モチベーション技術は悪徳企業、ヤクザ、犯罪者集団、テロリスト集団、軍隊でも使われます。というよりも、むしろそういう悪い暴力的組織ほど、モチベーションノウハウは高度化されているのが現実です。
たとえば、イラク戦争。
イラクで警備をしていた米軍兵士が、前方150メートル先で“なにか動くもの”を発見し、攻撃するかどうか迷ったとします。上官は「敵だ。迫撃砲で攻撃せよ」と命令しているけれど、兵士には普通の自動車のようにも見えるので、攻撃しないほうが良いのではないかという迷いがあります。しかし上官の命令は絶対なので、兵士は“なにか動くもの”を攻撃し破壊してしまいました。ところが“なにか動くもの”を調べてみると、ただの民間人の乗用者で、乗っていた人は12歳の少女を除き全員死亡。死んだ人はテロリストではなく、海水浴から家に帰ろうとしていた一般の民間人で、12歳の少女の父親、母親、兄、妹の四人が即死でした。生き残った少女はあまりのショックで言葉が出なくなってしまいました。
これは例え話ではなく、実際にイラクで起きた事件を書いています。。
攻撃した兵士は、攻撃相手が民間人だった事実を知ってモチベーションはさがりまくり、自殺を考えるほど精神的にショックを受けてしまいます。そうなると兵士としては使い物になりません。しかし恐ろしいことに、在イラク米軍ではそんなことは日常茶飯事です。それが軍隊の現実です。
そんな時に、モチベーション技術は、軍隊の幹部によって使用されます。
なに? 誤爆? それがどうした。よくあることだ。気にするな。お前は立派に命令を実行した。ただそれだけだ。国民が支持した戦争だ。戦争だから人が死ぬのはあたりまえだ。おまえは戦争で戦う兵士だ。英雄だ。愛国者だ。おまえの攻撃でアメリカは救われている。おまえの家族も救われた。おまえが平和なアメリカを作った。おまえが安全な世界を作った。共に勝利のゴールを目指して頑張ろう! さあ、うまい肉でも食おう。
こんなふうにモチベーション技術を使って上官は部下を励まし、兵士の士気を高めて、兵士の“損耗率”を抑制し、戦争遂行を効率化しています、横目で頭が吹っ飛んた死体や飛び散った脳の破片を見ながら…。殺される側から見れば、モチベーション技術は、単なる殺人補完技術です。
効率化は軍隊だけではありません。ヤクザ、犯罪者集団、テロリスト集団でも同じようにモチベーション技術は使われます。使う目的が違うだけで、効果は同じです。
どんな道具も、悪用が可能です。モチベーション技術もただの道具であり、例外ではありません。
だからこそ、モチベーション技術を扱う人・組織は、高度な倫理を持ち、悪いことに使わないためのルールを心の中に持ち、実行する能力が求められます。
ピストルやライフルを扱う人にライセンスが必要なように、モチベーション技術を扱う人にもなんらかのライセンスが必要かもしれません。
モチベーション技術は悪徳企業、ヤクザ、犯罪者集団、テロリスト集団、軍隊でも使われます。というよりも、むしろそういう悪い暴力的組織ほど、モチベーションノウハウは高度化されているのが現実です。
たとえば、イラク戦争。
イラクで警備をしていた米軍兵士が、前方150メートル先で“なにか動くもの”を発見し、攻撃するかどうか迷ったとします。上官は「敵だ。迫撃砲で攻撃せよ」と命令しているけれど、兵士には普通の自動車のようにも見えるので、攻撃しないほうが良いのではないかという迷いがあります。しかし上官の命令は絶対なので、兵士は“なにか動くもの”を攻撃し破壊してしまいました。ところが“なにか動くもの”を調べてみると、ただの民間人の乗用者で、乗っていた人は12歳の少女を除き全員死亡。死んだ人はテロリストではなく、海水浴から家に帰ろうとしていた一般の民間人で、12歳の少女の父親、母親、兄、妹の四人が即死でした。生き残った少女はあまりのショックで言葉が出なくなってしまいました。
これは例え話ではなく、実際にイラクで起きた事件を書いています。。
攻撃した兵士は、攻撃相手が民間人だった事実を知ってモチベーションはさがりまくり、自殺を考えるほど精神的にショックを受けてしまいます。そうなると兵士としては使い物になりません。しかし恐ろしいことに、在イラク米軍ではそんなことは日常茶飯事です。それが軍隊の現実です。
そんな時に、モチベーション技術は、軍隊の幹部によって使用されます。
なに? 誤爆? それがどうした。よくあることだ。気にするな。お前は立派に命令を実行した。ただそれだけだ。国民が支持した戦争だ。戦争だから人が死ぬのはあたりまえだ。おまえは戦争で戦う兵士だ。英雄だ。愛国者だ。おまえの攻撃でアメリカは救われている。おまえの家族も救われた。おまえが平和なアメリカを作った。おまえが安全な世界を作った。共に勝利のゴールを目指して頑張ろう! さあ、うまい肉でも食おう。
こんなふうにモチベーション技術を使って上官は部下を励まし、兵士の士気を高めて、兵士の“損耗率”を抑制し、戦争遂行を効率化しています、横目で頭が吹っ飛んた死体や飛び散った脳の破片を見ながら…。殺される側から見れば、モチベーション技術は、単なる殺人補完技術です。
効率化は軍隊だけではありません。ヤクザ、犯罪者集団、テロリスト集団でも同じようにモチベーション技術は使われます。使う目的が違うだけで、効果は同じです。
どんな道具も、悪用が可能です。モチベーション技術もただの道具であり、例外ではありません。
だからこそ、モチベーション技術を扱う人・組織は、高度な倫理を持ち、悪いことに使わないためのルールを心の中に持ち、実行する能力が求められます。
ピストルやライフルを扱う人にライセンスが必要なように、モチベーション技術を扱う人にもなんらかのライセンスが必要かもしれません。