記憶では、おおよそ次のようなコピーが書いてありました。
あなたにとって優美とは?
ある女性は、こう答えました。
「それは、すべての女性の目標だと思います」
このコピーにはどことなく違和感があるのですが、
どこがおかしいのか、自分には指摘できません。
というわけで質問(1)
このコピーは論理的に見て
[a] 別におかしくない
[b] ○○という点でおかしい(矛盾している)
のどちらでしょうか?
質問(2)
もし[a]なのでしたら、
なぜ僕のような不注意な人間には、いっけんおかしく思えるのかを説明してください。
もし[b]なのでしたら、矛盾をはっきり指摘するように書き直していただけませんか?
つまり、一方ではAと言いながら、一方ではnotAと主張しているからおかしい、
と指摘いただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
[b]受け答えがズレてますよね。「あなたにとって」と聞いているのに「すべての女性の」ってのは。質問を受けた女性の個人的考えとして「すべての女性が○○である」と答えたというのであれば、まあ辛うじてひっかかってはいますが、あんまり質問には答えていないと言っていいでしょう。でもその案でもって訂正案。
ある女性は、こう答えました。
「私の目標であるし、私の考えの及ぶ範囲では、すべての女性の目標と思えています」
[b]受け答えがズレてますよね。「あなたにとって」と聞いているのに「すべての女性の」ってのは。質問を受けた女性の個人的考えとして「すべての女性が○○である」と答えたというのであれば、まあ辛うじてひっかかってはいますが、あんまり質問には答えていないと言っていいでしょう。でもその案でもって訂正案。
ある女性は、こう答えました。
「私の目標であるし、私の考えの及ぶ範囲では、すべての女性の目標と思えています」
Z9M9Z様、回答ありがとうございます。
他の方の回答と見比べてじっくり考えてみます。
(eggplantbb様の回答と近いようですね)
「あなた」という一個人の「優美」という単語に対するイメージを問いかけているのに、
「すべての女性」という集合体への推測で答えているところがズレているからではないでしょうか?
「あなたは~ですか?」という問いに対しては、「私は~です」という答え方が自然なのでは?と思います。
あなたにとって優美とは?
ある女性は、こう答えました。
「私にとって目標であり、すべての女性にとっても目標ではないかと思います」
という形の方が個人的にはスッキリします。
eggplantbb様、ありがとうございます。
「私にとって目標であり、すべての女性にとっても目標ではないかと思います」
は、たしかにすっきりとした言い換えです。
ただ、いま思ったのですが、下のmiu2d4r様の言うように、
すこし不適切な答え方ではあっても、矛盾ではないような気もします。
グラフがy=2のとき、
「x=1のときf(x)は?」
「すべてのxにおいてf(x)=2」
というのは、矛盾がないですし正しいですし、
むしろある意味、良い答えとも言えます。
(a) 別におかしくはない
なぜおかしく見えてしまったのか
(1)あなたにとって優美とは?という質問に、
「僕」が頭の中で、男として一瞬で答えを出してしまった後
「すべての女性の目標」という女性目線の回答を見てしまったので
なんらかのジェンダーな違和感を感じてしまった。
しかし、女性客層にアピールするのが
本分であるこの広告の目標的には
おかしくはない。
(2)「あなたにとって」という主観的な質問に対して、
ある女性は「全ての女性にとって目標」という、
女性全体の意見を述べたかのようになってしまっている。
「僕」は、「あれ?それって主体的な自分の回答じゃなくて
女性の共通観念を述べてるだけじゃね?」
と思ってしまい、無意識に違和感を感じてしまった。
しかし、「ある女性」自体が、
「優美って、みんなが理想とするものだよね。」
と主観でも思っているのであれば、
別に変ではない。
以上。
miu2d4r様、ありがとうございます。
先ほどのZ9M9Z様、eggplantbb様説と総合すると、僕的には
「私にとって目標であり、すべての女性にとっても目標ではないかと思います」
と本来は書くべきであり、
その意味ですこし不親切ではあるが、間違いではない、
ということで納得しかけていますが、みなさま、よろしいですね?
[b] 回答者が回答者自身のことを答えていない点で間違っている
あなたにとって優美とは?
