直接的な回答でなくて申し訳ないのですが、現在は農地確保より、労働力確保が問題になっています。
国の施策で、農地は減反する方向であり、また、農地があっても、農業に従事する人の高齢化、減少化が
問題になっています。
農業従事者が、安定した収入を得られるようにしたり、従事者を増やす仕組みを作る必要があります。
外国人の労働者を受け入れることも考えられますが、日本は、単純労働者に関しては鎖国しています。
そのため、研修生・実習生という名目で、外国人の単純労働者を受け入れたりしていますが、その制度を
悪用し、低賃金で働かせたり、狭い部屋に何人もで生活させ、逃げられないようにパスポートを取り上げたり
という差別的な扱いが問題になっています。
米を活用し、小麦に代わって米粉を使って、良質なパンや麺類が作れるらしいです。ただ、現状では
需要供給のバランスが悪く、小麦に比べ高価格になってしまうとのことです。
2月23日の東洋経済(バックナンバー取寄可)の特集が「食の戦争」というものです。
国内のことに限らないグローバルな話題(トウモロコシなど)が中心ですが、当然日本への影響についても書かれています。
参考になると思います。
農産物貿易の自由化か、食糧供給の安定か
http://www014.upp.so-net.ne.jp/tor-ks/jap/jap20.htm
農産物自由化(ALL ABOUT) 牛肉・オレンジ問題
http://allabout.co.jp/glossary/g_politics/w007741.htm
以降個人的な意見ですが、国策で農業をすすめてきたことが現在の状況に結びついているため、
国策が正しい方向に導いてきたとは思っていません。
農水が農協とのタッグで農業鎖国政策を行ってきましたが、主に米国の関税引き下げ要求に対し、
日本の工業製品(車やカメラ)と引き換えに農業鎖国を解いていきました。
そのことで輸入食品が安くなり、それとともに今まで国策に守られていたために体力をつけてこなかった農家は衰退しています。
戦後の政策は安定供給という名目で「生かさず殺さず」農家をやらせてきており、
それを見てきた子供たちは後を継がなくなったこと、「農業は食えない」というイメージ(現実でもある)により、
新しく農業を始める人が減ったことが人手不足の大きな原因と思っています。
単純に農地を増やしても上記理由から、まず農業従事者を増やすことが難しいこと、
またどうやって日本の高い農産物に付加価値をつけて売るかを考えなければいけません。
同じものをつくっていれば、土地も労働力も安い中国産や、大規模農業を行う国土の広い大国に価格優位性があります。
残念ながら現在のところ、国産の優位性があるとすれば食の安全のイメージと、有機農法などの高付加価値食品だけです。
誰も外国産を買わなくなれば日本の食料自給率が上がることは当然ですが、
このような格差社会構造の中でどれだけの人が高価格の日本産食糧を求めることができるでしょうか。
農業・漁業のいずれも衰退産業となっている原因は様々な事由が複雑に絡み合っていることによります。
しかし一番大きな原因は、戦後工業立国の道を歩むことで国を繁栄させようとしたことによるもの、との意見を持っています。
不採算ゴルフ場の問題と再活用に関する研究
http://www.kochi-tech.ac.jp/library/ron/2005/g11/M/1085515.pdf
高知工科大学大学院の修士論文より。
この研究では、不採算ゴルフ場を住宅地転換すること検討しているのですが、数値や予測は参考になるかと。
ちなみに、
2005 年現在,我が国にはゴルフ場が約 2,450箇所存在しており,18 ホール換算で約 2,600 箇所のゴルフ場が存在していることとなり,その総面積は約 2,300km2に上り,東京都面積である2,100km2を超えている.また,我が国の宅地面積は,230,000 km2であることより,我が国のゴルフ場の総面積は宅地の 10%分に相当する面積となっている.
とのこと。(その他、現在のゴルフ場の利用転換するための法規制上の課題についても言及しています。住宅地にするよる、農地にする方が法的なハードルは低そうです。)
ただし、ゴルフ場の敷地(総面積)の65-70%は、森林なので(日本ゴルフコース設計協会より)、全面積がそのまま耕作地にできません。
ざっくりと計算して、全国ゴルフ場の総面積のうち、森林以外の比較的なだらかなコースやクラフハウス等の面積は合計70平方km、一箇所あたり約27000平方mになります。
で、
その70平方kmの農地(しかも、山の上がほとんど)で、どんな食糧が生産できるか、については、農業に詳しい方、調べて、掛け算して下さいませ、→バトンタッチ
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