終生免疫のものもあれば、
ノロウィルスのようにそうじゃない一過性の免疫しか身につかないものもあると思います。
終生免疫にならないものは何故そうなのか?教えて下さい。
(ウィルスの変異以外の原因で。
それとも全てウィルスが変異しやすいからだけ?)
こちらを参照してください。いわゆる終生免疫というものが維持され続けて成立することが説明されています。ノロウィルスのようにウィルス自体の変異による免疫の無効化ということもありますでしょう。それ以外に仮にウィルスの変異が免疫を無効にするほどではなくても長い時間感染から離れていると終生免疫でも免疫が無くなってしまうようです。
http://www.mutopchp.com/mnsno168.html
こちらの「おたふくかぜについて」を参照してください。
流行の間隔なども終生免疫になるかならないかの理由の一つなのでしょう。
ノロウイルス集団感染! 3つの感染予防法 - [家庭の医学]All About
外から戻ったらうがい・手洗いといった、小さい頃に習った基本的ルールが今日重要性をますます帯びるわけです。
(現代の母親が、そういったことを学んだことがない、というのは、また別問題を提起しますが。)
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こちらを参照してください。いわゆる終生免疫というものが維持され続けて成立することが説明されています。ノロウィルスのようにウィルス自体の変異による免疫の無効化ということもありますでしょう。それ以外に仮にウィルスの変異が免疫を無効にするほどではなくても長い時間感染から離れていると終生免疫でも免疫が無くなってしまうようです。
http://www.mutopchp.com/mnsno168.html
こちらの「おたふくかぜについて」を参照してください。
流行の間隔なども終生免疫になるかならないかの理由の一つなのでしょう。
ありがとうございます。
ノロウィルスはRNAウィルスだからやっぱり変化早いんですか?
変化がそんなに無いんだったら、ウィルスに接し続ければブースター効果で…
> ウィルスの変異以外の原因で。
とは書いてあるが
> それとも全てウィルスが変異しやすいからだけ?
との誤りが前提になっているので回答。
免疫が終生か一過性かは、大抵変異しやすさで決まってしまい
ウィルスの遺伝子がRNAだと変異しやすいです。
ノロウィルスやインフルエンザウィルスはRNAウィルスであり
一方、根絶された天然痘ウィルスはDNAウィルスです。
変異しやすさと宿主が潜み続ける、と、ブースター効果だけで決まってしまうんですかね。
意外と単純なんだなあ。
免疫というのは免疫細胞に記憶されることが知られており、これを免疫学的記憶といいます。この記憶のメカニズムそのものは解明されていないのですが、これがあるおかげでいわゆる「終生免疫」が獲得されるのです。しかし、厳密にはこれも「終生」ではなく、人の記憶と同様、薄れていくものなのです。しかし、時々思い出すことがあるとその記憶も長続きするように、免疫も時々そのウイルスに触れる機会があると免疫能を維持し続けます。おたふく風邪などはその典型例なのです。ですから、おたふくにかかったことのある人でも、まったくウイルスに接さないような環境で過ごすと、再感染する恐れがあるのです。最近では予防接種の普及によって感染者に接する機会が減ったため、2度目の感染を起こす人が出てきているそうです。
また、ウイルスの感染場所にも差があり、はしかやおたふく風邪などの全身感染するタイプでは免疫が強く残りやすいとされます。
それに対してノロウイルスは粘膜表在感染なので、免疫能の維持期間が短くなります。
基本的にはウイルスの変異があると免疫は役に立ちにくくなりますので、インフルエンザなどの再感染はこの理由が大きいのですが、一般的なカゼ症候群のウイルスに対する免疫の持続期間の違いは、この感染部位による免疫反応発現形式の違いによって生じているものと思われます。
大抵の重症化する感染は全身感染症なので免疫が持続しやすくなっているのですが、胃腸炎のような脱水をきたす疾患は全身感染症でないにもかかわらず重症化することがあるので注意が必要なのです。
