1.面白かったもの
2.教養として読んでおくべきもの
をできるだけたくさん教えてください。
面白いのは千一夜物語、全13巻。恋と不思議と魔神や魔法てんこ盛りの元祖ファンタジーです。なにしろ1000と1夜分のお話がたっぷり入っていますからね。知っているようで実は全く知らなかった、といったお話もたくさん出てきます。底本は、文学的香気豊かと言われるマルドリュス版。これを全訳したものです。
普段あまり触れることのないアラブ世界の文化も少し見えてきますから、教養書としてもお勧めです。
教養として、今ぜひ読んでおきたいのはこの一冊。ざっと目次をあげてみると、こんな感じです。
風評に惑わされず、自分の意見をしっかり持つためには、歴史の経緯をしっかりと知って、自分の頭で考えることが必要です。
「月と六ペンス」
サマセット・モーム
画家,ゴーギャンをモデルとしたタヒチが舞台の小説.モームは人間というものに対する洞察力がとても優れていて読むたびに考えさせられます.他にも「人間の絆」という大作もあります.主人公に感情移入し,夢中になって読みました,
バナナ農園がどれだけ現地の人を食い物にしているかっていう話で、正直、しばらくバナナが食べられないぐらい衝撃でした
権威と権力―いうことをきかせる原理・きく原理 (岩波新書 青版 (888))
いうことをきかせることということをきくこと。
日本語の深さを再認識
面白かった文庫又は新書として、次のものを挙げたいと思います。
ピープス氏の秘められた日記―17世紀イギリス紳士の生活 (岩波新書 黄版 206)
横書き登場―日本語表記の近代 (岩波新書 新赤版 (863))
以下、児童書として分類されますが古典として十分な価値があります。
1,「エーミールと探偵たち」
http://d.hatena.ne.jp/asin/4001140187
「モモ」
http://d.hatena.ne.jp/asin/4001141272
「ホビットの冒険」
http://d.hatena.ne.jp/asin/4001140586
http://d.hatena.ne.jp/asin/4001140594
文系、理系問わず読んでおいて損のない古典です。
2,「零の発見」
http://d.hatena.ne.jp/asin/4004000130
日本人が陥る英語の盲点を指摘してくれます。
「日本人の英語」
欧州の古典的文学作品には、岩波文庫でしか読めないものが多くあります。
これらは西洋の文化や社会に関心のある人は教養として読んでおくべきと言えるし、
特にそうでもないという人でも読んだらかなり楽しめると思います。
古典的な展開の、全体的に軽いタッチの喜劇を集めた1冊ですが、読んでいて楽しめる作品ばかりです。ヴォルテールの皮肉はかなり強烈です(巻末の解説を読んでから作品を読むとよいかもしれません)。ヴォルテールの感じていたどん詰まり感のようなものを想像しながら、再読しています。
18世紀英国の小説。全3巻。メインのストーリーがあるのかないのかさっぱりわからない上に、著者の死去により未完ですが、どのページを開いてもおもしろいです。漱石の『猫』はこの作品を参考にしているそうです。長く入手難だったのですが、今年の夏にようやく増刷されました。
http://www1.gifu-u.ac.jp/~masaru/Sterne-J.html
http://www.fukkan.com/bbs.php3?act=topic&t_no=4385
コンラッドは『闇の奥』も岩波に入っていますが、政治や暴力を描いた作品6編を集めたこの短編集は、『闇の奥』に劣らず読み応えがあります。おもしろいので引き込まれて一気に読んでしまうのですが、読み終わった後の重い気分たるや……。
1.は、海外文学、とくに岩波文庫が意欲的に取り組んでいる新訳ものに限ります。2.は最近のアンソロジーから。
1.面白かったもの
八木敏雄氏による『白鯨』。良い意味でケレンみがあります。
行方昭夫による『ねじの回転』。
2.教養として読んでおくべきもの
表題の「福沢諭吉の哲学」は丸山の代表的な福沢論。全集で読むしかなかった論文が文庫で読めて助かりました。
岩波文庫に収められている作品から格言を集めた文庫です。
この文庫の中の次のことばを読み、生れてはじめて、他人の文章に驚愕しました。
目に見えるものでも、見えないものでも、遠くに住むものでも、近くに住むものでも、すでに生れたものでも、これから生れようと欲するものでも、一切の生きとし生けるものは、幸せであれ
「ブッダ、すげーなあ。むっちゃ、いい人やん。なかなか言えんで、こんなこと」と思いました。
この文庫に紹介されていた下の文庫を本屋に探しに行きました。
日本を代表する物理学者、朝永振一郎の
「物理学とは何だろうか」
は読んでおくべき本だと思います。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4004200857/sr=1-3/qid=1158679...
「数学公式」も持っておくべきです。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/0/005507+.html
こんなのでいいんですか?
カレル・チャペック「ロボット(R.U.R)」
ロボットという言葉が始めて使われた1920年のSF戯曲。
このジャンルが成立当初よりかくも完成していたことに驚けます。
内容は古びるどころか、現代だからこそ真価を示すものです。
面白くて考えさせられる、質問の1と2を一冊で満たす本です。
あと、重めの「アイヌ神謡集」に比べ、はるかに読みやすいのが、知里真志保の「アイヌ民譚集」。ある意味岩波文庫一のギャグの光る名著です。
出来るだけ沢山、と言っても、子供の時に読んでハマった文庫本(ナルニアとか指輪物語とかカニグズバーグ)まで入れると際限なくなっちゃうので、そっちは少なめで。あと、同じ著者の本は省きます。条件の1と2、私にとっては不可分なので、ごっちゃに提示してしまいますが、お許し下さい。
鶴見良行とリービ英雄は私もお勧めします。あとは、思いついた順で書いていきましたので上からお勧めする順で:
新書
文庫
これはちょっと変則ですが、
ブレイク詩集(http://www.amazon.co.jp/gp/product/4003221729/sr=1-72/qid=115867...)
うーん、もっと読んでいると思うのですが、本が手元になかったりして思い出せません。こういう質問をされると、最近本を読んでいない事を痛感します。
スローライフ―緩急自在のすすめ
筑紫哲也
性転換する魚たち―サンゴ礁の海から
桑村哲生
社会起業家-社会責任ビジネスの新しい潮流-
斎藤 槙
あたりですかね。
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