Wikipediaの解説を見たのですが、いまいち良く分かりません。と言うより分からなくなりました。以前は、物語の設定なのだろうと考えていましたが、因果関係とか、アリストテレスとか言われて分からなくなりました。
ある野球の試合でエースが欠場したAチームが万全のBチームに勝った、という事実があるとき、これはストーリーです。
プロットとはこれを解釈する枠組みのことで、「Aチームはエースを欠いたにも関わらず努力して勝った」、「Bチームは有利な条件であったにも関わらず驕って負けた」など、同じストーリーからでも複数のプロットを立てることが可能なのです。
このように、ストーリーについて因果関係を与えた解釈がプロットになります。
Wikipediaに書いてあるのは、以上のようなことだと思います。
本来ならばこのように、まずストーリーが先にあり、後からプロットは発生するものなのですが、小説や脚本を創作する場合は順序が逆になります。
桃太郎が鬼退治をする話を書きたい、と思ったとき、作者の頭の中には解釈があります。
作者の解釈では、桃太郎は怪物を倒すヒーローです。その解釈を成立させるためには、鬼は人間らしくあってはいけませんので、角を生やし、金棒を持たせ、暴力的に描きます。
この「描く」という行為が、プロットをストーリーへ変換する作業なのです。
ですから、プロットは抽象的な要素で構成されても構いませんが、ストーリーは具体的な要素で構成されなければいけません。
プロットならば「鬼は怪物である」で良いのですが、それをストーリーで描くためには、角を生やしたり、体の色を変えたりしなくてはいけません。
もし、角が生えていたり体の色の違う生き物が、必ずしも怪物であるとは限らない、という解釈を持っている人が桃太郎を読んだとします。この人の解釈では、桃太郎は異民族を排斥する暴力の象徴と受け取るかもしれません。
これが同じストーリーから違うプロットを受け取ってしまったために、作者と読者の間で解釈に違いの生まれる例と言えます。
http://homepage2.nifty.com/suemoritakumu/a11.htm
http://www.raitonoveru.jp/howto/d01.htm
http://www6.airnet.ne.jp/~shiyou/cgi-bin/weblog/logwing.cgi?...
沢山URLをありがとうございます。
とは言え、沢山揚げていただくより、一つに絞っていただけませんでしょうか。
話を時間の流れでつづったものがストーリー。小説の粗筋や作品紹介は、内容を時間の流れに組み直して、話を省略したものが多いように思う。つまり、あれらはストーリー(流れ)である。
プロットは、ストーリーを、読者にわかりやすく、またはおもしろくするために、時間の流れを組替えたものである。
Aという出来事の結果生じた事件をA´として、AとA´の間に起きた出来事をBとする。
この場合、ストーリーはA→B→A´となる。
プロットは、この時の流れを、わかりやすくするためや、おもしろくするために組替える。
たとえば、A→A´→Bと組替えた場合、Aという出来事の顛末を読者にわかりやすくしたプロット(構成)と言える。
推理小説では、A(殺人の動機となった出来事)→A´(殺人)というストーリーを、読者を楽しませるため、A´→Aというプロットにしたりする。
丁寧にありがとうございます。
プロットは物語(小説)の文面と同じだと考えてよろしいですか?
訳するのが面倒です。
個人的な感覚でいえば、プロットは設計図で、ストーリーは出来上がった家だと考えています。ストーリーを完成させるために設計図がプロットのイメージです。
ストーリーがストーリーラインのことでしたら、それはプロットの一部として、構成やコンセプトなどと一緒にストーリー(完成品)を組み立てる上で、物語を展開させる流れを重視したフローチャートのようなものでしょうか。起承転結といった大雑把な筋立てを構想する際の思考パートといった位置づけとして考えています。
なるほど。
ありがとうございました。
ある野球の試合でエースが欠場したAチームが万全のBチームに勝った、という事実があるとき、これはストーリーです。
プロットとはこれを解釈する枠組みのことで、「Aチームはエースを欠いたにも関わらず努力して勝った」、「Bチームは有利な条件であったにも関わらず驕って負けた」など、同じストーリーからでも複数のプロットを立てることが可能なのです。
このように、ストーリーについて因果関係を与えた解釈がプロットになります。
Wikipediaに書いてあるのは、以上のようなことだと思います。
本来ならばこのように、まずストーリーが先にあり、後からプロットは発生するものなのですが、小説や脚本を創作する場合は順序が逆になります。
桃太郎が鬼退治をする話を書きたい、と思ったとき、作者の頭の中には解釈があります。
作者の解釈では、桃太郎は怪物を倒すヒーローです。その解釈を成立させるためには、鬼は人間らしくあってはいけませんので、角を生やし、金棒を持たせ、暴力的に描きます。
この「描く」という行為が、プロットをストーリーへ変換する作業なのです。
ですから、プロットは抽象的な要素で構成されても構いませんが、ストーリーは具体的な要素で構成されなければいけません。
プロットならば「鬼は怪物である」で良いのですが、それをストーリーで描くためには、角を生やしたり、体の色を変えたりしなくてはいけません。
もし、角が生えていたり体の色の違う生き物が、必ずしも怪物であるとは限らない、という解釈を持っている人が桃太郎を読んだとします。この人の解釈では、桃太郎は異民族を排斥する暴力の象徴と受け取るかもしれません。
これが同じストーリーから違うプロットを受け取ってしまったために、作者と読者の間で解釈に違いの生まれる例と言えます。
opportunistさんの解説は大変分かりやすいです。
私の読解力が低いせいか、Wikipediaの解説は分かりにくいですね・・・
Wikipedia:"物語の中で起きている出来事が時間に沿って並べられたものがストーリーであるのに対して、その出来事を再構成したものをプロットと呼ぶ。"
私:どう再構成したのか明示的に説明してほしい。それに、作者の作業の時系列的にはプロットが先のはずでは?
Wikipedia:(プロットは)出来事の因果関係を示している
私:作者が構成段階で挙げておきたい人物、事実、物語の要所を示している、の様な記述で良いのでは?
などと思ってしまうんですよね。
ありがとうございました!
opportunistさんの解説は大変分かりやすいです。
私の読解力が低いせいか、Wikipediaの解説は分かりにくいですね・・・
Wikipedia:"物語の中で起きている出来事が時間に沿って並べられたものがストーリーであるのに対して、その出来事を再構成したものをプロットと呼ぶ。"
私:どう再構成したのか明示的に説明してほしい。それに、作者の作業の時系列的にはプロットが先のはずでは?
Wikipedia:(プロットは)出来事の因果関係を示している
私:作者が構成段階で挙げておきたい人物、事実、物語の要所を示している、の様な記述で良いのでは?
などと思ってしまうんですよね。
ありがとうございました!