一般的にと言うご質問ですので、一般的な線での回答でスミマセン。また、URLを引っ張ってくるのではない持論なので異論があるかもしれません。(そういった分野で仕事をした経験はあります。)
位置づけとしては「社会に対する団体としてのオフィシャルな宣言」だと思います。個人では政治家(議員である・ないに関わらす)の公約と近い性格があると思います。
宣言の効力は採択した団体の社会的な影響力が及ぶ範囲と言った外的なものと、団体内部でその方針に各構成員がどれだけ従わせる力と意志があるかによります。
責務については宣言に明文化されているものとそうでないものがあります。その宣言に社会的な責任を持たせるために、例えば3年後までに目的が達成されなかったらその会は解散すると言ったことを盛り込む例もありますし、政治家の公約の例に見られるように、明文化しなくても公約違反は社会的にチェックされるということもあります。なので、責務の重さについては社会的な影響力の重さに比例すると思います。
法的なことで言えば、日本の憲法下では唯一の立法機関は国会ですので(条例は法に準ずるものです)、大会アピールに法的な効力はありません。アピールの内容は憲法に保障されている言論、信仰、結社などで公序良俗を侵さないで範囲で自由です。
「大会アピール」をする意味は、そのまんまその団体が社会に対して意思を表示することであり、それを通して国や地域の世論の形成したり、国や自治体の政策に影響を与えようとします。また、内部的には団体の方向性を示し、組織をまとめると言う目的があると思います。
ダミーURL http://q.hatena.ne.jp/
http://www.daishukai.net/html/sympo2005/appeal.htm
たとえば↑こんなアピールのことですね。
基本的にこうした「アピール」の位置づけは、
大会の目的を鮮明にするということにあります。
たいていの場合、大会の目的はその会の名称であるとか、
会場に掲げられるスローガンなどで示されますが、
それだけではいささか舌足らずですから、
具体的な考え方や行動指針といったものをきちんと文章にして、
これがこの大会の目的なんですと示していく必要があるわけです。
でないと、ただ集まって気勢を上げるというだけで終わってしまいます。
効力は、まず行政に対する要請効果です。
これだけの人間がこのことを要望している、
というアピール効果を狙います。
これはたいていの場合、後日大会の代表者らが省庁などを訪れて、
大会アピールを直接手渡すなどの方法によって行われます。
また、政治家からの連帯を得るという効果も見逃せません。
こうした大会にはたいていの場合、議員などが来賓として招かれます。
そしてアピール採択の時、たいてい来賓の人たちも、
一緒に拍手などに参加してくれます。
ここで、日頃主義主張の異なる政党に所属している議員達が、
「大会アピール」に限っては、一致した認識を持つ、
ということになってくるわけです。
ここから後日、超党派での取り組みが期待できてきますし、
請願などの紹介議員として活躍してもらうという効果も生まれてきます。
そして、それらを踏まえたマスコミに対するアピール効果。
これも大きな着眼点です。
採択に賛同した各人の責務は、あくまで大衆の一員としての
努力にとどまります。
綱領や規約を持つ団体の大会ならいざしらず、
こうした大衆行動は「個人の資格」による「自発的な活動」が基本ですから、
あくまで自己の信念に基づいて、
その大会の意義の実現に個人的に努力していく、
ということにとどまります。
ただし、賛同団体として参加した団体については、
社会信義に基づいて、その団体の行動方針として
大会アピールを積極的に支持していくことが求められます。
ありがとうございます。現実的な回答ありがとうございます。本来、社会的な活動を行っている組織とか団体の事務局といったところの実務者が知っておかなければいけない初歩的なものだと思うのですが、あまり接点が無い者にとって、このアピールがどのような意味を持つのかが知りたかったのです。