ビルの基礎あるいは地階を建設する場合、周囲の地盤が崩れないように山留めという土止めを設けて、その内側を掘ったり基礎や地階を造りますから心配いりません。この山留めも計算によって強度が決められ、しかも前面道路の道路管理者から沿道掘削の許可をもらわないと工事に着手できません。質問者さんの「古いビル」もそのようにして建設されたはずです。
参考に都道に接する土地で工事する場合、どのくらいの規制があるか、次の頁にあります。
道路の管理や周辺での工事に関すること
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/nantou/FAQ/douro_kanri.html
HON2さんの仰るとおり、周囲の地盤に影響を与えないように山留工事を行います。代表的な工法が下記のページに挙げられていますので、ご参考までに。
http://www.caddec.com/Dictionary/method.html
「となりの空き地」と「地下室」いう表現から推察するに、狭い場所を深く掘るようですので、水平切梁工法が取られる可能性が高いと思います。土が崩れてこないように設けた壁(土留め壁といいます)を、鉄骨の梁(切梁)で「つっぱりポール」のように突っ張って支える工法です。
もちろん安全性を計算していますので、ガラガラと崩れ出すことはないでしょう。ですが、まったく動かないというわけではなく、工事の間に切梁が緩んできて、少しずつ土留め壁は傾いてくることはあります。その動きは数cm、数mmという大きさでしょうが、場合によってはあなたの建物にヒビ等が入る可能性は十分に考えられます。
当然、その責任は工事をしている側にあります。近隣説明会などの機会で、そのような場合はどのような補償をする用意があるのか質問しておくべきでしょう。また、そのヒビ等が明らかに工事のせいでできたものだと証明するために、工事が始まる前に、地下室の現状を撮影日がわかるように写真に撮って、残しておくことをおすすめします。
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