中の語り部であり、彼の記録者でもある姫宮あゆみとのやりとりもとても魅力的です。
「冬のオペラ」は3作品のしめくくりでもあるので、内容はあまり書けないのですが、
雪の京都を舞台に起こる悲しくも残酷な事件は、読み終わったあとも何とも言えない余韻を与えてくれます。
3.彼が引き受けてくれるような事件には幸か不幸か遭遇してないのですが、
個人的には「3億円事件」など未解決事件の真相なんかを聞いてみたいです。
巫弓彦。私も好きな探偵さんです。
そしてなにより作家と探偵というコンビが大好物なので、この作品が三部作なのが残念なくらいです。
(でもとてもキレイにまとまっているので崩す必要も感じないのですが)
「冬のオペラ」は今の時期読むとぴったりかもしれませんね。
・・・そしておもむろに京都に行きたくなりそうですが(^_^.)
依頼内容…確かに彼は「三億円事件」なら引き受けてくれそうですね。
なんだか、彼が引き受けてくれそうな事件を一生懸命探している自分を想像してしまいました(*^。^*)
長編シリーズではないのですが、「冬のオペラ」の巫 弓彦がお薦めです。
1.巫 弓彦(かんなぎ ゆみひこ)
彼は「自分が名探偵であることに気付いてしまった」ために会社を退職し、探偵事務所を開業した“名探偵”です。
依頼は人知を越えた難事件のみを引き受け、身元調査など一般の探偵業は行いません。
そのため、生活費は定休日の月・水・金アルバイトをして稼いでいます。
年齢は40歳前後、独身。背は高く、ぴったりと撫でつけた髪に、濃く真っすぐと長い眉、口はきつく結んでいます。
性格は常に冷静で、その感情は表情にも態度にも出ることが少ないです。
2.彼が出ている作品は3つしかないのですが、本のタイトルと同名の「冬のオペラ」が一番好きです。
アルバイトで生計を立て、滅多に起きない「名探偵にふさわしい事件」を待つ、
そんな『現実を生きる名探偵』という彼の設定も面白いのですが、
作中の語り部であり、彼の記録者でもある姫宮あゆみとのやりとりもとても魅力的です。
「冬のオペラ」は3作品のしめくくりでもあるので、内容はあまり書けないのですが、
雪の京都を舞台に起こる悲しくも残酷な事件は、読み終わったあとも何とも言えない余韻を与えてくれます。
3.彼が引き受けてくれるような事件には幸か不幸か遭遇してないのですが、
個人的には「3億円事件」など未解決事件の真相なんかを聞いてみたいです。
おや?
少々はてなのサーバーの調子が悪かったようでしたがそのせいでしょうか。
二重投稿になってしまっているようです。
回答13のnobujsfです。回答を追加させてください。
確かに、お求めなのは、お勧めの「探偵」で「探偵小説」ではありませんね。また、おっしゃるとおり、ややストーリー重視という側面があるのも否定できません。でも、スタンリー・ヘイスティングは、私の中では、とても愛すべき「冴えない」探偵です。
スタンリーは、もともと作家志望で、生活費を稼ぐために、止むを得ず探偵をしています。ただ、探偵といっても、実際にやっているのは事故の調査員といった仕事です。例えば、歩道で転んでケガをした人が、道路の管理者を相手に損害賠償請求の訴訟を起す、というような場合に、依頼人の話を聞いて、歩道の凸凹の写真を証拠として撮影する、なんていう仕事ばかりです。
それが、何故か毎回、事件に巻き込まれて、犯人にされそうになったりしてピンチに陥り、我が身を助けるために調査をしていくうちに、いよいよ窮地に陥るけれど、なんとか解決する、という「冴えない」探偵です。
颯爽と行動して、冴えた推理で事件を解決するというような、いかにも典型的な探偵ではありませんので、「探偵好き」とおっしゃるrikuzaiさんの嗜好にはちょっと合わないかも知れません。けれども、スーパーマンのような非現実的な探偵ではなく、とても人間味のある主人公で、私は彼のアパートメントの隣に住んで近所づきあいをしてみたいなとさえ思っています。
再回答ありがとうございます(*^。^*)
ストーリーをとても評価されているようでしたので、興味を持っていたのですが、
一応今回は「探偵」ですから!と心を鬼にしてコメントしたのですが、
結果アツイ再回答を頂けたので甲斐がありました。
なるほど、「愛すべき」探偵さんなのですね。いいです。俄然読んでみたくなりました。
nobujsfさんの紹介文を読んでいたら、ふっと(小説ではないのですが)浦沢氏の「MASTERキートン」のキートン氏の顔が浮かびました。
(全然イメージと違っていたらすいません…)
