リピート・視点切替小説もどき　：　逃亡者への手紙

ヒント

元ネタは歌です。
世代を問わず日本人の大半が知っている歌だと思います。

答え

三通目の手紙
「辰よ、まだ昔の思いをまだ引きずっているのか。
　君が帰郷しないのは何か期するところがあるのだろうが、たまには帰ったらどうか。
　知っているだろうが町の様子も随分変わりお前のいた頃の面影なんてなくなっている。
　しかし今も君にあるのは、青々とした山（Ｍ地区）の『ふるさと』の記憶か、
　それとも、清かった川（Ｒ通り）で釣りをした『ふるさと』の記憶なのか？
　Ｔより」

（上記はサンプルです。
正解条件は、唱歌「ふるさと」３番の歌詞を一通目、二通目の手紙に合わせるように脚色してあればＯＫです）



○○○○はふるさと


元ネタは唱歌『故郷（ふるさと）』（作詞：高野辰之、作曲：岡野貞一）で、
この歌を「友がき（共犯者）」の視点から内容を多少変え手紙形式にしたものです。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~pst/douyou-syouka/01huukei/hurusa_k.htm


一通目の手紙の、
・Ｍ地区は「かの山」のこと、Ｒ通りは「かの川」のこと。
・ホームレスＡを虐待、とは「うさぎを追いし」のこと。
　（子供たちにとって遊びのつもりでも、うさぎにしてみれば怖い思いだったでしょう）
・少女Ｂ子言葉巧みに誘い出し監禁したのち殺害は、「小鮒釣りし」のことです。
　（釣った小鮒は甘露煮にでもしたのでしょうか）



表題についての補足：

表題に「リピート」とあるのは、lionfanさんのリピート・ホラーに応募しようと思って作り出題したのですが、応募入力直前に『これは単に現象として「ふるさと」という言葉をリピートしているだけで、リピートしていることの面白さはないな．．．』と思い応募するのを止めた経緯があるからです。そういうわけで
本来なら問題は「○○○○をあてて下さい」でよかったのですが、「三通目の手紙を書いて下さい」となったのはそのような理由からです。

また、厳密には視点切替小説ではないので「視点切替もどき小説」としました。

ポイントありがとうございます。

比較的早く直感的に「故郷（ふるさと）」では？と思ったのですが、第一の手紙の＜M地区＞と＜R通り＞が難解で、その後、長いこと頭を悩ませていました。

「簡単に分るのではないかと思っています」とありましたが、全然簡単ではなかったです。相当長い時間、楽しく悩ませていただきました。ありがとうございました。