「○○は、お星様になったのよ・・・」という表現が「死」の暗喩として使われるようになったのはいつからでしょう?もし明確な元ネタがあれば教えてください。元ネタ(要出典)が古いほど高ポイントにします。

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  • 終了:2008/03/24 16:59:30
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回答3件)

id:MEI-ZA-YU No.1

回答回数4756ベストアンサー獲得回数767

ポイント82pt

古代エジプトの「ピラミッドテキスト」が古いですね。

http://www.geocities.jp/planetnekonta2/hanasi/mkakikomitai07.htm...

>いきなりなのですが「人が死ぬと星になる」という伝承について

どなたか詳しい方がいらっしゃったら その起源などを教えて下さい。


>詳しくはありませんが 

少なくとも古代エジプトや古代中国ではそれに近いことが信じられていたようですね。

エジプト学者の吉村作治氏は『ファラオと死者の書』で

「ピラミッド・テキストと呼ばれる初期の死者埋葬に関するテキストでは、

死者が行くのは天の北にある暗黒の部分であった。

そこで死者は、決して消えることのない星々、

北極星のまわりを回る周極星とともに永遠の命を生きるとされていた。

その世界は「蘆の国」とか「捧げ物の国」とか呼ばれる理想郷であり、

死者はそこで一つの霊(アク)として生き続けるのである」と書いています。

太陽神ラーの信仰は その後に生まれたようです。

古代中国でも、古代エジプトでと同じ理由から、北極星(北辰=北の龍)は、

皇帝のシンボルであり、そして、北辰から日と月が生じたと信じられていました。


http://www.hm.h555.net/~hajinoue/jinbutu/piramiddo%20tekisuto.ht... 

>さて、エジプトの。ピラミッドには、「ピラミッド・テキスト」と呼ばれるものがある。

これは、今から五千年前、ピラミッドの中に刻まれた人類最古の文学といわれるもので、

そこには、エジプト文明の「知恵の宝」が記されている。。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~moonover/bekkan/sisya/sisya-intro3.h...

id:heilig_zwei

すいません、少し説明不足でした。

「○○は、お星様になったのよ・・・」という「概念」ではなくて、「表現」そのものを探しています。どちらかというと文学的な好奇心から思いついた質問なので。

でも、このような宗教的背景があったことは恥ずかしながら知らなかったので、とても参考になりました。ありがとうございます。

2008/03/20 01:00:43
id:kanan5100 No.2

回答回数1469ベストアンサー獲得回数275

ポイント38pt

http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/473.html

 よだかはがっかりして、よろよろ落ちて、それから又、四へんそらをめぐりました。そしてもう一度、東から今のぼった天の川の向う岸の鷲の星に叫びました。

「東の白いお星さま、どうか私をあなたの所へ連れてって下さい。やけて死んでもかまいません。」

 鷲は大風(おおふう)に云いました。

「いいや、とてもとても、話にも何にもならん。星になるには、それ相応の身分でなくちゃいかん。又よほど金もいるのだ。」

(中略)

 そしてよだかの星は燃えつづけました。いつまでもいつまでも燃えつづけました。

 今でもまだ燃えています。

宮沢賢治「よだかの星」では、「星になる」という表現が使われています。

日本で「星になる」が死の暗喩として使われるようになったのには、この童話の影響が大きいのではないかと思います。

id:heilig_zwei

懐かしいですねー。

小学校の教科書に載るレベルなんで知名度は相当ですし、

後の創作にかなり影響を与えてそうですね。

ありがとうございます。

2008/03/20 23:36:27
id:yukiwaka No.3

回答回数187ベストアンサー獲得回数2

ポイント57pt

生命はひとつのエネルギー体であり、 エネルギー不滅の法則により、

エネルギーは無くならないとされています。

生命は生物体から離脱すると、浮遊エネルギーとして天に戻り、

成層圏を越えて宇宙へ行き、生命のエネルギーは宇宙空間を漂う。

それでお星様になる、という表現がされてるのかもしれないですね。

●古代のエジプトでは、死者は牡牛座に行くと信じられてたようです。

現代のお星様になる、はそこからきているようです。

http://blog.livedoor.jp/daddy101s/archives/50606575.html

●また、お星様になるという表現は七夕(牽牛・織女)の伝説も多きいのではないでしょうか。

それに、宮沢賢治の物語の「よだかの星」でも星になるイメージで書かれてたりします。

天界の星たちは、地上の生き物たちの手がなかなか届かない永続的な秩序に属しているらしく

地上の者が星になるには例外的に大きなエネルギーが必要になる。

鳥仲間にさげすまれ、とてもつらい思いをしたみにくいよだかは、

極度のつらさからエネルギーをえて、夜空をどこまでも飛んで燃え上がって星になる話です。

よだかの気持ちに共感する人は多いようにおもいます。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/473.html

●地球誕生事態が宇宙の星ですから、そこにも関係してるかもしれないですね

http://www.hi-ho.ne.jp/tomiyo-de/new/earth_history.htm

id:heilig_zwei

やはり「よだかの星」ですか。有力ですね。

ありがとうございます。


 天体の擬人化というのは概念としてかなり一般的だと言うことが理解できました。人間や動物、物体のアイデンティティを、天体の持つ恒常的な識別性と対照させることにより、神秘性を持たせて神格化するという思想の系譜、といったところでしょうか?

