ラット由来の骨芽細胞を使って実験をしているのですが、彼らはフラスコ内でコンフルエントになるとあっという間に一斉死をはじめます。
この理屈が良く分かりません。
一般的には、
コンフルエント→酸欠&飢餓→死亡
という説明を見ます。
しかし単層培養なので、セミコンフルエントでもコンフルエントでも酸素と栄養の供給効率はそれほど違わない気がします。
ぎゅうぎゅう詰めで分裂できなくなるとアポトーシスを起こすのかとも思いましたが、それだとコロニーができた時点で、真ん中辺の細胞は死に始めてしまう気がします。
単層培養において、セミコンフルエントでは死なず、コンフルエントで一斉死する理屈を教えてください。
よろしくお願いします。
その細胞を使ったことがないのではっきりとは言えませんが、
現象としては、コンフルエント→接触阻害→細胞分化→死亡
ということが起こっているよう思います。
コンフルエントになって細胞の増殖が止まるのは、接触阻害とかコンタクトインヒビションとか呼ばれる現象ですが、なぜそのような事が起こるのかはよく判っていません。
(コロニーの状態とコンフルエントの状態をどのように見分けているのか、非常に不思議です。)
しかし、接触阻害に伴って分化が誘導されるという現象は知られている現象なので、今回の現象は、分化したことによって増殖能を失って死滅しているのではないかと考えられます。
ありがとうございます。
接触阻害、という単語は初めて聞きました。
いろいろ調べてみます。