音声に使われる領域とデータ通信に使われる領域は違うのでしょうか?
(領域=周波数でしょうか??)
つまり音声で満杯状態になるとデータ通信(メールやインターネット)にも影響が出るのでしょうか?
音声でもデータでも使用している周波数は同じなので、
いずれかの利用でいっぱいになってしまった場合はもう一方の利用がしづらくなることがあります。
しかし、災害時など利用が集中する場合は通信会社の機械がパンクしてしまうことを防ぐため、
発信や着信を規制する機能が備わっています。
一般に、音声よりもデータ(メール・Web等)のほうが無線資源を占有する割合が小さいため、
携帯電話事業者では音声とデータを別々に規制し、データを効率よくやり取りさせる仕組みを
備えているところもあります。
音声でもデータでも使用している周波数は同じなので、
いずれかの利用でいっぱいになってしまった場合はもう一方の利用がしづらくなることがあります。
しかし、災害時など利用が集中する場合は通信会社の機械がパンクしてしまうことを防ぐため、
発信や着信を規制する機能が備わっています。
一般に、音声よりもデータ(メール・Web等)のほうが無線資源を占有する割合が小さいため、
携帯電話事業者では音声とデータを別々に規制し、データを効率よくやり取りさせる仕組みを
備えているところもあります。
領域は一緒。
ただ、使い方が違う。
音声は音質を保つのと遅延がほとんど許されないため、一定量の帯域を「占有」します。
つまり通話中はその人専用の利用領域が確保されます。
逆に言うと最大の帯域は決まっているので同時に通話できる人数は限られます。
データ通信(パケット通信)はある程度の遅延が許されるため帯域を複数人で「共有」します。
だからものすごーく遅くてもいいなら理論上無制限な人数が接続できます。
もっとも現実的にはそれはあり得ないので、制限はありますが。
パケット通信とは 【packet communication】 - 意味・解説 : IT用語辞典
イベントなどで人が多いときに通話はできないけど、メールなら何とか届く(ただし時間かかる)とかいう経験は結構あります。
もっとも、込みすぎるとメールすら無理になりますが。
具体的な制御の方法等はキャリアにもよると思いますが、一般論として。
領域=周波数でしょうか??<----
通信方式によって異なります。
もし、単純な周波数分割方式(つまり固有の周波数帯を占有して通信する。)となると
仰るとおりです。でも、現在の携帯の主流となっている通信方式では、そうはなりません。
少し、PHSの説明をします。(後ろに一般の携帯のはなし。)
PHSのように狭い領域でゾーンを分け、更にTDMA(時分割)でチャネルを分けている場合
ある意味周波数は、領域とも言えますが、やはり領域とは言いづらいように思います。
http://www.nkgw.ics.keio.ac.jp/study/ma/index.html
PHSは、割り当てられた時間と割り当てられた周波数(ゾーン内)を占有するので、
音質が保持されます。但し、通信に関しても、音声チャネルと同等のものを一個ないし2個
(最近は、複数)使いますが、その範囲での通信は保障されます。
現在主流となっている携帯の通信方式の場合は、
G3,G3.5などと呼ばれるCDMA方式となっています。
CDMA方式の場合、あるユーザーが特定の周波数を占有するということはありません。
http://www2.nsknet.or.jp/~azuma/c/c0073.htm
CDMA方式の通信方式は非常に分りにくいです。
一定の範囲の周波数を皆が同時に使用します。
この方式の発明者は、ピアノ演奏を見てこの方式を考えたと言われています。
ヒントは、音楽を聴いていていろいろな周波数の音が混ざり合っていても
和音を識別できるということに気がついて、これを電波に応用できないかと
考えたのです。
数学的には直交関係を利用しています。直交している各信号が音楽のコードのようなものです。
音楽で例えると、一定の周期で、一定の順番である人からある人へ和音を送ります。
(但し、和音は、送り手が送りたい信号で変調されていますけど。簡単に言うと和音をちょっとだけ
変えちゃうんですが、聞き手は、ここではこの和音が来ると知っているので、送られるはずの和音と
変調された和音の違いから、送り手が送った信号を取り出すことができます。つまり、話しての音声だったり
データを取り出すことができるわけです。)
問題は、音楽がまざりあっても、和音や曲を聞き分けることができるわけですが、どんどんその数が増えていくと
だんだん聞き取りにくくなってきます。これと同じことがCDMA方式、つまり現在の携帯の通信で起こります。
悪く言うと、自分以外の回りのすべての人の通信は自分にとっては雑音になってしまうので、通信エラーが
増えてくるのです。数学的には直交関係にあるものは混ざり合うことはないので、理論上お互いの通信が影響
されることはないはずなんですが、現実はちょっと事情が異なります。
すべてではありませんが、音声とデータは同じCDMA通信の資源を使いますので、もしそれを領域と
言うのであれば、音声通信とデータ通信とはお互いに領域を食い合うことになります。
同じアンテナの元で多くの通信がなされると、お互いの通信が干渉しますから、効率が落ちます。さらに、同じアンテナから基幹回線への回線容量にも制限がありますから、その上限を越えることはできません。つまり、皆がちょっとづつゆずりあう(言い方を変えれば、奪い合う)状況が発生するので、データ通信は遅くなり音声通信は、音が悪くなります。
専門的に理解するのは、ちょっと難しいので、本屋さんで携帯とか通信とかの「絵解き読本」といったような本を一読されるとわかりやすいかもしれません。
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