【ミューザック小説】

※ミューザック小説、というジャンルについてはこちらをご参照ください。
http://q.hatena.ne.jp/1178303651


本文は文字数制限の都合上、コメント欄にあります。


元ネタとなったお話のタイトルに加え、以下の問題にもチャレンジしてみてください。

(1)A田氏、B氏の名前は?(伏字の中身は?)
(2)元素Xとは?
(3)A田氏に提携を申し込んだ企業数は?(可能な限り詳しく)
(4)アロマポットの形状は?

回答締め切りは5/27(日)23:00を予定しています。多少前後するかもしれませんが、ご容赦ください。

回答の条件
  • 1人2回まで
  • 登録:
  • 終了:2007/05/27 23:35:41
※ 有料アンケート・ポイント付き質問機能は2023年2月28日に終了しました。

ベストアンサー

id:arther_dog No.3

回答回数60ベストアンサー獲得回数7

ポイント150pt

(1)の答えがわかりません(TT)

と、言うことで自信はないのですが・・・

もとの物語は竹取物語

(1)はAが竹取の翁 Bが迎えの使者

    Aに「田」が付かないんです(TT)

(2)元素の名前はかぐや姫

(3)申し込んだ企業は5社

   石作皇子・車持皇子・右大臣 阿倍御主人・大納言 大伴御行

(4)アロマポットの形は山の形

   かぐや姫が帰るときに渡した不死の薬を山の頂上で焼いたから

id:enc

arther_dog様、回答ありがとうございました。

自信がない、なんてとんでもない。竹取物語で正解です。

だんだん私の自信が無くなってきました…


(1)ですが、AとBはそれぞれ、人物のイニシャルでした。Aはちょっとひねってつけたのですが、ひねりすぎて独りよがりだったのかもしれません。


(2)ですが、上の方でのコメントでも答えましたが、元ネタでのかぐや姫が、ストーリィ中では何を指すのか、という出題でした。やはり分かりにくかったのでしょうか…

(3)は、lionfan氏と同じく、ほぼ正解です。

5人(5社)が申し込み、断念した後に…というところまで答えていただけていたら満点でした。


(4)はズバリ、正解です。

不死の薬を焼いた、という所から「不死の山」「不死山」「富士山」となった、という伝承でした。

富士山型のアロマポットがあるかどうかは、調べていないのですが、お土産やさんとかに、あ、あるんじゃないかなぁ…なんて。


ご回答ありがとうございました!

2007/05/27 23:27:51

その他の回答3件)

id:lionfan No.1

回答回数109ベストアンサー獲得回数20

ポイント150pt

enc様、問題作成ありがとうございます。

本ネタは半ば偶然の力を借りて、ギリギリわかりました。

「竹取物語」別名「かぐや姫」だと思います。


先に(2)元素Xとは?の答えですが、金かなとも思ったのですが、

「たんぱく質との関係上必要不可欠」とのことからググッて、

また月光のように美しく青く光ることから

http://homepage2.nifty.com/onsa/shisetsu.htm

コバルトと推定しました。


(1)A田氏、B氏の名前は?(伏字の中身は?)

ですが、B氏はコバルトの発見者ブラント氏(GERG BRAND氏)ではないでしょうか。

http://www.sanpo-pub.co.jp/CONTENTS/OMOSHIRO/REKISHI/1600-1799.h...

A田氏についてはわかりません。特許争いでもあったんですかね。


(3)A田氏に提携を申し込んだ企業数は?(可能な限り詳しく)

これは5社で決定! です。5人の男が言い寄るはずですので。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E5%8F%96%E7%89%A9%E8%AA%9...


(4)アロマポットの形状は?