そして依頼内容は「近所付き合いしたい」ほどの人となりだから、
子どもの送り迎えを任せてもいいと思われたのかもしれませんね。
1.弁護士マローン(と、ジェーク&ヘレン・ジャスタフ夫妻)
2.ふつうは『大はずれ殺人事件』『大あたり殺人事件』の2冊を挙げるはずですが、わたしはあえて『幸運な死体』で。
弁護士マローンは凄腕で、社交界では「黒でも白にする男」として有名人。でも酒と女に弱くて、いつも金にぴーぴーしてます。相棒であるジェークとヘレンも社交界の名物夫婦。赤毛で短気なジェークと、酒と賭け事と車の運転に滅法強い、天使のような美しさのヘレン。
『大はずれ』『大あたり』はこの二人の結婚にまつわるお話で、作者クレイグ・ライスの代表作に当たります。
でもマローンの酒と女に弱い、ロマンティストな側面は、『幸運な死体』の方がよく現れているような気がするんです。何せこれではマローンが女にほれてほれて……。ラストはハッピーエンドではないけれど、ぐっと胸をつかまれます。
3.この問題、むずかしい……。美女がらみか金持ちがらみか、派手な事件か、どれかじゃないとマローンが引き受けてくれなさそうな(^^;)。
とりあえず、徹底的に酔っぱらって、警官に絡んで留置所に入れてもらって、保釈手続きをマローンに頼みたいと思います。できたらヘレンの運転で送り迎えがいいな(^_^)(マローンはそうとう嫌がるでしょうが)
弁護士マーロン。好きですね〜
でもかなり前に順不同でザーっと読んだ程度なので、再読候補です。
一時カーを初めとする「弁護士モノ」にハマっていたので、その頃ですね。
マーロン氏は古き良きアメリカの探偵さんというイメージ。
「幸福な死体」はそういう意味ではマーロンのちょっとセンシティブなところが見られて良かったです。
前述していますがセンスの良い会話が大好物なので、
ジェーク(創元だとジェイクでしたよね)とヘレンの二人が大好きで、
そういう意味では「死体は散歩する」も捨てがたい感じです。
(「大はずれ」「大あたり」は当たり前として)
さて依頼内容ですが…
確かに日本だとマローンが好みそうな事件はあまりなさそうですね(^_^.)
保釈手続きはどうとして、ヘレンに車で送迎してもらうというのはかなりいいかも。
(彼らが気に入りそうなバーでも探しておきましょう)
http://d.hatena.ne.jp/katarizuki/
語り好きの家庭教師の日記
こんちにちは。ほぼ出尽くした感じがありますので、ちょっとかわったところから有名どころを。
それは、ローレンスブロックの「マットスカダーシリーズ」と「泥棒バーニーシリーズ」の二つのシリーズです。
前者は元ニューヨーク市警の酔いどれアル中探偵が主人公のシリーズです。アル中から禁酒へと生活はがらりとかわりますが、普通の探偵ものではつけないような結末をつけるハードボイルドな探偵としての彼のシリアスでブラックでけっこう読ませます。
また同じ作者の手になりながら後者のほうは、普段は古本屋の親父ながら実は泥棒であるバーニーという人物が、まきこまれた事件を解決する明るいタッチの作品。
どちらもなかなか面白いですよ~。
あらら・・・最後にして探偵さんのお名前が…。
未読なので読んでみたいと思うのですが、書影もないのですね…。
ょっと探してみようと思います。
ぱっと見た感じはあまり見ていないタイプなので「泥棒バーニー」の方かな。
依頼内容もないようですね・・・。う〜ん、残念。
さて、締め切りの刻限となりましたのでこれにてお開き。
みなさんの回答を参考にまた読書の幅が広げていきたいと思います。
ご回答くださった皆さんありがとうございました。
もしコメントに対してなにかありましたらいわしでお知らせください。
回答ありがとうございます!
いきなり未読の(しかもちょっと読もうかどうか迷っていた)作品を挙げていただいて、嬉しい手ごたえです。
「探偵小説」ではなく「探偵」小説好きとして、またコミックもルールに入れたのは、私がまだコミックの探偵物を新規開拓するのにやや抵抗があるためでしたので、そういった意味でもとても嬉しいです。
探偵ものというと、まずホームズに代表されるような個性的な天才と、フレンチ警部のような緻密な努力家を思い浮かべるのですが、挙げられた作品の探偵さんは非常に現実的なキャラクターとテーマを持っているようなので、興味が湧きました。
今回「何を依頼するか」という質問を設けたのは、その回答で回答者の方が探偵の能力に対して現実的にはどんな部分を評価しているのかがわかるかな、と思ったのですが、人探し!・・・私も探して欲しいかもしれません。