The company incorporated with others.
カシオの電子辞書に出てきた「incorporate」の例文ですが、
●訳は「その会社は他社と合併した」ですか? withがあるのでおそらく自動詞で、となると「“〜と”合併」が自然で、合併相手は特定できるはずなのに定冠詞がつかないのが気持ち悪いです。仮にwithがなければ他動詞扱いで「数社を吸収合併した」でやや納得いきますが。
どういう解釈、訳が正しいのでしょう?
定冠詞が附くのは、それが話し手・聞き手の双方に既知であるときで、即ち、文脈次第です。
ついでに、「カシオの電子辞書」だけではどの辞書かさっぱりわかりませんよ。
Theは通常特定できる名詞の前につきますが、この「特定できる」というのは文脈・文法で判断できます。つまり、読み手が、The~と言われて、その特定の~を理解できる文脈であるかどうかです。
「特定できる」場合
1)その特定されるものが既出の場合
I bought an apple yesterday. I still did not eat the apple.
2)文章中に既出ではなくとも、暗黙の了解で何が特定されているか明確な場合
たとえば銀行合併のニュースだとして、これまでのニュースから三井と住友が合併しそうだ、ということが周知の事実だとします。その流れをうけて下のような表現が可能になります。
Mitsui bank finally dicided to incorporate with the other.
質問にあったThe company incorporated with others.は、前後の文脈がないので判断しづらいのですが、おそらく「Others」の内容が特定されていないのではないでしょうか。もちろん事実上合併する会社は特定されているわけですが、文法上のルールにおいても特定されていることが必要です。
いちおう自信をもって回答しますが、間違っていると判断されたり気に入らなければポイントはいりません。
結論から言えば、訳はそれで正しいと思います。
自動詞・他動詞の区別と目的語・目的句の冠詞の使い分けは、私の知る限り関係がないはずです。ちなみに、この例文のincorporateは他動詞です。
で、冠詞の使い分けの話ですが、基本的に定冠詞が用いられるのは、話者と聞き手の間で具体的に何をさすのかが、会話が生じた時点で既に特定されている場合、です。
http://www.linkage-club.co.jp/Q&A/Kanshi/kanshi1.htm
具体的には、1)以前の会話で言及がなされている場合(例で言うと、合併相手の社名がすでに登場しているとき)、2)それがさしうるものが一つしかない場合(リンク先2,3の例)、3)話者と聞き手の間の共通知識において何をさすかが自明な場合(リンク先1と4の例)があります。
さらに言えば、other(s)は、一般的に「どっかほかのやつ」というニュアンスがあり、何を指すかが特定されている場合には用いられないので、theはつけません。theを使う場合は、いくつか複数のものが先行する文脈で登場し、「それと違うほう、他方の、残りの」と言うときに the other(s)という言い方がされます。(例 双子がいる。兄は山に登った。双子のうちのもう一人 the other of the twins は川に洗濯に行った)
特定という事は事前に合併相手の会社が話の中に入っていないといけませんよね。
しかしこの場合は具体的な合併会社がどこであるかはわからない状況です。
したがって合併会社が複数あり、かつその合併会社の名称は重要でない場合で、「あの会社は合併したんだ。」という事が言いたいだけです。
特定できているかどうかを判断するのは「others」です。
「特定できているはず」というのは何を根拠にしていますか?
端的に言えば、定冠詞の理解が間違っていると思います。
「昨日、私は犬を見た。それはポチだった」といった場合、事実として見た犬が特定されているにもかかわらず「I saw a dog, yesterday」です。
ただ、私もここら辺には苦労しているので、はっきりした説明はできませんが。
なんかニュアンスすこし感じられました。ありがとうございます。
id:tsubo1さんと同じ意見です。
http://www2.alc.co.jp/ejr/index.php?word_in=the+others&word_...
the othersのようにothersにtheがつくと一般的に「(知っているグループ全体の何かを除いた)残りのだれそれ」という意味になるからです。(何か=自分の場合もありますが)
この文章だとどこかと合併したという意味になるので
The company incorporated with others.
とは書けても、(前後文脈で複数社A,B,C...と合併の可能性があり、しかし何らかの事情でAとは合併しなかった、というような流れがない限り)
The company incorporated with the others.(その会社は(A社をのぞいた)他の会社と合併した)
とは書けないです。(自分自身とは合併しないから自分以外の、ということにもなりませんからね)
相手が特定されているなら
The company incorporated with Samsung.
みたいに固有名詞になるか、前の文脈から
The company incorporated with the company.(うわ、ひどい文だなあ。。。話しことばならありえるけど)
になるかでしょう。
othersが正しくて、the othersは違うと思います。
othersだと、other companiesという意味で、(そこの文脈でははっきり言明されていない)他社数社と合併したということになります。
たとえば、A社, B社,C社,.......W社,Q社,Y社,Z社という会社があったとして、あなたの会社がB社、D社、R社と合併した場合が"The company incorporated with others"という英文で言い表せると思います。(ただ文章の中では、どの会社かは言明されてはいません。)
the othersという風に定冠詞で複数の場合は、the company以外の会社すべてと合併するという意味になります。
The company incorporated with the others は、A社, B社,C社,.......W社,Q社,Y社,Z社の全ての会社と合併した、ということになります。
辞書の定義で、明確だと思いますが?
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=other&dtype=1...
1 ほかの, 別の
・ I have some other things to do.
まだほかにやることがいくつかある
・ Other things being equal, I would choose this one.
他の条件が同じならこれをとる
・ Tom is taller than any other boy in the class.
トムはクラスでいちばん背が高い(▼any other boysとしてもよい).
3 ((通例the ~))残りの, もう一方の;その他の
・ the other leg
もう一方の足
・ the other party
先方;相手方
・ the other thing
もう一方のもの;((略式))その反対[逆](のもの, のこと)
・ (the) other ranks
((英))(将校以外の)下士官兵
・ the other side
反対側;死後の世界
・ the other students
その他の学生たち
・ The newsstand is at the other end of the station.
新聞売り場は駅のあちらの端です.
ありがとうございます。
「すでに合併した」のだから「事実上、相手は特定」されているのでtheが必要かなと思ったんですが、そもそも事実が特定されていても、「文脈に未出」であればtheは入れてはいけなかったりしますか? もしかしてtheの基本的な理解が間違ってますか?