⇒回答者は自分にとっての優美とはなにかを尋ねられている。
「それは、すべての女性の目標だと思います」
⇒自分にとっての優美とは何かを答えていない。
書き直すとしたら下記のようになるのではないでしょうか。
「優美であることは、わたしの目標です。」
もしくは
「優美であることは、すべての女性の目標であり、わたしの
目標でもあります。」
言葉の矛盾を感じることは当然のことであるようです。
しかしながら、メカニズムが解明されていないようです。
↓こちらが面白いですよ♪
http://mind.c.u-tokyo.ac.jp/Sakai_Lab_files/NewsJ/HFSP_Japan2002...
torapara様、明快な回答、ありがとうございます。
難しい文章でしたが、僕には
「文法処理マシンは、脳のある一部分に集中して存在する」という文章に思えました。
なかなか興味深いですね。ピンポイントでその部分だけ発達したような人が法律家や言語学者になるのかも、と思いました。
(1)[b] だと思います。
「あなたにとって○○とは?」という質問に対する答えは、あなたという個人にとっての意味、個別論なので、答えは「私にとって、○○とは××です」という形になるはず。
「○○とは?」という一般化された質問であれば、「すべての女性の目標」という答えもありうるでしょう。
質問が個別の答えを求めているのに、答えが一般論となっているので、問いと答えに整合性がなく、変な感じがします。
(2)質問と答えの整合性を保ちつつ、上記の問いと答えを作るとしたら、個別の答えをしたあとに、それに基づいて一般論を導くという形にすることでしょうか。
あなたにとって優美とは?
[1]私にとっては永遠の憧れです。
(私も女性の一人なので、他の女性もみなそうであろうと類推し)
[2]それは、すべての女性の目標だと思います。
解説
[1]が、質問に対する直接の個別論としての答えです。
[2]は、それから導き出された一般論です。
宙づり広告では、[1]が抜け落ちているので、問いと答えの不整合から何となく変だと感じるのですが、一方、[2]だけでも[1]を前提としているということが予想できることから何となく変でないような気もするのでしょう。
そういう「なんか変だけど、何が変なのかすぐにはわからない」→「だから気になる」→「その雑誌の名前が記憶される」という効果まで計算したコピーだとしたら、考えた人はすごいですね。
EMYL様、整理していただきありがとうございます。
これで納得したので、終了いたします。
このコピー、考えた人はすごいのかもしれませんが、
実はそのコピーの下には、たしか「○○○○○、3月7日、創刊」とか続いていたのですが、
みごとに雑誌名を忘れてしまいました。
僕にとってはみごとに逆効果でした・・・。
どちらかというと[b]
明らかに詭弁です。というか、最初の文と、残り2行との間に論理的関連性がありません。
言い換えてみましょう。
あなたにとって幸せとは?
ある女性は、こう答えました。
「それは、すべての女性の目標だと思います」
既に幸せな女性、既に優美な女性は存在しないのですか?
いかにも女性に受け入れられそうな「抽象的な言葉」を至近の目標であると思わせる誘導コピーに過ぎません。
さらに言い換えてみましょう。
あなたにとってケーキとは?
ある女性は、こう答えました。
「それは、すべての女性の大好物だと思います」
この文章は矛盾していますか?
ある女性の「それ」が、「ケーキ」を指している根拠は何ですか?
「あなた」と「ある女性」が「すべての女性」に含まれているところにカラクリがあるのですが、つまるところ「あなた」と「ある女性」は別人です。
それなのに「ある女性」が「あなた」を、さらには「すべての女性」を代弁している事が矛盾しています。このコピーに於いて「返事をするべきである」あなたは、解答する権利を与えられていません。しかし、他人の抽象的で汎用的な解答に納得させられています。広告コピーではよく使われる手口です。
sinfonia様、ありがとうございます。
矛盾というのはAとnotAを同時に言うことなので、
一般化のしすぎだし(健全な議論ではない)
論理的な関連はないし(不適切)、
現実とはかけはなれている(妥当ではない)が、
かりにその女性がそう思いこんでいたとしたら、
言っていることに嘘(矛盾がある)とは言い切れない
というところだと思います。ありがとうございました。
Z9M9Z様、回答ありがとうございます。
他の方の回答と見比べてじっくり考えてみます。
(eggplantbb様の回答と近いようですね)