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ある日、私は森に迷ってしまった。
夜になりお腹も減ってきた。
そんな中、一軒のお店を見つけた。
「ここはとあるレストラン」
変な名前の店だ。
私は人気メニューの「ナポリタン」を注文する。
数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。
……なんか変だ。しょっぱい。変にしょっぱい。頭が痛い。
私は苦情を言った。
店長:「すいません作り直します。御代も結構です。」
数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。今度は平気みたいだ。
私は店をでる。
しばらくして、私は気づいてしまった……
ここはとあるレストラン……
人気メニューは……ナポリタン……
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http://news4vip.livedoor.biz/archives/50749618.html
これは思わせぶりな文章で有名なコピペなので、おそらく答えはないと思われます。似たようなものに「だって、私の髪は長いもの」というコピペもありますね。
というわけで創作です。
まず、辺鄙な森の奥に店があるのが不思議です。店名もかなり適当ですね。店長はそれでも客が来ると思っているのでしょう。自分の味に自信がある職人気質の料理人なのでしょう。
また、ナポリタンが「人気メニュー」であることに注目してください。客が来なければ人気にもなりません。やはり客は来ているのです。けれど「私」は変にしょっぱいと言う。不味ければ客が来るはずもありません。なぜしょっぱいのでしょう。
これは推測ですが、「私」はあまりの美味しさに涙を流していたのではないでしょうか。ところが、ずっと歩いてきて疲労困憊しているので、「私」は自分が涙を流していることに気付いていないのです。頭痛がするくらい疲れているならそれも当然と言えるでしょう。
ぼろぼろと涙をこぼす客をいたわるように、自慢のナポリタンをもう一皿つくり、しかも代金をもらわない店長。まさに料理人の鑑ですよね。かっこよすぎです。
そして店を出たあと、お腹が一杯になって頭もすっきりしたところで、「私」はようやく気付いたのですね。ここが伝説の名店「ここはとあるレストラン」であったことに。そして自分がナポリタンを食べて涙していたことに…。