 しかし、そう考えると一つ、腑に落ちないことがあるのです――事故で無くなった父親、残された小さな息子はまだ物事を理解できないので、母親はそのショックを隠しつつやさしく「お父さんは、お星様になったのよ・・・」――というベタな文脈で使われる場合、それは神格化というよりも死を理解させないための婉曲表現と考えたほうが妥当です。死の婉曲表現としては「遠いところへ行った」などがありますが、遠い所→空の上→星、という連想からそのような表現が生まれたのかもしれません。

 つまり、「お星様になったのよ・・・」という表現が成立するためには、「遠いところへ行った」ことを示す婉曲表現と「星になる」という神格化表現がすり替えられた、もしくは混線した点が必ず存在するはずなのです。

 ・・・というわけで、質問の意図が右往左往して申し訳ありません。もうしばらく回答受付してみますので、些細なことでもヒントいただけたら幸いです。そういえば「遠いところへ行った」の元ネタって何なんでしょうね?

2008/03/21 01:04:53
  • id:taknt
    死ぬと 魂が 体からすっと 抜け出る。
    魂は、光の点だ。
    だから 人の体から 光の点が 抜け出て 上にあがっていくから
    星になったと言われたのでは なかろうか、という推測。
  • id:sakurazusi
    人は死んだら天に昇って星になるという思想は
    古代から自然発生的に発生して世界中にある考え方ですが、
    質問の意図としては、
    要出展とのことですので
    何か物語の中でそのような使い方をされた例を求めていらっしゃるのでしょうか?

    それとも古代の神話や宗教などの思想を引用してくればいいのでしょうか?
    前者だとかなり困難かもしれませんが
    後者だと多数ありますので、比較的簡単かもしれません。
  • id:heilig_zwei
    >takntさん
    ロマンティックですねぇ。
    >sakurazusiさん
    ご察しのとおり前者です。誤解を招く書き方で申し訳ありませんでした。
  • id:newmemo
    なかなか興味深い内容が論考されています。
    http://ir.iwate-u.ac.jp/dspace/bitstream/10140/20/1/jcrc-no6p53-83.pdf

    http://ir.iwate-u.ac.jp/dspace/handle/10140/20
    直リンクがうまくいかない時は、下方の見る/開くから読むことができます。

  • id:MEI-ZA-YU
    1.の回答者です。
    死んだら星になるという表現は少なくとも
    17~18世紀からされています。
    日本昔話やグリム童話でよくされています。

    http://enkan.fc2web.com/minwa/redhood/01.html
    『銀の南瓜の蔓、腐った南瓜の蔓』
    >三人の姉妹は天に昇って、それぞれ、日と月と星になったそうな。

    『月順と星順』
    >それ以来、高粱の根元は赤くなった。月順は月に、星順は星になったという。

    『天道さん金の鎖1』
    >兄弟は天に昇り、天帝に仕えて、兄弟星になって輝いているという。
    >※この話は日本全国に分布している
    ・・・・
    香川県の話では、兄弟は「お月様鉄の鎖」と言って天に昇り、
    明けの明星と宵の明星になったという。
     天に昇った兄弟または姉妹は殆どの場合星になるが、
    時には「月になった」と語られることがある。
    その場合、兄または姉の年齢は十三歳、弟または妹の年齢は九歳だと語られる。
    何故なら、日本には『お月様いくつ、十三 九つまだ若い』という歌があるからである。
    また、沖永良部島に伝わる話では、知恵のない姉、または姉を先に登らせた妹は、
    逃げ遅れて片足を山姥に食いちぎられ、今でも片足で立つ姿が月の影となって見える、という。


    http://www6.ocn.ne.jp/~kanpanda/minwa.html
    『狼と七匹の子ヤギ』グリム童話
    ・・・・
    >この昔話の類型は、
    1「母親が(鬼、山姥、狼など)に喰われる」、
    2「山姥が母親に化ける」、
    3「末っ子を喰う」、
    4「二人が逃げ、山姥が追う」、
    5「二人は天から下りた鎖で、天に昇る」、
    5「追い駆ける山姥は鎖が切れて死ぬ」、
    6「兄弟は月や星になる」、
    7「山姥の血で蕎麦が赤くなる」というものです。
    そして、この話は日本だけでなく中国・朝鮮にもあり、
    なんと17世紀のものさえ確認されているようですから、
    グリム童話の影響をうけた話とは言えないのです。
    このように世界各地に類似した昔話は多く、
    どちらが先に成立していたかの確認は難しいようです。
  • id:chinjuh
    スクナヒコナっていう小人の神様は、
    日本に来る時は小さな船にのって海の向こうから来たんですが、
    オオクニヌシと一緒に国を治めてから、
    自分はもう行かなきゃならないって、
    粟だか稗だかの穂をバネにして、常世と呼ばれる遠いところへ飛んで行っちゃうんです。
    ハッキリ死んだとは書かれていないんですが、
    自分の国に帰るんなら船で帰ればよさそうなので、
    亡くなったことを暗喩しているのではないかと思うんですけど。
  • id:heilig_zwei
    >newmemoさん
    興味深いですね。時間が許せば読ませていただきます。

    >MEI-ZA-YUさん
    ありがとうございます。古くからある考え方なんですね。

    >chinjuhさん
    「遠くへ行く」というのも昔からあった暗喩なんですね。納得です。

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