友達のレポートを手伝ってやることになりました。
それは歴史的に有名な画家を選んで、その画家の作品や時代背景、
印象などをまとめてレポートすること。
これがはっきり言ってかなり重要な採点基準になるらしいのです。
参考にしたいので皆さんにレポートを書いてもらいたいと思います。
形式は
1、作品名
2、画家名
3、他の代表作
4、作品の感想
4が一番長く必要で
A4のかみに2枚ぐらいの長さです。
123はそんな長さはなくてもOKです。
はっきり言って
ピカソ、ゴッホはNGです。
書いてる人が多すぎます。
アントワープ大聖堂に展示されている
“十字架昇架”、“十字架降下”、“聖母被昇天”、
“キリストの復活”。
ルーベンス
ファン・ダイク等の傑出した肖像宗教画家を弟子にもち
大きな影響を与えた、バロックの巨匠である。
この時代の画材は描き直しのきかないものであったので
スケール感などセンスによるところが大きく、
求められる技量も非常に高度であった。
フランダースの犬のネロ少年の憧れの画家であった。
アリガトウございます
参考にさせてもらいます。
ダリは確かに語りやすいと思います。
彼自身の特性がはっきりしているし、発言も多く残っているからです。
ただ、問題は特性・発言そして作品ともに多すぎることかも知れません。調べるのが大変。
やるならば、妻であったガラについての作品、とか、ダブルイメージ、柔らかさと硬さについての比較(チーズや卵のイメージとパンのイメージ)、食との結びつき、など切り口をきめないと収拾がつかなくなってしまう気がします。
私のオススメはフェルメールです。
映画にもなったので有名だと思います(でも私はこの映画みてないんですが。スミマセン)。理由は、35、6個しか現存する作品がないから(笑)。全部をみても大して負担にはなりません。
1、作品名
『真珠の耳飾の少女』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%8D%E3%82%B...
2、画家名
Johannes Vermeer
3、他の代表作
あなたが選ぶ「フェルメール」、というページがありますので参照してください。
http://www.icnet.ne.jp/~take/vermeervote.html
『牛乳を注ぐ女』が有名。
4、作品の感想
当時の時代背景を示した風俗画を多く書いたフェルメールは、(他の画家と同じく)道徳観を主題に据えた作品ばかりを書いています。その殆どは、女性の不貞、怠惰、そして身なりばかりを気にする虚栄などで、今の時代に見ているとなんだかゲンナリしてしまいます(でも絵はすばらしい)。
ワインの飲みすぎ(デキャンタがある)で怠惰になった妻、とか。
http://www.about-vermeer-art.com/vermeer/vermeer-oil-paintings/p...
右にかけてある「取り持ち女」が性的関係を連想させる、今は盗まれた『合奏』とか。
http://www.about-vermeer-art.com/vermeer/vermeer-oil-paintings/p...
We see a painting by the Dutch painter Van Baburen called 'The Procuress' which suggests a sexual reltionship between the three musicians.
フェルメールの書く音楽系の絵はほぼ全部密通とかに絡んでます。
その中で、真珠はフェルメールが好んだモチーフだったようです。虚栄(ヴァニタス)を示すものといわれています。
これまた後ろに「取り持ち女」がある。手前のチェロが使われたばかりでもう一人を連想させるとか。
http://www.about-vermeer-art.com/vermeer/vermeer-oil-paintings/p...
首には真珠。
女中にこっそり恋文を渡してもらうよう頼む女の首にも。
http://www.about-vermeer-art.com/vermeer/vermeer-oil-paintings/p...
……フェルメールの書く手紙系の絵はほぼ全部密通とかに絡んでます。
あと『水差し女』。これは珍しくまだ道徳がある女の絵です。
http://www.about-vermeer-art.com/vermeer/vermeer-oil-paintings/p...
水差しは純潔を示していますが、拡大して水差しの右にある箱を見てみると、本当に端のほう、青いリボンの横に、箱から覗く真珠(虚栄の象徴)を見て取ることができます。
そんなフェルメールがそのような文脈なしに書いた絵は4点しかありません。
http://www.about-vermeer-art.com/vermeer/vermeer-oil-paintings/p...
フェルメール絵画の特徴は、(カメラオブスクーラ使用による)光の点描、人物以外の背景を引き算してあまり書き込まないといった上記wikipedia記載の点以外に、とりわけスカートやカーテンのひだに見られる直線的な表現、そしてフレームの中に必ずテーブルやら布、カーテンなどが入り見るものと対象人物の間に距離が生まれること、そしてゴッホが言ったように「檸檬色、淡い青色、そして灰色がひとつにまとめられていること」です。
このようなフェルメールの特徴から『真珠の耳飾の少女』を考えてみると、確かに色彩面ではこれぞフェルメールといわんばかりの美しい三色の兼ね合いが見て取れ、またターバンなどの直線表現はいかにもフェルメールらしいのですが、対象への距離の近さにはおどろかされます(上記に挙げた4点のうち、下の2点は手が前に来ているためまだ距離を感じます。またもう1つの構図が似た絵は、真珠やベールといった特徴までもそっくりでありながら、その色彩ゆえかこの絵ほどの印象を残しません)。また、ここでの真珠はもはや虚栄の象徴ではなく、少女の耳たぶを保有する純潔の象徴として描かれていると言われています。トルコ風のターバンは東洋を彷彿とさせますが、それ以上の道徳的な読みをすることはできません。
それが逆に、私たちにイマジネーションを与え、映画ができちゃったりしたんじゃないでしょうか。
フェルメール (ニューベーシック) (タッシェン・ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)
フェルメール関係の本もいくつか出ています。作品数が少ないので、お目当てのとこだけちょちょっと読んでみてはどうでしょうか。ちなみに私の見方は、リンク先のHPなどでも語られている一般的なものではありますが、タッシェンの本の影響を受けている可能性もありますので悪しからず。
有難うございます
レポートの参考にさせていただきます。