あと、ワクチン接種の場合、生ワクチンと不活化ワクチン、トキソイドという3通りあります。一般的には生ワクチンのほうが強くて長い免疫能力を獲得できるとされています。不活化ワクチンは危険性が少ない分、免疫獲得能も弱いとされます。インフルエンザは不活化ワクチンで、免疫能の持続は約3ヶ月とされます。(トキソイドというのは病原体ではなく,毒素を中和するためのものです。破傷風など。)
ありがとうございます。
踏み込んだ解説参考になります。
免疫の話はキリがありませんので、(他の回答者が基本的なことを書いてくれてることを祈りつつ)わかる限りで手短に回答いたします。
免疫は体に入ってきたそれぞれの抗原にたいし抗体を作っておきます。
ある感染症から治った直後は同じウイルスがもう一度入ってきてもすぐ強力な反撃をしますが、
治療後何年もたってからだと反撃が鈍くなることがあります。(でも本格的に病気になったら、たいていの場合抗体を大量生産して大反撃できますが。)
つまり、抗体は体にあるので免疫は一過性でなくて一生モノですが、
ほとんど反撃できないくらいに鈍っていると考えて頂いたほうがよいかと。
ちなみに、子供の頃打った予防接種は一生に一度二度の注射で大抵大丈夫ですが、
インフルエンザのワクチンを毎シーズン打つのは反応が鈍くなるだけでなく、ウイルスが突然変異するためです。
ノロと免疫については、知らないのでお答えできませんが、
感染力が強力なので体内での免疫反応が追いつかないのだろうと推測します。
片手落ちな回答で失礼しました。
ありがとうございます。
が、僕も一応薬学を専攻していたので超基本的な免疫の仕組みは理解しています。
今回聞きたかったのは、終生免疫と一時的免疫の差を生み出しているのは何か?ということだったのです。
3さんと6さん辺りが回答ですかね。
結論としては、その病原体と時々接触を持つ事、そしてその病原体の抗原性が変異しない事で免疫というものは持続していきます。逆に言えば、病原体に接触する機会が減ったり、抗原性が変異すると免疫は失われる~一過性のものとなります。
免疫反応とは、この場合体液性免疫を指すと思うのですが、抗原-抗体反応であるという事で、それが働くには抗原が必要となります。
http://square.umin.ac.jp/saitaka/immunity.html
抗原とは抗原提示細胞が異物(細菌・ウイルス)を捕食し分解して得られたタンパク質であり、それそのものは異物の破片であると言えます。で、その抗原提示細胞が掲げた抗原をヘルパーT細胞が調べ、それが自分の担当のものであればB細胞に指令を出し、抗体を産生、侵入対象に対処します。因みに新たな免疫を獲得するには8週、以前罹ったものに対して免疫を賦活するには6週かかるといわれています。
で、免疫が残る・残らないについてはまずT細胞系の老化と抗原の変異を考えなければなりません。
http://kansen.erc.pref.fukui.jp/IH632004.htm
終生免疫について、例えばはしかなどは昔は終生免疫であると考えられてきましたが、現在ではそれは間違いと言う事になっています。これは、終生免疫と言うものが不顕性感染(症状が現れない感染)によってT細胞系が賦活され……忘れていた所を叩き起こされる事で免疫が継続されるという事で、その機会が減少すればその疾病を担当するT細胞はそのグループの中で減少し加齢と共にそのものの数も減り(≒T細胞系が老化し)結果として免疫が弱くなる~薄まっていくという事になります。
http://www3.ocn.ne.jp/~mgbibai/ikuji/mvaccin.htm
一過性の免疫については、これは抗原の変異……ウイルス遺伝子の変異が激しい為抗原が以前罹ったモノと異なってしまう為起きる話で、例えばインフルエンザなどはその典型ですね。
ああ、加齢でTセルが死ぬからというのは直接的で納得がいきます。
でも、僕が知りたかったのは、
変異以外に、終生/一過性の免疫になるウィルス病の違いはどこか?ということでした。
分かりにくくてすいません。やっぱり、抗原の変異はそんなに大きいんですかね。
うーむ。DNAとRNAはちょっとRNAの方が水酸基が一つ多いから自分自身により化学的にもすぐに分解されやすい/RNaseが安定かつ豊富にある、というくらいしかかつては印象が無かったのですが、やっぱりそれが原因で変異もしやすいんですかね。RNAうざいですねー。
ありがとうございます。
ノロウィルスはRNAウィルスだからやっぱり変化早いんですか?
変化がそんなに無いんだったら、ウィルスに接し続ければブースター効果で…