①はてなの人力検索は、現在はポイント換金制だが、以前は無料だったと認識している。
その無料期間はおおよそいつからいつなのか?
②無料期間のポイント付与ロジックは?
ポイントの発生は特に無く、いるか賞のようなものだけ?それともポイント付与のロジックは稼動していて、ポイントは運営者側から無料配布等されてた?
③現在人力検索単独で利益はでているのか?
決済時の手数料との関連から、あまり人力検索自体では利益が出ていないように見受けられるが正しいか? やはりサイト活性化が目的で、広告等その他から収益確保しているのか?
④Q&A機能として考えて場合、はてな形式のような 有料のビジネスモデルか、OKWEB形式のような無料の ビジネスモデルか、どちらが今後成長性が高いか。
是非ぜひよろしくお願いいたします。
1.
http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenapress/20010715/p1
はてなが無料サービスを行っていたのは2001年7月15日から
http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenapress/20011025/p1
同年10月24日までの間でした。
2.
この無料期間はあくまで「秋の有料化にさきがけ」て、という助走期間の位置づけでしたから、質問回答でポイントをやり取りするというシステムは、今とほとんど同じでした。
この期間中のポイントは、ユーザー登録をすると一律500ポイントがはてなから無料で付与されていたようです。
ユーザー登録は、メールアドレスを持つ個人ならどなたでも行っていただけます。無料サービス期間は、ユーザー登録された一般ユーザーに、はてなから500ポイントを差し上げ、その保有ポイントで利用していただきます。質問したユーザーは、回答を行った一般ユーザーとはてなに一定数のポイントを支払う仕組みで運営します。質問一回につき最低50ポイントを回答者に、10ポイントをはてなに支払います。
3.
さて、今現在の人力検索から生み出される利益ですが、これは正直「ほとんど無い」と思われます。
http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenaquestion/20060713/1152760...
この変更の経緯につきましては、昨今のポイント交換件数の増大によって、現行の交換にかかる手数料が一律200円であることではてなによる負担額が増大していることから、一定の交換金額を上回った場合に手数料を交換金額に応じた率とさせて頂くことになりました。
と、たった200円の「ポイント換金手数料」が負担になるほどの状態ですから、人力検索単独の利益は、商業レベルとしては極めて少ないものと思料されます。
http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenapress/20020107/p1
おそらく、はてなの収入の中心は、外部から受注する開発業務から生み出されるものではないかと推測します。
「人力検索サイト はてな」(ビジネスモデル特許申請中)の企画・開発・運営で培った技術力・企画力を生かし、
ということで、あくまで人力検索は、わが社の技術力をこれで見てください、という位置づけです。
4.
Q&Aサイトの有料制と無料制については、今後も両者が併存していくと思われます。そして、ユーザーのニーズに従って住み分けて、それぞれのサイトがそれぞれに発展し、成長していくことでしょう。
はてなは現状、唯一の有料制Q&Aサイトであり、その点で、他サイトと一線を画す存在になっています。ネット上で質問回答を行わせて、サイト主催者と回答者がそこから利益を得るという方式は、はてなのビジネスモデル特許出願の根幹を成す部分ですから、はてなはそこで他サイトと差別化を図っていくことが基本となります。
それが成功するか否かは、
といった差別化要素が明確に出るかどうかにかかっているでしょう。それが明確に現れていれば、有料制Q&Aサイトは、収益額は別問題として、サイトとしては大きく成長するはずです。
なるほど・・・
非常にご丁寧な回答ありがとうございます。
大変参考になりました!
またよろしくお願いいたします。