MTSの分散トランザクションサポートは、MS DTC (Distributed Transaction Cordinator)プロセスを介した2フェーズコミットによって実現されています。このとき内部的に利用されるプロトコルが、X/Open XAプロトコルです。すなわち、MTSの分散トランザクションでは、X/Open XAプロトコルをサポートするデータベースが対象で(SQL Serverを始めとするほとんどの商用データベースが該当します)、逆にXAプロトコルを持たないファイルシステムを、同一トランザクション内に組み込むことはできません。「データベースとファイル操作の管理」を1トランザクションで行うのは無理だと思います。
ところで、mukoubutiさんは、たまたま MTS の言葉を知ったのか、それとも意識して使っているのか、どちらでしょう? MTSは 元々 Windows NT 4.0のアドオンパッケージとして登場した製品ですが、現在では「COM+」の名称で、Windows 2000 および Windows XP に直接統合されています。また Visual Basic 6.0では、COM+アプリケーション作成の際にいくつかできないことがありましたが(Visual C++ 6.0が必要)、Visual Basic .NETであれば COM+の機能をすべて利用できます。
コメント(1件)