「サービスでの成功体験の無いソリューション案件中心のベンチャー起業」の中でこうした生活者向けのサービス企画を会社に向けて提案しているのですが(一人プロジェクトでプランナーという立ち位置です)、僕自身、サービス開発での成功体験がなく、"この企画ならリクープ出来ます"なんて経営陣に声高に叫べません。そもそもWEBサービスなんて会社の中で収益性を訴えて立ち上げるのは難しくて、気の合う連中で人生をかけて立ち上げるものなんじゃないか、という気がしてきています。
そこで同じような立場で転職,もしくは同じような志で起業した方にお聞きしたいです。
どんな瞬間に転職/起業を決意しましたか?
その覚悟をするタイミングってどんな時でしょうか?
今後の決断をする参考にさせて頂きたいと思います。
僕の考えていることは下記のブログに詳しく書いてあります。
http://d.hatena.ne.jp/keit1981/
私は、転職回数なら自慢できますが、起業を考えたことは一度もありません。なので、以下は参考程度に読み流してください。
私が考えるWebサービスは、まず、「お客さんありき」です。お客さんのためのWebサービス、お客さんの生活を豊かにできるWebサービス――そんなサービスを作りたいと考えています。
ですから、お客さんから呼ばれたら、絶対に断りません。全国どこへでも行きます。夜を徹してでも相談に乗ります。
また、いまの勤務先は2千人以上の社員がいるのですが、こうしたWebサービスを実現するには社内だけではリソースが足りません。いままで渡り歩いてきた会社との繋がりを大切にしています。彼らとの会合や相談も、極力断らないようにしています。
keit1981さんのブログがリンクを張っている「人に会わないということ」には、ちょっと共感できませんでした。お客さんや、仲間への「おもてなし」には手を抜かない主義なので。
私にとっては、電車の中で音楽を聴いているときや、朝、早めに出社してネットのニュースを閲覧しているときが「瞑想のための時間」ですね。かなり細切れの時間になってしまいますが、家では家族との時間を大切にしたいので、古の TSS みたいなタスク処理を心がけています。
私は、シリコンバレーを含め、海外でビジネスをすることを考えたことはありません。
狭量ではありますが、まずは、日本人のためのサービス――私が直接お会いしているお客さんのためのサービスから始めるのが私のポリシーです。それが世界に通用しなくても、お客さんが満足してくれれば、それで十分です。
ただし、ビジネスですので、国内のお客さんだけで成り立つような事業計画を組まなければなりません。
「インフラとしてのWebサービス」ということですが、大勢のお客さんが求めているものはインフラになり得ますが、残念ながら、そこまで大規模なWebサービスの開発に関与したことはありません。私のスタンスでは、少ないお客さんでもサービス設計を始めてしまうので、インフラに育てようという設計思想が欠落しているのでしょうね。
とはいえ、国がやっているような、お客さん(国民)の要望を無関係にインフラを開発することだけは避けてほしいと願っています。
会社に余裕が無くなり、こんな行動を許してくれなくなったら、転職する時期です。
とはいえ、こうしたサービスを創出するまでには経費がかかります。出張費だけでも馬鹿になりません。私は金策が苦手なので、起業して、こうした費用を調達する自信がありません。それに、家族を養っていかなければならないので、一日たりとも収入を絶やすわけにはいきません。
また、飽きっぽい性格なので、お客さんのためとは言いつつ、自分一人で継続的にサービスを提供する自信がありません。仲間を引っ張っていく自信もありません。
そこで、次も、サービス開発にチャレンジできるだけの体力のある企業に就職することになります。
宿主に利益をもたらしつつ、自分も生き延びていくという、一種の寄生虫ですね(苦笑)。
>そもそもWEBサービスなんて会社の中で
>収益性を訴えて立ち上げるのは難しくて、
>気の合う連中で人生をかけて立ち上げる
>ものなんじゃないか、という気がしてきています。
試し甲斐とも言うべきですよ。そしてチャンスでもあります。
確かに成功経験の無いスタッフが「このWebサービスはいけますよ!」
と叫んでも社長は首を縦に振らない可能性は高いでしょうが、
それは成功経験の高い人が言っても、中々難しい物です。
keit1981さんは「プランナーという立ち位置」なのでしょう?
