※省庁関連、シンクタンク、証券会社、経済論文等からのデータでお願いします。
※主要国一覧、もしくは地域別でその地域の国一覧だと嬉しいです。
http://db.jil.go.jp/cgi-bin/jsk012?smode=dtldsp&detail=F2000...
http://www.h-yamaguchi.net/2006/01/post_d7b3.html
各国別
http://www.rieti.go.jp/users/china-tr/jp/060908-1kaikaku.htm
中国のケース
中国は地区ごとの発展のレベルにおける格差が非常に大きい。統計によると、各省のジニ係数は概ね0.4以下で、全国水準より低い。外国の学者の研究によれば、全国のジニ係数の上昇の30%-50%は地区格差の拡大に原因がある。したがって、所得格差を縮小するという角度から見れば、地区格差の縮小は重要な目標である。しかし、地区格差の原因は体制の格差、企業家の素質の格差にあることを認識しなければならない。相対的に遅れている地区は基本的に体制改革の最も遅れている地区、企業家が起業するための制度環境が最も劣悪な地区、国有経済がまだ主導地位にある地区である。エール大学の陳志武教授は多くの国の実証研究を通じて、中央政府による財政移転策は地区格差を解決することができず、むしろ、政府支出比例が高い国ほど、地区格差の大きい国であると示している。
所得格差の拡大は民間企業の成長によってもたらされたのだから、格差を縮小する方法は国有企業を発展させることにあると考える人もいる。しかし31省、市、自治区のデータを分析したところ、平均的には、都市部の就業者のなかで国有企業の就業者の比例が高いほど、当該地区のジニ係数が高いことが分かった。つまり、国有企業を発展させる方法では所得分配問題は解決できないことを意味する。都市部における大量のレイオフ者の存在は、国有企業の効率の悪さによってもたらされた結果である。
いかなる国でも、政府は一定の財政移転で所得格差の縮小を図る。しかし、政府のこのような措置は適切かつ丹念に計画されたものでなければならない。政府支出の割合を拡大すれば、所得格差の縮小に役立つと思ってはならない。統計データによれば、政府の支出がGDPに占める比例が高い地区ほど、逆に、ジニ係数も高くなっている。
ありがとうございます。