竹筒の形だと思います・・・

ググってそういう商品の画像を探したのですが見つからず断念。


というわけで、佐賀に出張+忙しいはずなのに、

ついつい熱中してしまいました。enc様、恨みますよ・・・。

id:enc

lionfan様、回答&のっかりありがとうございました。

回答ですが、元ネタは仰るとおり竹取物語でした。

最終的には、意外と難易度があがったのでは、と自負していましたが、あっさり見破られて少し悔しいです。


さて、問いの方ですが、元素Xはコバルトではありませんでした。

他に金も考えたのですが、もう少しお話に沿った(と思います)元素がありましたので…

なので、(1)のB氏もブラント氏ではありません。

B氏の名前は、lionfan氏の着想通り、元素Xの発見者から頂戴しています。A田氏はまた別の視点から命名していました。


(3)はほぼ正解です。「何社?」ではなく、「企業数は?(可能な限り詳しく)」ということで、実はもう少し考えていたのですが、一般的ではないかもしれませんので、正解といってOKだと思います。


(4)はすいません、違いました。

竹取物語にて、最後かぐや姫が月に返った後のストーリイから別の形を想定しています。でも竹もありだなぁ。

ただ、想定している形のアロマポットが実在するかどうかは、すいません、調べていませんでした。

多分あると思うんだけど、意外とないかもしれないなぁ…


出張でお忙しい中、本当にありがとうございました!

これからもよろしくお願いします。

2007/05/27 23:15:46
id:hate666death13 No.2

回答回数16ベストアンサー獲得回数0

ポイント50pt

かぐや姫?

(1)はさておき、

(2)はかぐや姫のこと。

(3)は三社。

(4)は香炉。

ミューザック小説、というジャンルは面白いですね。

いつもわからなくて苦しんでいるのですが、

今回は挑戦の意味でも回答してみました。

見当違いかもしれませんが、いかがでしょう?

id:enc

hate666death13様、はじめまして。回答ありがとうございました。

かぐや姫(竹取物語)は正解です。簡単だったのかなぁ…


(2)ですが、元ネタではかぐや姫のことですが、それがストーリィ中では何を指すのか、という出題でした。分かりにくかったようで申し訳ありません。


(3)は違います。この社数は、かぐや姫に求婚した人数と重ねていました。3人、という地域もあるのでしょうか…?


(4)ですが、すいません、アロマポットの「形状」を問う問題でした。

香炉=アロマポット…ですよね?


今回は挑戦ありがとうございました。

またアイディアがあれば出題してみたいと思っていますので、その際はぜひ、チャレンジをお待ちしています。

2007/05/27 23:21:40
id:arther_dog No.3

回答回数60ベストアンサー獲得回数7ここでベストアンサー

ポイント150pt

(1)の答えがわかりません(TT)

と、言うことで自信はないのですが・・・

もとの物語は竹取物語

(1)はAが竹取の翁 Bが迎えの使者

    Aに「田」が付かないんです(TT)

(2)元素の名前はかぐや姫

(3)申し込んだ企業は5社

   石作皇子・車持皇子・右大臣 阿倍御主人・大納言 大伴御行

(4)アロマポットの形は山の形

   かぐや姫が帰るときに渡した不死の薬を山の頂上で焼いたから

id:enc

arther_dog様、回答ありがとうございました。

自信がない、なんてとんでもない。竹取物語で正解です。

だんだん私の自信が無くなってきました…


(1)ですが、AとBはそれぞれ、人物のイニシャルでした。Aはちょっとひねってつけたのですが、ひねりすぎて独りよがりだったのかもしれません。


(2)ですが、上の方でのコメントでも答えましたが、元ネタでのかぐや姫が、ストーリィ中では何を指すのか、という出題でした。やはり分かりにくかったのでしょうか…

(3)は、lionfan氏と同じく、ほぼ正解です。

5人(5社)が申し込み、断念した後に…というところまで答えていただけていたら満点でした。


(4)はズバリ、正解です。

不死の薬を焼いた、という所から「不死の山」「不死山」「富士山」となった、という伝承でした。

富士山型のアロマポットがあるかどうかは、調べていないのですが、お土産やさんとかに、あ、あるんじゃないかなぁ…なんて。


ご回答ありがとうございました!

2007/05/27 23:27:51
id:kuro-yo No.4

回答回数171ベストアンサー獲得回数29

ポイント20pt

ひょっとして、「うさぎとかめ」ですか?

