【隣のヒットマン　2nd season】第1回目（2/12）

Naporinの黒い瞳は窓からの光を反射してひらめかせた。

揺れる汽車と黒い煙に我慢したおかげで、

どうやら私が最初に乗り込めたようだわ・・

ここには大きな謎があるという噂だ。

いやすでに噂ではない、招待状にもそう書いてあったのだから。

スリルも謎もない人生なんて生きている気がしない。

ここには殺人という悪事の石炭鉱脈に伴って、

遺産や智恵くらべや情熱的な男性といった

人生をすばらしいものにする大粒のダイヤモンドが

沢山埋まっているのだ。

Naporinは給仕に赤ワインを頼んだあと、

イギリスのお行儀にはあわないことを知ってはいたが

ひじをついてあごをのせ、

テーブルの「正面」にある飾りつけを

みるともなく見つめては、

その造形ラインに含まれる謎を探していた。

私は何も起きない事を祈りながら左を向いていました。

私はゆっくり「右」を向いた。

なるほど、最初は手がかりなしというわけか。うまいやり口だ。

右。ですね。

紅茶を飲み終えると、ロックウェルはじっと【正面】を見つめた。

「…うちの放蕩息子もアメリカに渡っちまったよ。いまじゃ年に何回も手紙一つ寄こしやしねぇ。

孫が生まれるとか生まれたとか言ってやがったが、いったい何をしてやがんだか…」

【左】を向きます。

ゴールドウェルは書物を読んでいた目をふと上げ、前の方をさりげなく観察した。

なんとなく自分を見つめる視線を感じたからだ。

「気のせいだったのだろうか？」

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ぬぁんて思わせぶりな感じで、まずは「正面」を向きます。

左を向く、でお願いします！

（あぁ、どきどき・・・）

正面を向く

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おお、地質学者のロックウェルさん、スコットランドの地質はいかがですかな。ここは、わたしが日本でバリツをならった「いはて」の地に似ておりますな。

ところでダンさん、キリマンジャロか、コロンビアかというアドバイスはありますでしょうか。

そっと「左」を向いた

（ふむ…事件のヒントが得られればと思い敢えて誘いに乗ってみたが、なかなかどうして。面白いことになってきたじゃないか）

円卓を囲むのは一癖も二癖もある人間ばかり。

彼らの顔を、シーゲルソンは「右」から順に見渡した。

（この中の誰かが死ぬ――或いはそれはこの私、か）

昨日寝違えてしまって右が向きずらいので「左」を向く事にします。