円高になると輸出産業に逆風とよく聞きます。
なんとなく理解できるのですが、理解できないところがあります。
例えば、トヨタは生産と調達の現地化をすすめており、
円と外貨を交換する頻度が低いため、
それほど影響しないのではないか?
もちろん、国内生産して輸出しているのもあるのでしょうが、
割合が小さければ、影響も少ないのではないか?
といった疑問があります。
そこで質問ですが、トヨタの現地生産と輸出の割合、
また、輸出先の国の割合が分かるような情報を求めております。
よろしくお願いします。
海外もふくめた子会社の利益や資産(工場や機械などの時価と、現金や証券など)と、本社の利益や資産を合算してグループ全体で計算したものを「連結決算」と言います。
この連結決算は時価ベースかつ、本社のある国の通貨ベースで行うのが通例なのです。
海外で100万ドル相当の現金や資産を持っていたとしても、もし1ドル=0.1円なんて事になったら10万円の価値ってことになっちゃいます。この仕組みは土地や証券でも同じことが言えます。株券なんかが値下がりすれば、昔は100万円の価値、いまは紙くず同然・・・。巨大企業が連結決算で「数日前までは数億の黒字、今日になったら数十億の赤字」っていうのはこのへんの、価値が時価で決まる資産によるところが大きいです。
もちろん、実際の運用においては海外に置いた資金を海外に置きっぱなしで追加投資に回すことで、ダメージは回避できるのですが、いつまでも円に戻せないと結局意味が無いので(銀行にあずけっぱなしのお金が、『利益はすごくついてます。でも引き出しは待ってください』って言われるようなもんですね。そういえば「利益は付いてます。配当だけあげます。でも元金は引き出しちゃだめです」って言う詐欺やった人もいましたね)、結局グループ全体の利益にはならないのです。
なお、帳簿上で赤字を出せば投資家からの視点や銀行からの借り入れが厳しくなるのはもちろん、あまりに巨大になれば投資家に渡す配当金・銀行への返済金すら作れなくなります。輸出企業にとって決済前の円高は恐怖のかぎりなのです。
決算開示するときに海外の通貨がそれぞれ記載されていると、利益がどのくらいで、資産がどのくらいあるかわかりづらいですね。
取引上は毎日連続性があるので通貨をわざわざ交換することはないですが、会計上は1年で区切られますのである時点で一度区切る必要があります。その年度末の為替の水準がとても大きな影響を及ぼすのです。トヨタは日本に籍を置く会社ですので日本円で最終的に表示されます。
輸出比率、海外生産比率などはトヨタの有価証券報告書なんかに書いてあるのではないでしょうか?
少し理解できました。
トヨタ全体で総利益XX円とか出すときに、円高だとそれが少なくなってしまいますね。
ただ、頭の悪い質問ですみませんが、
なぜ円に戻す必要があるのか分かりません。