そうすると、A田氏がうさぎ、B氏がかめ、という事になるのでしょうか。

…しかしそうなると、そもそも(1)〜(4)に当てはまるものが元の物語にはないんですよね。

ん〜やっぱりわかりません。

id:enc

kuro-yo様、回答&のっかり、ありがとうございました。


さて、問題ですが、すいません、うさぎとかめではなく、竹取物語でした。

少しひねりすぎたかなぁ、と反省しています。


今回は本当にありがとうございました。また出題させていただくときも、ぜひぜひよろしくお願いします。

2007/05/27 23:30:09
  • id:enc
    【本文】

    とあるホテルのカフェテラスで、A田氏は深いため息をつき、白いものが混じり始めた無精髭に軽く触れた。
    「Bさん、おっしゃる通りです」B氏の資料をじっくりと睨んでいたA田氏は、俯き、その身体をゆっくりと
    ソファに預け、窓の外を眺めながら口を開いた。

    このホテルには、バーとカフェとが別に設けられていた。バーが、夜の社交場となる傍らで、カフェでは
    夜にも落ち着いた話ができる環境となる。カフェが、夜にはバーにもなる、というスタイルがA田氏は嫌いだった。
    アルコールなんかで思考を鈍らせて時間を無駄にするなんてとんでもない、というのが日ごろの口癖である。
    A田氏のお気に入りであるこのカフェは、アルコールにも、アルコールに飲まれた客にも関わらなくて済むカフェだった。

    「ソレデハ、失礼シマス。良イ夜ヲ」とB氏は書類を揃え、にこやかに席を立った。
    A田氏は無表情で、半分以上残ったまま、すっかり熱を失ってしまったかつてのホットコーヒーを、一口で飲み干し、
    もう一度ソファに身体を沈めた。夜なのに、窓の外は、明るい。


    A田氏はとある企業の研究者だった。
    彼は、研究中に偶然、その元素ー仮に元素Xと呼ぶがーの画期的製法を発見したのであった。
    最初は、試験管内の予想外な展開に驚き、すぐに処分しようとしたA田氏であったが、その結晶の美しさに惹かれ
    研究を重ねたのが功を奏したのだ。

    研究が進むにつれ、この元素Xの製法はかなり有望なものだ、という見通しがたった。
    元素Xは人体にとって、たんぱく質との関係上必要不可欠なものであるため、需要が高いことに加え、従来の製法は
    お世辞にも、効率がいいとはいえないものだっただめだ。

    やがて、A田氏が元素Xの新しい製法を確立しつつある、という噂が広まりだすと、A田氏の元には提携や
    技術協力の話が多数舞い込んだ。しかし彼は、多額の提携金を見送り、単独で研究を進めた。

    その矢先だったのだ、その製法はすでに、スウェーデンの科学者、B氏によって発表されている、という情報が
    A田氏の耳に入ったのは。あわててA田氏はB氏に連絡をとり、会談の場を設けた。
    その、審判の日が、今日だったのだ。A田氏の発見は、B氏のそれと全く同じものであった。



    口の中で、コーヒーの苦い余韻を転がしながら、A田氏はソファから立ち上がり、ロビィのエレベータで上へと向かった。
    長くかかるであろう、今日のこの会談にそなえ、A田氏はこのホテルに部屋を取っていたのであった。
    部屋では、A田氏の妻が待っていた。長年連れ添った彼女は、A田氏の顔を一目見て、全て悟ったようだった。
    「お疲れ様でした」アロマポットに火を灯そうと、夫に背を向けた彼女は、A田氏に悟られぬよう、一筋の涙を流した。
  • id:enc
    なお、私は今回の出題が初体験なので、至らない点があるかもしれませんが、寛大な目で見ていただけるとうれしいです。
    また、小説中の内容は完全フィクション時代背景無視なので、そちらについてもご容赦をば。

