よく経常赤字や貿易赤字が悪いみたいに言われますが、実際、輸出が輸入より少ないだけで、それだけでは問題にならないと思います。
ただ、プラザ合意の経緯にもなった、米国の貿易赤字のときは、日本の自動車産業が米国の自動車産業を圧倒してしまったため、問題視されたようです。
このように、貿易赤字国の産業を奪ってしまう以外で、貿易赤字や経常赤字の悪い点を教えて下さい。
一番の問題は、赤字国の国内から外貨(今は$だが、この先は...)がなくなります。
(当然、国際決済は$ですから)
日本は$をたくさん持っている(外貨準備高世界第2位)ので、特に規制はないですが、ほとんどの国では「外貨持ち出し規制」を設けています。個人が所有する程度の$に対しても規制をかけるぐらい、国内の外貨保有量が厳しいと言うことです(ただし、国外に出れて$持ち出せる人は金持ちだが)。
つまり、原料・食料高やインフラ整備といった状況に対応するためには、必ず外貨が必要となるため、貿易赤字の増大はその国にとって「極めて深刻な事態」となるのです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/各国の外貨準備高一覧
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