であれば、社長が「…試験的にやってみるか」と説得させましょうよ。
企画も浮かんでいないとの事ですが、それなら参考事例や収益性
といった他の案件や数字をかき集め、社内ブログやSNS、上長への
提案書、暇あれば捕まえてミーティング等…。
こういった「小さな成功」を積めばサービス開発力は高まり、
転職する場合でも記録を残せば少なくとも「俺はここまでやった」とも言えます。
さらに言えば「気の合う連中で人生をかけて立ち上げる」というのは
極めて危険でもあるのですよ。なぜなら皆、YESマンでブレーキ役が
不足しがちなチームとなり、自分らが選択した手法を「正解」と信じ
込むバイアスが掛かる為です。
経営者は費用対効果や採算性を重視します。サービス継続に疑問符
なプロジェクトを無理矢理リリースしても、早々と障害だらけになっていては
サービスを受ける方に対して負担を掛け続けてしまうかもしれません。
是非、社長の厳しいチェックの突破を目指しましょう。
ご回答頂きまして、誠にありがとうございます。
うーん。。。本当にそうなんですよね。
突破しなければいけない。
本当にいいサービスは誰もが説得されるものだと思います。
今の会社に後ろ髪ひかれる点はそこです。
僕にはまだ出来ることがあるような気もしてます。
最後にいくつか提案して、やめようと思っています。
もうちょっと会社の持っている政治力やコンテンツ資産が大きい中で、
同じことをしてみたいという気持ちが今は強いです。
>さらに言えば「気の合う連中で人生をかけて立ち上げる」というのは
>極めて危険でもあるのですよ。なぜなら皆、YESマンでブレーキ役が
>不足しがちなチームとなり、自分らが選択した手法を「正解」と信じ
>込むバイアスが掛かる為です。
これは確かに、そうかもしれないですね。
結局、僕の思考回路では絶対偏っているし、
一人でプランナーの立ち居ちでいるのが心細く、
自信を失いつつあるんですね、きっと。
ちょっと頑張らなきゃな。
転職うんぬんとかもありますが、
とにかく「いいもの」を生み出したいという核の部分は失わないように、
世の中にアプローチしていきたいと思います。
それだけは失わないようにしたいです。
回答、本当にありがとうございます。
先輩のご意見を頂けると本当にうれしいです。
今後も社会に対して、自分なりのアプローチを
誠実に考えていきたいと思います。
えーと、Blogを拝見するに、どうやら同業さんっぽいですが(汗
多分、思っているプロジェクトの成功の鍵は、id:keit1981さん自身のリソースだと思います。
今の会社の中にいるより、起業したほうが(金策や人事やその他雑多な作業に追われても)リソースを
より多く投入できる、と思うなら起業すべきだし
そうでなければ、今のベンチャー自体の成功に貢献することが(遠回りに見えても)近道な気がします。
idを見るに1981年生まれ、27歳とお見受けしました。
まだまだチャンスはあります。がんばってください。
ご返信が遅くなりました。
会社云々、以前のお話で本質的なお話ですね(笑)。
リソース。。そうですね。
僕に足りていなのは、会社うんぬんではなくて、
何でもいいから何かを壊そうという
勇気なのかもしれないです。。
そういうことなのかも、とおもってしまいました。
なかなか、ソリューション重視の会社ですと、
僕みたいに自由にやれている人間の形見が狭く、
プレッシャーを感じておりました。
事業を立ち上げるって難しいですね!
頑張らなきゃな。
確かに、27歳でございます。
目標を失わず、精進して参りたいと思います!
ご回答、ありがとうございました。
ご回答、ありがとうございます!
とても心強いご意見でした。
僕は現在、pahooさんと同じような道を選ぼうとして転職活動を始めておりましたので、背中をぽんと押されたような気分でした。
僕自身、天才ではなく、凡人である、というコンプレックスがあるのだと思うのです。
凡人でありながらも、何らか少しでも多くの人に影響を与えるようなことがし自分でしたいなー、と思っているんです。
多分、それが大きなことでなくてもよくて、おもてなしによるものでもいいのかもしれません。
僕はpahooさんのような考え方で人生を選択しながら、一部の人を強烈に喜ばせるビジネスでの起業を虎視眈々と狙いたいと思います。(あんまり、不誠実なことはいやです。)
ご回答、本当にありがとうございました。
ちなみに、僕も金策はとても苦手です。夢見がちなんだと思います。