アメリカ,ヨーロッパ諸国は新学期は9月からです。
クリスマスから年末年始にかけての休暇はありますが、春休みはありません。
でも、春には「復活祭(イースター)休暇」が1週間ほどあります。
この休暇は、毎年復活祭の日が変わるので、それに合わせて3月末だったり4月末だったりします。
また、その都市ごとに守護聖人の日が休日になり、お祭りをします。
例えば、フィレンツェは6月24日、ローマが6月29日、ミラノは12月7日です。
各国の新学期開始を引き写すと、
(1月)シンガポール
(1月下旬~2月上旬)オーストラリア、ニュージーランド
(2月)ブラジル
(3月)アフガニスタン、韓国、アルゼンチン
(4月)日本、インドネシア、ペルー
(5月)タイ
(6月)フィリピン
(8月)ハワイ
(9月)アメリカ、イギリス、アイルランド、サウジアラビア、カナダ、
カザフスタン、中国、イタリア、スペイン、フランス、ドイツ、
オランダ、エジプト、香港、台湾、トルコ、メキシコ、キューバ、
(10月)ナイジェリア、カンボジア
各国それぞれに伝統と理由がきっとあるのですよ。ブラジルやニューシーランド、オーストラリアなんて南半球だから、1月や2月と言っても「夏から秋」だもんね。シンガポールは1月が一番暑くなくて、しのぎやすいんじゃないですか?おそらく。
読売新聞が連載していた「さくら考」。この2006年4月5日の記事を読むと、「桜=若者の門出」のイメージは、入学式が4月に行なわれるようになったことから定着したそうです。ということは、小学校の新学期が4月から始まるようになったのは、
1892年から(帝国大学や旧制高校は1920年まで9月入学が続いた)
ですから、「さくら=門出」のイメージは、かなり「後付け」ということだということです。
また、「桜=いさぎよく散る(散華)」というイメージを植えつけたのは、歴史学者の平泉澄(きよし)東京帝国大学教授であると。それに反対したのが、国文学者のあの山田孝雄(よしお)皇學館大學初代学長だと。「新解さん」の山田忠雄のお父さん。その山田孝雄には『櫻史(おうし)』という桜研究の名著があるそうです。これは『桜が作った「日本」』(佐藤俊樹、岩波新書)にも出てきました。復刊が待たれると書いてありましたが、先日、本屋さんに行ったら、およ!出ていたので購入。これから読もう・・と思っていたら桜の季節が終わりそうなので、また来年かなあ。年年歳歳、花相似たり。年年歳歳、人同じからず、ですか。
田植えを基準にしたため4月始まりだってタモさんが言ってましたよ
でも、ここ(http://island.bio.sci.toho-u.ac.jp/planteco/zatugaku2-naiyou.htm)には徴兵制が理由だと書いてありました・・・
http://fureaitei.com/doc/daijiten5.html
世界各国、入学式の時期は様々です。中でもアメリカをはじめ9月に入学式を行うところが多いようですね。
では、日本の入学式がなぜ4月なのか等、日本の入学式事情を書いてみました。
というサイトで解説がのっていました。
昔から入学式は4月?
昔は日本でも入学式は9月だったようです。
昔、日本の高等教育学校や師範学校の先生は皆欧米人でした。だから欧米の制度にならって、入学式も9月だったわけです。
当時日本には教育制度というものがなく、制度も先生も輸入し、今の学校制度の原型を作ったのでした。そして欧米の制度を真似て9月に入学したのでした。
なぜ9月から4月に変わったのか?
2つの理由があり、一つは明治19年、陸軍が入隊の届出開始日を9月から4月に早めたから。つまり、学校と陸軍との人財獲得競争が理由の一つだそうです。
二つ目は、これもまた同じように国の会計年度が4月に変わってしまい、県や国からの補助金をもらっている学校は4月の入学に変更せざるをえませんでした。
結局のところ、役人や軍人の都合にあわせて今の4月入学となったようです。
とのことです。
http://hukumusume.com/366/kinenbi/pc/04gatu/4_01.htm
明治政権の資金の流れが影響したようですね。
新会計年度
4月1日から翌年の3月31日を「年度」として括ります。
江戸時代までは、暦年とは別の「年度」というものはなく、1月から12月までで会計を行っていました。しかし、明治維新の後、政府の財政が苦しく、暦年と合わせることができなくなって「年度」が作られました。その為、当初は年度の始期が頻繁に変えられました。1886(明治19)年に、現在の4月から翌年 3月までとなりました。
また、冬を越えて新しい気持ちになると言う面もあるのかもしれませんね。9月始まりだと始まって早々冬になってしまいますから。
ご質問は「学校の年度」なので、それは#5のように、「官庁の会計年度」にあわせたからと思います。
では、「官庁の会計年度」がなぜ4月からか、というと、#1で上げられたサイトのように、
日本では、イギリスに倣って1886(明治19)年に西暦(グレゴリオ暦)の4月~翌3月までを「会計年度」とすることに改められました
と思います。今でもイギリスの会計年度は4月始まりです。しかし、上記サイトで、その後につづく
イギリスでは当時、西暦の3月25日が新年となる暦を採用しており、そのため4月からが新年度の始まりとなったようです。
は違うと思います。イギリス(イングランド)とウェールズとでは、3月25日が「受胎告知の日」、つまりキリストの誕生日の9ヶ月前で、キリストがやどった日、を新年としていわう習慣がありました。これは、春分をすぎて暖かくなってきた時期、という心理的な影響もあるでしょう。ところが、1752年にグレゴリア暦を採用した際に、ふつうの「新年」は1月1日に移りました。しかし、徴税の新年だけは4月6日になりました。これは、ユリウス暦の3月25日を新暦(グレゴリア暦)に移し変えたものといわれています。
これについては、次の2つの英語版Wikipediaを基にしました。
コメント(2件)
過去の類似質問ですが、
7,8あたりが参考になるかと。
明治時代にどうこうというか、ニホンの年度始めは平安時代以前から4月(旧暦三月)ですよ。
農に対しての感謝、保守性、争いごとにせよ、、
神道という大自然への畏怖の上で
人々が自然から搾取?でないように分けていただいた術が【農】が基本だったのをおもいます・・
日本の伝統には農に関するお祭り、暦、、、が多いのはそのために思います。。
4月だったのは・・・
田植え繁忙期まえの、
秋に収穫したものがまだ残っていて、
しかも!野山に自分たちが耕しもしないのに、
収穫できるもの・・山菜、獲物?・・があふれ、
寒い閉鎖された凍える季節を経て、
待ちに待った、ワクワクしないではおれない季節、、
希望にあふれ、
精神肉体ともに力が漲り、
新しいことを始めるのにふさわしい、
ごく!自然な状態だからではないでしょうか?