    そして、ミューザック小説、というジャンルの開拓者であるlionfanに感謝と尊敬の意を。
  • id:enc
    さて、予定の時間となりましたので、回答を締め切らせていただきました。
    やはり(1)はひねりすぎだったみたいですね…反省。

    回答編ですが、こちらのコメント欄に、明日(28日)中には載せたいと思いますのでよろしくお願いします。

    今回回答してくださった方、さらにのっかって下さった方、そして、問題を考えてくださった方、本当にありがとうございました!
  • id:lionfan
    enc様、出題お疲れ様でした。
    アロマポットと「不死の山」を結びつけるとは・・・。
    じっくり考えれば出てきた答えのはずですので悔しいです。
    で、5社のほうも +1社(帝)も必要でしたね。
    ううむ、未熟さをさらしてしまいました。
  • id:arther_dog
    不死の薬を焼いたのは帝なので、帝は奥様、と言う所でしょうか(^^;

    ええ! 原子記号のところは竹取物語からの回答ではないのですか!

    では、スウェーデンの科学者が見つけた結晶を持つ元素、ということでバナジウムでしょうか。
    バナジウムはたしか北欧の女神って言う意味だったと思います。

    すると、B氏はセブストレーム?
    でも、A田氏がわからない・・・
  • id:enc
    >>lionfan様
    5社+1社(帝)で大正解です。
    …しかし、そんな細かい場所にこだわっているくせに、arther_dog様に指摘されている穴がありました…
    申し訳ありません。

    >>arther_dog様
    >不死の薬を焼いたのは帝なので、帝は奥様、と言う所でしょうか(^^;
    これは…すいません、出題に穴がありました。
    私の記憶では、不死の薬は最後、おじいさんおばあさんに委ねられ、それを焼いた、という話だったのですが、今調べてみると焼いたのは帝ですね。
    大変申し訳ありませんでした。指摘感謝です。
  • id:arther_dog
    違った!
    頭文字がBならベルツエリウスですね?
    元素Xはセレニウム
    「月」を意味する元素です。
    こっちのほうがかぐや姫らしい(^^)
  • id:enc
    本当に申し訳ありません、回答編が遅れています。

    #以下言い訳です。
    実は、たった今仕事から帰ってきました(今日は早く帰れる腹積もりだったんですけど…)。
    そして、まだ回答編は完成していません。

    待ってくださっていた方(がいてくださるのかどうか、はさておき)本当に申し訳ありません!
  • id:enc
    【回答編1】

    D菜は、放課後の教室でB美に話しかけた。

    D菜「この前出してくれた、ミューザック小説なんだけど、
       ネットでこんな問題を見つけたの。考えたんだけど
       全然分からなくて…B美は分かる?」

    B美はうんざりした。
    B美「私はあなたの先生じゃないのよ?」
    D菜は顔の前で両手を合わせた。
    D菜「お願い、気になって食事もロクにのどを通らないの」

    B美はにっこりした。
    B美「ダイエットに良いんじゃない?F吉と海に行くなら
       そろそろ準備しておかないと」
    D菜「そんないじわる言わないでさ、お願い」

    B美はD菜から、問題のプリントアウトを受け取り、読み終わると
    D菜に尋ねた。

    B美「これはあくまでも、ミューザック小説なのよね?」
    D菜「うん、そうだよ」
    B美「なら簡単じゃない」
    D菜「え、もうわかったの?私は全然わからなかったのに…」
    B美「この話の元ネタは、分かったの?」

    D菜は目線を逸らした。
    D菜「科学者の伝記なんて読まないもの」

    B美は言った。
    B美「これはミューザック小説なのよ?そんなにストレートじゃないわ」
    D菜「つまり、抽象化が必要って事ね」

    D菜は考え込んだ。
    D菜「マグレで元素の製法を発見した人がいたけど、実はほかの人が
       とっくに考え出していた、って話なんかあったかな」
    B美「D菜、もっと抽象化しないと、それじゃ本当に科学者の伝記だわ」

