記憶力と会話の認識力の問題です。
一度話したことを忘れて再度話してしまう記憶力の欠如。
話をする時にほとんど無意識に話している会話認識力の欠如。
のどちらかです。
また、話し手側だけではなく、聞き手も同様のケースで「その人から聞いた話をその人にしてしまう」なんて現象もあります。
アルコールの摂取や加齢により、軽い記憶障害が生じます。このため、一度した話の内容を忘れてしまい、何度も同じ話を繰り返すことになります。これは別に病的なものではありません。
加齢による記憶障害は、精神医学では良性老人性物忘れ(BSF: benign senescent forgetfulness)と呼ばれ、認知症の健忘とは区別されています。
やはり、認知症の兆しがあるのではないでしょうか。「初期痴呆症徴候観察リスト(OLD)」に、該当する項目があります。
それか、自己の進化・成長が止まった人ではないでしょうか。
私の会社にも、そういう人がいましたが、今の自分が肯定できずに「過去の栄光にしがみつく」「数少ない知識を披露することで認めてもらいたい」=「同じ話しを繰り返す」のではないでしょうか。
基本的には記憶力の問題です。
会話などの直前の内容を記憶する方法は「短期記憶」といって、コンピューターで言うところのメモリみたいな機能です。記憶をつかさどる部分は大脳の側頭葉という部分ですが、この短期記憶を主につかさどっている部分は脳の海馬と言う部分です。この海馬という部分はアルコールに弱く、すぐに麻痺してしまいます。そうすると、短期記憶が保持できなくなるのです。アルコールの量が増え、これがひどくなると、「昨日の出来事を憶えていない」と言うことが起きるのです。だから酔っぱらいは同じことを何回もしゃべったり、少し前のことを忘れてしまうのです。
http://www7.ocn.ne.jp/~inamura/normal/anatomy.html#temporal
また、この海馬の神経細胞は、新たなことを積極的に憶えていかないと死滅していきます。ですから、高齢者では海馬の神経細胞が減っていることがあります。こうなるとどうしても短期記憶ができにくくなり、ちょっとしたことが憶えられないとか言う症状となって出てくるのです。これが加齢による記憶力低下の原因です。
こう言ったことが「同じ話を何度も繰り返す」と言うことの原因になっています。
ちなみに、この海馬の細胞は記憶訓練をしておくことによって、新たに増えると言うことが最近の研究で明らかになっています。ですから、歳を取っても新たなことに挑戦し、脳を刺激し続けていけばこのような症状は出にくくなると考えられます。
コメント(0件)