また、民有林についてはどうなのでしょうか?
http://www.fes.pref.toyama.jp/pollen/haruyokoi.html
無花粉スギは、まだ割合がどのくらいと言えるほどには植林されていないでしょう。
富山県林業試験場(上記URL)と独立行政法人林木育種センターとで苗の育成が行われているようですが、どちらもいまだ出荷はされていないと思われます。
富山県の方で平成23年度から年間500本程度出荷予定、育種センターでは平成15年1月の段階で60本程度の無花粉スギを保有、というところのようです。平成17年度末の現在では、研究施設で実験的に育成されているという段階ではないでしょうか。
http://www.rinya.maff.go.jp/seisaku/sesakusyoukai/kafun/situ...
林野庁のHP「森林/林業とスギ/ヒノキ花粉に関するQ&A」に、政府の花粉症対策が解説されています。
■Q10:独立行政法人林木育種センターが品種開発に成功した無花粉杉「爽春」。平成18年度から種苗の培養増殖に着手するということですから、本格的に植林が始まるのはまだ先ですね。
http://www.iwate-np.co.jp/2005kikaku/hisan/hisan5.html
岩手日報:2005年3月6日によれば「独立行政法人林木育種センター(茨城県)は1月下旬、無花粉杉の開発を発表。林野庁は原種を都府県に配布。2011年ごろから約1万3000本の苗木が供給される見込み」ということです。
参考までに、上記「森林/林業とスギ/ヒノキ花粉に関するQ&A」の無花粉杉 関連情報。
■Q9:「花粉の少ないスギ品種=花粉生産量が一般のスギに比べ約1%以下の品種」については、平成8年度から品種開発がはじまり、これまでに全国でおよそ32万本が植えられているようです。
■Q2:「日本の森林面積は2,512万ヘクタールで国土面積の約7割。このうち人工林面積は1,036万ヘクタール、うちスギ林は452万ヘクタール(森林面積の約18%)」となっています。
「花粉の少ないスギ品種」苗木32万本を、1m2に1本の割合で植林したとすると、植林面積は32万m2=32万ヘクタールと推計されます。日本全体のスギ林面積452万ヘクタールで割ると、約7%となります。
http://www.kokuyurin.maff.go.jp/Kokuyu_index_Welcome.html
国有林についての解説ページ
「国有林野の面積は760万ヘクタール(我が国の国土の約2割、森林面積の約3割)。その多くは地形の急峻な奥地の山々や河川の源流に分布し、民有林に比べて原生的な天然林が広く分布」ということですから民有林での植林が主になるでしょう。民有林での植林は採算性も関係しますので、無花粉杉の普及は容易ではない感じです。
丁寧な解説ありがとうございました。花粉症対策として無花粉杉以外にも花粉の少ない杉、簡抜、広葉樹の植林、薬品による花粉の抑制など様々な方策が行われていることがよくわかりました。また医療面でも新たな減感療法の研究が進んでいる様子。花粉症に苦しめられるのは後10年くらいという感じですね。
やはり、そうでしたか。予想はしていましたが、辛い現実です。スギ花粉が飛ばなくなるまで後、半世紀は我慢ですか!! ああ〜。