    D菜はうなだれた。
    D菜「難しいわ」
    B美「でも、正解に近づいているわ。D菜が言ったとおり、この話のタイムラインは
       一直線じゃないもの」
    D菜「どういう事?」
    B美「昔話って、大体はタイムラインが一直線だわ。主人公の
       生い立ちから、動機があって、行動があって、結果こうなりました。
       めでたしめでたし、っていう流れ」
    D菜「そう言われれば、桃太郎も金太郎も浦島太郎も、基本はそうね」
    B美「きっと、昔は口伝でストーリィが広まっていったから、だと思うわ。
       昔は識字率も低かったし、本なんて高級品だからね」
    D菜「そうか、私の正解に近づいた、ってところは、この話の時間の流れを
       一直線に、つまり昔話風に直した、って所ね!」

    B美はにっこりした。
    B美「そのとおりよ。ここまでいじるなんて、作者はかなりのひねくれ者ね」

    D菜は再びプリントに目を落とした。
    D菜「つまり、流れとしてはこうね。

       A田氏は偶然、元素を発見した。
       研究は噂になり、たくさんの声がかかったもののA田氏は受け入れなかった。
       じつは、その研究成果はA田氏のものではない、という情報がはいった。

       実際、その元素の製法は、A田氏のものではなく、B氏のものだった。

       A田氏の妻は、その話に涙した。

       どう?良い線いってるんじゃない?」

    B美は驚いた。
    B美「うん、かなり良い線だと思うわ。前回、私が出題した時とはずいぶん違うわね」
    D菜「ありがとう。実はB美が問題を出してくれた後、ミューザック小説が
       いくつか、ネットにでてたからチャレンジしていたのよ」

    B美は笑顔を見せた
    B美「良い心がけだわ。じゃあ、今の抽象にあてはまる昔話は?」
    D菜は悲しそうな顔をした。
    D菜「でも、ここから先が思いつかないの。元素Xは何を指すの?
       おむすびとか、灰とか、いろんなアイテムを当てはめてみたんだけど
       しっくりこないの」

    B美は片目を閉じて見せた。
    B美「D菜、擬人法、って知ってる?物を人に例える技法よね?
       なら逆に、人を物に例える方法、ってのもあっていいんじゃないかしら」
  • id:enc
    【回答編2】


    D菜は驚いた顔をした。
    D菜「つまり、元素Xは元の話では、登場人物だったのね!」
    B美「そうよ、D菜。そうすると話はこうなるわ。

       A田氏は偶然、その人物を発見した。最初は驚き、なかったことに
       しようとするが、思いとどまる。

       やがて、その人物は有名になり、あちこちからオファーがくるものの断る。

       しかし、その人物はA田氏の元から、B氏の元へ帰ってしまう。
     
       A田氏の妻は、そっと涙する。

       どう?」

    D菜は目を輝かせた。
    D菜「わかった、竹取物語ね!」
    B美は微笑んだ。
    B美「私もそう思うわ。そうすると、あちこちに符号があるのに気づくでしょう?
       ちょっとひねった物もあるけれど、こんな感じかしら。

       まず、白いものが混じり始めた無精髭…おじいさん
       夜なのに、窓の外は、明るい…月明かり
       試験管内の予想外な展開…竹の(予想外な)光
       結晶の美しさ…かぐや姫の美しさ
       提携や技術協力の話が多数…縁談が多数
       アロマポットに火を…不死の薬に火を

       このあたりが挙げられると思うわ」

    D菜は言った。
    D菜「そうか、髭やアロマポットなんて、不自然に詳細な描画だなぁ、って
       思ってたんだ。あとは、カフェとバーの話なんかも妙に詳細だったけど」
    B美は首を傾げた。
    B美「多分…そのあたりはノイズか、それともチャフになるのかもしれないわね」

    B美は続けた。
    B美「つまり、問題の中だと(4)は山の形、になるんじゃないかしら。確か富士山の
       名前の由来、って伝承だったはずだわ。富士山の麓あたりのお土産物店に
       おいてあるんじゃないかしら」

