今、博士課程進学を目指している、情報系の学生です。修士のときは学会発表(1枚くらい)や研究会発表(4~6枚)を数回行いました。博士取得のため、論文が最低3件(査読付き)必要だといわれているのですが、今までの発表と何が違うのでしょうか。
査読付きの論文とはなんというものに出せばよいのでしょうか。
分野によってローカルルールがあるので、まずは研究室の先生や先輩に聞かれた方がよいかと思いますが、一般論まで。
査読付論文とは、学会が編集している学会誌に「原著論文」として掲載されることです。
今までの研究会発表とは、質、量とも全然違います。
では、どの学会にだせばよいか、ですが、それはどのような内容でドクターを取得するかによります。
また、学会のレベルによって、評価も変わってきます。
情報系だと、当方の知る限り「情報処理学会」あたりがメジャーではないでしょうか。
では、がんばってください。
なんかちょっと変な話なんですが、博士課程で博士号を取得するには博士論文しかいらないのですが・・・卒論と修士論文と博士論文ということでしょうか?
就職には論文3本以上という規定はよくありますが。
査読付の論文とは、自分の学科の紀要とか同人誌のたぐいではなく、金を払えば載せられる雑誌ではくなく、載せてもらうには審査がある雑誌、学会専門誌とかの類ですね。これのことです。
博士論文はもちろん書きますが、それ以外に学外発表(国際発表含む)を3件書くことが必要だといわれています。
学会誌は購読しているのですが、どれがその論文にあたるのかがわかりません。
まず、最初に重ねて申し上げますが、あなたの所属する研究室の研究分野によって、どの学会誌が重要なのかが全然違います。場合によっては、ある学会に通っても「0.5本」としかカウントされないこともあります。また、反対に、この学会誌が必須である、という場合もあります。
ですから、ここでの答えが絶対ではありませんので、最終的には周りの様子を見てご判断ください。
また、購読している学会誌がわかれば、もう少し具体的にアドバイスできるのですが…
さて、では、情報処理学会ではどうなるか、ですが…
http://www.ipsj.or.jp/08editt/ronbun_toukou.html
を見てください。
ジャーナルの「一般論文」が「原著論文」にあたると考えられます。その他の「一般テクニカル論文」や「トランザクション」が、1本に数えられるかどうかは、研究分野によります。
なお、学会誌に投稿するには、その学会の学会員であることが通常必要です。学生なら学生会員という種別がある場合もあります。情報処理学会はありますね。
あと、これから書くことが重要なのですが、
通常、一旦提出した論文が「リジェクト(差し戻し)」された場合、同じ内容で同じ学会には通常再提出できません。
すなわち、「本学会ではどう考えても掲載できませんからお返しします」と言われたわけですから、内容を全く変えないといけません。
となると、たとえが悪いですが、「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」方式で、片っ端から出すのは、あまり得策とは思えません。
ので、やはり出す前には研究室のどなたかに相談されることを強く薦めます。
あと、大学によりますが、「研究紀要」という研究論文誌を発行している場合があります。
これは、査読付にカウントされますが、実際には「救済措置」の場合が多いです…^^);;;
ただ、冒頭にも申し上げましたとおり、「紀要」に掲載された論文が「1本」になるかどうかは、分野によりけりです。
事例として、東京大学情報学環の研究紀要を挙げますが、これが「救済措置」かどうか特定する記述ではありません。念のため。
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/pblc-achv/bulletin/index.html
では、がんばってください。
回答ありがとうございます。発表を考えているのは、教育工学会、電子情報通信学会、情報処理学会、画像電子学会などです。
一般的には電子情報通信学会が難しいと聞きました。
情報処理学会の場合、ジャーナルとトランザクションが査読付きの論文誌になります。
http://www.ipsj.or.jp/09sig/transaction/trans2.html
電子情報通信学会の場合、こちらが査読付きの論文誌です。
http://www.ieice.org/jpn/books/ronbunshi.html
テーマに沿っていれば、特集論文の方が掲載されやすいと言われています。
特集論文というのも査読つきで、1件に換算されるんでしょうか。すみません。初歩的質問で。
http://www.ipsj.or.jp/08editt/ronbun_toukou.html
情報処理学会だと、論文誌と呼ばれているものです。学会誌ではありません。基本的に査読なし発表というのは、極論すれば何書いても採録はされます(ただ、あまりひどいとその後の研究生活に支障をきたすでしょうが)が、査読付きだと、査読者を説得できなければ、採録になりません。しかも、複数人査読者が居ます。また、普通はある一つの研究テーマについて、研究作業を終了させた結果をまとめるものです。途中結果でもオッケーな学会発表とは訳が違います。先輩や先生に頼れないのであれば、自分の分野での「良い」ペーパーをかなり読み込まないと駄目でしょうね。査読付き海外発表も同様です。いくら良い研究をしても、査読に通る論文を書くスキルはまた別なのです。また、ジャーナルペーパーを満足に書けないような人はこの世界ではご飯が食べられません。頑張ってください。
内規にもよりますが情報処理学会で言えば
「情報処理学会論文誌(トランザクション)」
と
「情報処理学会論文誌(ジャーナル)」
がそうです。
http://www.ipsj.or.jp/08editt/journal/index.html
http://hikendbs.eei.metro-u.ac.jp/tod/
カンファレンス、シンポジウム、ワークショップの発表も含まれる場合も
あるかもしれませんが、一般的ではないと思います。
分野によって違うかと思いますが、学位取得にポイント制を採用する場合、 impact factor の大きなジャーナルに掲載されると、ポイントが高く、逆の場合は低いポイントしかつかないという運用がされていることがあります。IFの大きいジャーナルはリジェクトも多いのですが、果敢に挑戦するだけの価値は十分あります。
情報科学の分野でもCI(citation index)やIFを採用する機関は多数あると思います。おたくの大学ではどうでしょうか?
この分野の研究評価方法の一般的な問題としては、下記が参考になるかと思います。
周りはライバルという雰囲気でどーしても聞くことが出来ずこちらを利用しています。
宜しくお願いします。
例えば情報処理学会だったら、その「原著論文」というのはどれに提出すればいいのでしょうか。