【イエはてな】リブ・ラブ・サプリ#012

ローマ帝国の時代、2月14日は家庭と結婚の女神、ユノの祝日でした。当時、若い男と女は別々に暮らす社会でしたが、ユノの祭りの時だけは一緒に過ごすことができたんです。そこでたくさんの恋が生まれました。

さて、ローマ帝国皇帝クラウディウス2世は、兵士を戦場に送り出すに当たり、愛する人を国に残しては士気が下がるという理由で、兵士の婚姻を禁止ししてしまいました。

これに真っ向から挑んだのがバレンタイン司教。彼は極秘に兵士たちの結婚式を執り行い、その罪で捕らえられ、処刑されました。

その処刑の日が、若い男女の恋の始まりの日だったユノの祭りの2月14日。この日をわどと選んだと伝えられています。つまり、そんなに愛が貴いものならお前がその女神の生贄になれ、ということです。

後世、聖バレンタインの遺徳を偲び、愛を讃える日として始まったのがバレンタインデー。聖バレンタインは、戦争の対極にある愛のために命を賭けた。そのことを忘れないように歴史に刻み続ける日なんですね。

バレンタインにこそ戦争の根絶を祈る。この日の贈り物は、平和の願いを込めて、贈り、贈られたいものだと思います。

マスコミもくだらないニュースや政治家の揚げ足取りの報道ばかりしていないで、このような平和的な背景をもっと宣伝してもいいように思うのですが。