    D菜は疑問に思った。
    D菜「でも、この話じゃ奥さん、つまりおばあさんが火を灯しているけれど、元ネタの
       竹取物語じゃ火を灯すのは帝じゃないの?」
    B美は断言した。
    B美「それは出題ミスよ。一部の伝承では、不死の薬は帝の手から、おじいさん夫妻に
       渡される、というストーリィなんだけど、主流ではないの。
       作者は、その話しか知らなくて、そういう形にしたんだわ」

    D菜は笑った。
    D菜「きっとそうね。私は帝が燃やすパターンしか知らなかったわ」
    B美は答えた。
    B美「大体はそうよ、これは亜流ね。

       次に、(3)だけど、これはもう分かるわよね、かぐや姫に求婚した男性の数よ。
       最初はたくさん、そして次に5人、最後に一人(帝)という流れになるわ。

       残るは、(1)と(2)なんだけど…」
    そこでB美は首をかしげた。

    D菜は尋ねた。
    D菜「A田氏、B氏、元素Xについて、ね?」
    B美「そうよ。これは私にも分からないわ」

    D菜は驚いた。
    D菜「え、わからないって?!」
    B美「どう考えれば良いのか、というのは分かるわ。

       まず、(2)だけど、今回のストーリィでは かぐや姫=元素Xの製法、なの。
       つまり、月からの使い=かぐや姫=元素Xの製法、だから元素X=月、と
       言えると思うわ。
       確か、月という名前から取られた元素があったはずよ」

    D菜は感激した。
    D菜「凄いじゃない!それは答えも同然よ」
    B美は続けた。
    B美「これをふまえて(1)だけど、まずB氏は、その元素の発見者じゃないかしら。
       きっと発見者か、そのグループの中にイニシャルがBの人がいるはずよ。

       そしてA田氏は、月の親ということで、地球や宇宙に関わる物か、または
       月の海やクレータに纏わるんじゃないかしら。それぞれ、発見者の名前が
       つくことが多いし、それならかぐや姫を「発見した人」とリンクするわ」

    D菜は元気よく言った。
    D菜「わかったわ、B美。私、PCで調べてみることにする!」
  • id:enc
    【回答編3】

    次の日の朝、D菜はB美に話しかけた。
    D菜「おはよう、B美!」
    B美「おはよう、D菜。今日は凄く元気ね」
    D菜「昨日の問題、調べたら色々と分かったわ。B美のおかげよ」

    そう言って、D菜はノートを開いた。
    D菜「ほぼ、B美の言っていた通りだったわ。

       まず、A田氏なんだけど、月のクレータに「アサダ」ってのがあったの。
       調べてみると、麻田剛立という人から来ているらしいの。これに違いないわ。

       あと、元素Xなんだけど、セレンっていう元素だと思うの。
       たんぱく質なんかの下りも合致するし、名前の由来はズバリ「月」から来ている
       らしいわ。
       もちろん、発見者はB氏こと、イェンス・ベルセリウス氏だったわ。

       ねぇ、B美。本当にこれらの事、知らなかったの?私は、B美の凄いところは
       知識なんだと思っていたんだけど」

    B美はほほえんだ。
    B美「D菜、重要なのは『何を知っているか』ではなく、『どこを調べれば/どう考えれば
       答えにたどり着くか、が分かるか』なのよ」



    ---ミューザック小説 「それぞれの、望」 完---   
  • id:lionfan
    enc様、回答編お疲れ様でした。また大量ポイントありがとうございます。
    回答編で詳しく解説がなされていて、それを呼んでいると、
    もうすこし丁寧に論理的に考えていけば、
    正解に近づけたかも・・・と錯覚させられます。
    実際には無理だったんでしょうけど、読んでると悔しいです。
    ことに

     B美「そうよ。これは私にも分からないわ」

    以下のくだりは鮮やかだと思いました。
  • id:hate666death13
    とても面白かったです。ありがとうございました。
    実にわかりやすい回答編ですね。

