ジャンボからB777への移行が進んできています。実際ANAのアメリカ線はすべてB777へ移行しました。
-300型の場合、ジャンボとほぼ同等の輸送能力を確保でき、エンジンが2つですので燃費効率や軽量化により離着陸料が軽減されるなどのメリットがあります。
また4月1日以降伊丹空港にはジャンボが就航できなくなりました。
航空輸送は年々そのすそ野を広げています。
專門機が輸送するのではなく、旅客の下に滑り込ませるのが現在の主要な輸送方法です。
777は旅客輸送機としてはハイクラスですが、貨物輸送量が足りないという欠点があります。
747の大量旅客・大量貨物のニーズはしばらく続くと思います。
コストパフォーマンスがとても良いのです。
旅客専用の音速突破のコンコルドの後続機のような高性能旅客機が現在日本を初め世界中で開発されています。
それらの実現化のあとには747のような機体は全て改造され。貨物輸送専門機として活躍するでしょう。
ありがとうございます。貨物輸送量との兼ね合いで「ジャンボ」は生き残りそうですね。この状況は、航空会社にとって、「旅客」と「航空貨物」の2つの分野のマネージメントを強いる状況かとも思いました。一般的に経営者側にとっては、2分野あれば、採算性の低い分野を切り捨てる傾向にありますが、この2分野抱き合わせの経営により「ジャンボ」の運航を存続してもらいたいものです。
http://www.jal.com/ja/press/0000434/434.html
http://www.jal.com/ja/ir/management/pdf/setsumei_060302.pdf
やはり大型機材は減らして、中型~準大型くらいの機材を増やすんでしょうね。
JALの発表している経営関係の資料見ると2010年度からは747-400の退役が始まるそうで。
日本のエアラインの場合、主要空港の発着枠が少なかった事も747の様な大型機を大量保有する理由のひとつでしたが、成田や羽田、関空の拡張が進んでいますので、大型機を大量保有する理由が減っている気がします。
A380の様な超大型機については少なくとも日本では空港設備の関係でスポットが十分に確保できないので、しばらくはそんなに伸びないかも。
ありがとうございます。2010年度からは747-400の退役が始まるということは、2010年がジャンボにとって、一つのターニングポイントになりそうですね。あと、空港の発着枠の関係から大型機に期待されたことは目から鱗でした。ヨーロッパのエアバス社がA380のような大型機の開発を進めている点については、旅行と快適性といった点において、アメリカ的な効率性の追及と一線を画した哲学的な部分が根底にあるのでしょうか。航空機開発は、様々な社会的要因によって成り立っているんですね、奥の深さを感じました。
国内線や中距離国際線に限って言えば747型は777型などに駆逐されると考えられます。
Toshihiroさんのご指摘のとおり777型機は非常に効率化・軽量化が進んだ機体で燃費も良いです。
更に近年のエアラインの傾向としてはジャンボ(747型)機で一度に大量輸送するより、777型や767型など中型機を使って便数を増やすほうがユーザのニーズに答え尚且つ満席率が良好なので、ジャンボから中型機への機材の入れ替えが進められています。
(この機材の入れ替えに関してはANAが先行し、JALに対して国内線での営業利益面で着実に差をつけているのが現状です。)
話題のエアバス社の"総二階建て機体"ですが、ここまで巨大だとどこの路線に就航させるのかが、見当がつかないです。(満席になるのか?)
もしボーイング社が747型サイズの新鋭機を投入した場合、国際線エアライン各社は後者を選択すると思います。
ありがとうございます。確かに、満席率が良好というのは、費用対効果、機内食の準備、クルーのやる気といった様々な面においても効率的ですね。満席率の点では、「コードシェア」による運航というのも、満席率を上昇するのに寄与しているのかもしれませんね。
ちょっと失礼します。
B747ジャンボは人気有りますよねぇ。私も物心付いた頃には、すでにジャンボが大好きだった様な感じです。
ジャンボを見に行くだけの為に、空港へ連れて行く様に親にねだった事が何回も有ります。
さて、エアバスA380がエアバス本社工場(Toulouse,France)で初公開が報道された時[20050118JST]の話では、こんな感じでした。
2004年の完成機の引渡し数[両社発表]はエアバス320機、ボーイング285機で2年連続エアバスが多く、ボーイング首脳は
「(超大型機に)需要があれば我々も作る」
と語った[2004末]そうです。
ボーイングは、当時開発中の7E7(現在は787[20050128~])を"超効率機"として、全日空から50機受注[200404]の他、2004末までに126機受注済。
エアバスも200412に7E7の対抗機開発を決定。
そして、2004~2023年の両者の新造旅客・貨物機の重要予測は
エアバスが、単通路型機10902機、双通路型機4778機、大型機1649機、合計17328
ボーイングが単通路型機14776機、双通路型機5154機、大型機 787機、合計20707
となっていて、両社の方針の違いは、需要予測の違い、と云う事でした。
エアバスは、
新興国利用者の需要増加、空港や航路の混雑問題対応の必要性から、
大型機での大量輸送需要が増加する
として、
特に中国路線は2010年迄に"A380が週130便は飛ぶだろう"
と予測しました。
ボーイングは、
格安航空会社の台頭等で"直行便と便数増加"が主流となる
とし、
燃費効率が良く、航続距離の長い中型機の需要増を
見込んだ、と云う事です。
御存知の通り、航空機産業はウルトラ・ヘビー・インダストリーです。
大型タンカーみたいに、ちょっとやそっとで方針転換は出来ないみたいです。
まずは御話まで。御役に立てれば幸いです。
ありがとうございます。非常に高度な専門知識に感服致しました。ご説明から受けた印象によりますと、ボーイング社は、資本主義経済の経済競争をどうやって生き残るかというところに主眼があるような印象を受けました。一方のエアバス社は、建設的というか、どのような環境、ニーズに応えて輸送手段を確保するかといった大局的な見地に立って舵を取っている印象を受けました。この考え方は、政策ともリンクし易いように感じました。航空機業界の経営戦略といったテーマは非常に興味深いですね。
ありがとうございました。やはり、効率性を追及する方向にあるのですね…。天然資源を利用している手前、省エネルギーのための効率化には賛成ですが、旅行にもしわ寄せがきているのですね。