X線で成分分析というと、"X線回折"のことでしょうか?
だとすると、ウィキペディアのX線回折のページの解説か
http://www.isc.meiji.ac.jp/~toshina/x.html
あたりが分かりやすいと思います。
ありがとうございます。少し雰囲気が分かりました。
X線といっても、結晶を解析するX線回折と
成分を解析する蛍光X線分析がありますが、
たぶん蛍光X線のことをおっしゃってるのですか?
蛍光X線:
高卒レベル
であれば、原子の中に電子が在ることは
学習されていると思いますが、簡単に言えばそれを利用した
分析法です。
ホームセンターにある蛍光塗料はご存知ですか?
光を当てると、暗闇で光る奴ですが発想はそれと大体いっしょです。
X線を照射すると、原子はある特定の電圧のときにある波長の光を出します。
それを、測定器でどのくらい光ったかを計測して成分を分析します。
中卒レベル
では、原子は習ったような?気もしますね。
物は光を当てると、赤や青やいろんな色が見えますよね。
りんごは赤かったり、レモンは黄色かったり。
それと同じように、特殊な光(X線)をあてると、原子の種類によって
光り方が異なります。それを利用した装置が蛍光X線分析器です。
X線回折:
高卒。
結晶は習っていらっしゃると思います。
体心立方格子、 面心立方格子等ありますが、分子によって結晶は様々です。
結晶は分子構造によって決まるものですので、あらかじめどんな構造を
しているのかわかると思います。
X線を今度は角度を変えながら照射することで、反射角を調べます。
えられた反射角のデータを、あらかじめある専用のデータベースと
照らし合わせることで、結晶を特定します。
中卒。
六面サイコロは立方体、教科書は直方体、チョークは円柱というのは
皆さんご存知だと思います。それを用意します。
そして、教室を光が全く入らない状態で、見ることも触ることもできない状態で
この3種を言い当ててくださいというのは無理ですよね。
ところが、触らなくても、もし、少し光が入ってきて、それがどんな形をしているか
判れば、言い当てることはできますよね。
同じように、分子の結晶は目に見えないくらい小さいですが、形は決まっています。
ですので、どんな形をしているのか特殊な光(X線)をあてて分析するのが
X線回折です。
目がさえて眠れないので、書いてみました。
参考URL
蛍光X線http://www.yuasa-ionics.co.jp/laser/index.html
X線回折http://www.sumibe.co.jp/st-tec/techno/technicalnote/2_12.html
X線の概論みたいなものhttp://prwww.spring8.or.jp/intro_sr/page4_1c.shtml
おっしゃる通り蛍光X線のことです。すばらしく分かりやすい回答をありがとうございます。いままではてなでいろいろな質問をした中で最も納得できた回答のひとつでした。さらに調べてみたいと思います。まずはお礼まで。
X線回折は成分分析には不適なので、おそらく”特性X線”のことを指していると思います。
物質に電子線を当てると、特性X線、オージェ電子などが放出されます。オージェ電子の場合は最表面の定性分析、特性X線は入射電子線のエネルギーにもよりますが、数ミクロンの深さから特性X線が放出されます。これをEDSあるいはWDSなどの検出器でカウントすることで、定性分析が可能になります。(標準サンプルがあれば定量分析も可)
たとえば、
http://www.dent.niigata-u.ac.jp/epma/xray.html
分析については、
http://www.newkast.or.jp/koudo/iraishiken/seibun/kk_xsen_mai.htm...
など。
ありがとうございます。特性X線というワードが大変参考になりました。urlも参考になりました。
当方、文系なのでちょっと難しいですがありがとうございました。