日常接している、運動する物体は、何かに接触しています。
自動車や歩行者は地面と、あなたが転がしたビー玉はテーブルと、飛行中の飛行機は空気と接触しています。この接触しているポイントには、摩擦が生じます。このため、物体の運動しているエネルギーが、摩擦による振動・熱エネルギーに費やされてしまいます。この結果、運動している物体は、運動のエネルギーを奪われて減速後停止することになります。
さて、宇宙空間に浮かんでいる地球は、ほとんど真空の空間にあります。地球が公転している間、その地球の進行を摩擦で邪魔しようとする物体は、非常に少ないことになります。そこで、地球の公転速度は、あまり変わっていないと考えられます。
自転に関しては、表面の空気と海水との摩擦によって、自転の運動エネルギーが奪われているという説があり、(月を加速して自転が減速されるという説もあり)次第に遅くなっているといわれています。
地球は重いので摩擦等で奪われるエネルギーに比べて、回転で保持しているエネルギーが大きいため、減速の度合いが非常に小さいといえるのです。ですから、減速しているという感じがわからない位ゆっくりであるといえるのでしょう。
長期的には減速しています。
それは、たとえば地球が自転する際に太陽の引力の影響を受けて変形し、その変形のエネルギーが熱エネルギーに変わって回転のエネルギーを奪うためです。
ただし、その影響は地球の回転のエネルギーに比べてごくわずかなので数億年の単位で見ないと変化はわかりません。
逆に言うと、回転のエネルギーがほとんど失われることがないので公転、自転ともにほとんど減速しません。
地球上で観測する、コマのようなものは、回転軸と地面の摩擦とか、空気との摩擦(空気抵抗)によりエネルギーが奪われるので回転がすぐに止まってしまいます。
宇宙は真空だし、地球は浮かんでいるので回転の抵抗がないのです。
非常に微々たる外からの影響は受けているわけですね。
自転は間違いなく減速してますよ。
生物の体内時計は23時間ですけど、1日は24時間です。
この事実から、類推が可能です。
公転は、自転ほど減速していないような感じですね。
暦の歴史からみても。
(以下はリンク先からのコピペ。 完全に受け売りで、内容はまったく理解していません。 詳細はリンク先を参照されたし。 なお、説明できませんからポイントも不要。)
自転周期は1年に0.000015秒の割合で長くなっている。
(地球の自転周期を変化させる最大の要因は、月の重力が地球を変形させることによって生じる摩擦力(潮汐摩擦)です)
直接の要因は摩擦でも、その摩擦を起こす原因は複数の要因があるようですね。
公転・自転とも、超長期的に見れば、減速しつつあります。
「摩擦がなければずっとそのまま動いている」
……というのは、等速直線運動にだけ適用される話であって。
自転・公転のような回転運動では、どの部分も常にカーブしながら動いている=運動の方向を変化させ続けているので、内部にひずみが生じ、だんだんエネルギーは失われていきます。
ただ、短期的に見ると、速度は不規則に変動しています。
↓自転速度について
http://koyomi.vis.ne.jp/reki_doc/doc_0385.htm
早くなったり遅くなったりしながら、全体としては遅くなっている、ということですね。
同じく上のリンク先で見ると、やはり潮汐摩擦(海水と地球本体の摩擦)が一番の原因だとのことです。
公転速度については、とりあえずWikipediaを。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B...
宇宙探査機を含め、他の小天体がそばをかすめることで、速度がごくごくわずかに変化しうるわけですね。
ただ、惑星が運動エネルギーを失うと、太陽に向けて落下=公転半径が狭まり、位置エネルギーが運動エネルギーに変換されるので、かえって公転が早くなると言う、ちょっと直感に反する結果が生まれます。
逆に、遠心力の方が勝っていて、太陽から離れる方向に動いているとすれば(地球に対する月がそうです)、公転速度は減速することになります。
そのへんで変動とバランスが生まれるんですかね。
すると自転はゆっくりでも減速している可能性もあるわけですね。ありがとうございます。