フランス映画はハリウッド映画に比べて暗いというか、大衆的でないというか、玄人好みな気がします。
例えば恋愛をテーマにとっても最後好きな人と結ばれる、という流れではなくて相手を殺すとか狂ってしまうとか、何か人間の深層心理をついてるような気がします。
フランス人の国民性かもしれませんが、数回フランス旅行をした経験ではフランス人って日本人より適当というか、まあいいじゃん、的な気質に思えました。
そのあたりを心理学的、文化人類学的など学問的アプローチから研究的した書籍とかはありますでしょうか?
できればamazonのリンクなどで示していただけると助かります。
また、個人的考えでも結構です。
フランスは映画に政府の補助金が出るのです。だから、大衆受けを考えなくていい。これがためにフランス映画が面白くなくなったといいます。文化政策の失敗ですね。
フランス映画の恋愛映画は確かにドロドロとしたイメージがあります。
狂気的なものや、見終わった後すっきりしないような感じがしたり
何か考えさせられたり・・・
そういう点ではハリウッド映画よりむしろ
日本映画の男女の恋愛から殺人につながってしまうような内容の映画に近い感があります。
書籍は参考程度に
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31569177
「シネマディクトJの映画散歩 フランス編」
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E6%...
「フランス映画史の誘惑 」
リンクありがとうございます。
「フランス映画史の誘惑 」っての興味深そうなので読んでみます。
フランスは映画に政府の補助金が出るのです。だから、大衆受けを考えなくていい。これがためにフランス映画が面白くなくなったといいます。文化政策の失敗ですね。
補助金ってのはしりませんでした!
なるほど、やはり国を挙げて芸術に関心があるのですね。
私の知り合いでフランスに留学している日本人がいますが、黄色人種は立場的に低く見られることがあるそうです。
ただし友達はピアニストで「芸術にたずさわってる人」という前提があると一目おかれるといってました。
http://www.amazon.co.jp/%E6%98%A0%E5%83%8F-%E8%A8%80%E8%AA%AC%E3...
フィルム・ノワールの時代をくぐってきたことと、現在もなお、感じるフランス映画の「暗さ」はつながっていると感じます。
余談ですが、フランス人全体としては、ラテン系なヒト達と私も思いますが、一方で「彼らは、批判的で、シニカルで、口が悪い」というヒトもいます(ロンドン関係のヒト談)。また、パリは、フランスでも別だ、とも。。。パリのジャーナリストや映画批評家って、厳しそう。それと映画の質が関係してるのかも。
あと、米国大衆文化が大嫌いってヒトも少なくないって聞いたことがあります。だからハリウッドを見下してるようなところもあったり。
ありがとうございます。
フランス人は「謝らない」というヒトもいるようです。
フランスに限らず欧州全体かもしれません。
というか日本人が「とりあえず」謝り過ぎなのかもしれません。
研究書ではないですが、書店で立ち読みしたときに「あ、だからフランス映画はああなんだ」と思った本です。
船上火災
ある船で火災が発生した。船長は、乗客をスムーズに海へ飛び込ませるために、
* イギリス人には「紳士とはこういうときに飛び込むものです」
* アメリカ人には「海に飛び込んだらヒーローですよ」
* ロシア人には「ウォッカのビンが流されてしまいました、今追えば間に合います」
* フランス人には「海に飛び込まないで下さい」
* ドイツ人には「海に飛び込むことが規則で定められています」
* イタリア人には「さきほど美女が海に飛び込みましたよ」
* 中国人には「おいしそうな魚が泳いでますよ」
* 日本人には「みんなもう飛び込みましたよ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%8B%E3%83%8...
ただ、これはあくまでもフランス国民というものに対するステレオタイプが前提なので。
個人的には、フランスの現代思想と映画批評のつながりが深いのも無関係ではない気がします。
下記のサイトなどを見ると、フランス人にとって「映画は芸術」だから、でしょうか。
http://www9.plala.or.jp/o_o_o_creatives/filmsetc/critique/08.htm...
フランス映画の特徴、特質は、映画を「第7の芸術」と呼ぶフランス人の考え方から来ている。ハリウッド映画の娯楽大作のような大衆迎合型の映画ではなく、監督、脚本家などが、一人の作家として、または、集合体の作家として、一つの芸術作品を創り上げる。そこには、作り手の美学や哲学が濃厚に表れるため、一つ一つの作品が誰でも飲みやすいように希薄に薄められたワインではなく、渋みや苦味を含んでいる。
フランス人たちが「第7番目の芸術」と呼ぶにふさわしい高尚なものに対するリスペクトがある。ハリウッド映画などに比べると難解で、その受け取られ方の多様性はかぎりなく「私小説」的…。
船上火災はきいたことがあります。ぼくも好きです。
映画が「第7」というのははじめてききました。
1~6が気になるところです。
ありがとうございます。
フランス映画史の誘惑 (新書)
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E6%...
この通史を読むと、フランス人の映画への思い入れがよく分かります。
フランス人にとっては映画は娯楽じゃなくて、第7番目の芸術です。文学批評の延長で映画批評やったりするし、監督も俳優もけっこうインテリが多い気がします。
例えば、ローラン・バルトが映画批評を書いています。
映像の修辞学 (文庫)
http://www.amazon.co.jp/%E6%98%A0%E5%83%8F%E3%81%AE%E4%BF%AE%E8%...
「フランス映画史の誘惑」って本は有名なんでしょうかね。
確かに娯楽色よりも芸術色強いですね。
リュック・ベッソンのTAXIは娯楽色強いですが。
フランス人が日本人を見下すなんざ生意気ですな。あんなの平均すると日本人よりチビなくらいじゃないですか。たかがローマ帝国の奴隷の子孫ですよ。
まあ、日本人でフランス好きには碌なのがいないから、それがかの地でバカにされるのは仕方ないけどね。
見下すのも見下されてムカつくのもどっちもどっちってことで。
補助金ってのはしりませんでした!
なるほど、やはり国を挙げて芸術に関心があるのですね。
私の知り合いでフランスに留学している日本人がいますが、黄色人種は立場的に低く見られることがあるそうです。
ただし友達はピアニストで「芸術にたずさわってる人」という前提があると一目おかれるといってました。