    私の回答ですが、
    (2)は多少問題がわかりにくい点がありましたね。
    でも、竹取物語がわかるなら「Xは元ネタではかぐや姫」
    ということは誰にでもわかるので、ちゃんと推測すべきでした。
    (3)は、たまに絵本とかだと簡略化のために三人の
    場合があるんですよね。その場合、帝も抜き。
    しかし、普通に考えれば今回の出題では本家竹取物語を
    想定すべきですよね。まことにもって軽率でした。
    (4)は・・・、勘違いです、失礼。

    今回は元ネタがわかるとこまででしたが、
    また懲りずに回答したいと思います。
    ミューザック小説、面白いですね。
    完全に推理できなくても、挑戦の意味で回答したいです。
  • id:arther_dog
    enc様
    お忙しい中詳しい回答を出して頂きありがとうございまず(^^)

    竹取物語のイメージは「試験管」がきっかけで思いつきました。
    そうなると(2)は必然(と思ってたんですがやられました・・・)。
    スウェーデンの学者が見つけた結晶を持つ元素だと、回答セレンとバナジウムを見つけたのですが、B氏が発見者のイニシャルって所を見落としてました。で、セレニウムの結晶って赤茶けてるってイメージがあったので、バナジウムが残っちゃいました。
    ここは思慮が浅かったです(反省)


    (3)(4)は物語から連鎖的に思いつきました。
    (3)は「多額の提携金」とあったので、貢物のイメージですね。なので、手紙しか出していない帝は思いつきもしませんでした(汗)

    (1)の答えはぜんぜん見えなくて、最終日に回答するまで他に類似する物語がないか、ずっと考えてました。
    スウェーデンからアンデルセンを疑ってたんですよねぇ。
    でも、今から思えば昔話ってほとんど固有名詞は出てこないんですよね(^^;
    それにしてもクレータは反則です(笑)


    本当に素敵な問題でした♪
    今度は出題側になってみようかなぁ(^^)

  • id:enc
    >>lionfan様

    こちらこそ、お待たせしてすいませんでした。
    そして大量のっかりありがとうございました。

    私の回答編は、論理的というより飛躍的ではないかな、とつっこまれるのはいつかいつか、と冷や冷やしていましたが、褒めてもらえて嬉しいです。
    また、B美たちの使用許可をありがとうございました。
    おそらく、lionfan氏の想定外の動きもしていたとは思いますが、ご容赦のほどを…

    >>hate666death13様

    絵本などでは、求婚者は3人というパターンもあるのですね、勉強になりました。
    そういう絵本から竹取物語を知った子供は、その後本当のストーリィを知って矛盾を覚えないのかな…と勝手ながら心配です。
    これがゆとりなのか…

    >>anather_dog様

    お気遣いありがとうございます。
    試験管は、最初はだしていなかったのですが、そのままでは余りに抽象的では、と思い加えました。形状だけですがとっかかりになったようで改変した甲斐がありました。

    3の、帝ですが、「技術協力」でノーマネー感を出したつもりでした。
    これは蛇足ですが、5人の求婚者で言うと、結局誰も貢物はできていなかったり…

    出題されるのですか?大変かもしれませんが楽しみにさせていただきます。
    …気づけると良いのですが。


    皆様、本当に心温かく見守っていただきましてありがとうございます。
    実は次のミューザック小説の構想ができてきたのですが、どうしようかなぁ。

  • id:kuro-yo
    > そういう絵本から竹取物語を知った子供は、その後本当のストーリィを知って矛盾を覚えないのかな…

    ごめんなさい(笑)

    私は39歳ですが、竹取物語をちゃんと読んだ事がないんですよね。
    私の知っているかぐや姫の話には、求婚や貢物のくだりはないですし、月に帰ったところでお話はおしまいです(富士山のくだりはない)。

    > 論理的というより飛躍的ではないかな、とつっこまれるのはいつかいつか

    じつは突っ込みいれようかとおも思いましたが(笑)、大人気ないのでやめましたし、言うほどの飛躍でもありませんし。多少アレンジがあった方が、お話は面白くなります。
    それに、それを言ってしまうと、私も出題できなくなってしまいますし(笑)

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