ダンセイニ卿の『ペガーナの神々』、ラヴクラフトとその弟子達による『クトゥルー神話』、トールキン爺さんの『シルマリルリオン』、それから厳密には創作でもないようですが、ともあれ独創性に富んだスウェデンボルグの『天界と地獄』などなど。これらに比肩し得るような魅力的で、充実した体系を持つ創作神話をご存じでしたらお教え下さい。
マイクル・ムアコックのエターナルチャンピオンシリーズでは、混沌の神々と秩序の神々をはじめとして、多数の神々が登場します。ヒロイックファンタシィ作品としても評価の高いシリーズです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8...
ロジャー・ゼラズニィの「真世界」シリーズは、神とは書かれていませんが、極めて神話的な世界が作られています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8...
完全な創作ではありませんが、フィンランドの「カレワラ」は19世紀にまとめられたもので、一部創作も混じっており、これも新しい神話体系としてとらえることができるかもしれません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%AF%E3%83%A...
亜神たちと威神たちが登場する古代日本風コミック「イティハーサ」はどうでしょう? 完全版としてはハヤカワ文庫版をおすすめします。
http://www.interq.or.jp/neptune/namiheij/Books/bc00/c0022.html
まず古典的なのはウィリアム・ブレイクの創作神話。
それから、グレッグ・スタフォードが作ったTRPG『ルーンクエスト』の背景世界であるグローランサ。
あと、アメコミのDCユニバースとかマーベルユニバースとかも現在進行形で増殖中の現代の神話体系といえるかもしれません。
ゆらぎの神話はいかがでしょう。
「ゆらぎの神話」とは、断片的な記述を積み重ねることにより、参加者自身で新しい神話体系を作り上げようというシステムです。ここで言う「神話」とは不特定多数の人間によって共有されるアイデア、イメージの集積です。これは神話を扱った創作の場であり、同時に神話の有機的な挙動を観察するライフゲームっぽい遊びでもあります。
要するに、多人数参加型の創作企画です。
Wikipediaが「誰でもが無料で自由に編集に参加できる百科事典」だとすれば、ゆらぎの神話は「誰でもが無料で自由に編集に参加できる創作神話」ということになります。
なにぶんプロが書いているわけではないので「一作品として鑑賞に堪える」かは分かりませんが、こういうものもありますよということで。
コメント(1件)
・いみじくも架空の世界を扱うファンタジーならどれでも固有の神様の一山や二山くらい登場するものと思いますが、ただカナ書きの名詞のみずらずら羅列した程度のものについては創作神話と呼ぶ程の事もないかと思います。神は細部に宿るなんて言いますし、なるたけ巨細に渡って練り込まれたものをお願いします。
・別段資料的・学術的興味でお訊ねしている訳でもないので、小説であれ絵画であれ思想書であれ、及ぶなら一作品として鑑賞に堪えるものをお薦め下されば嬉しいです。その意味ではクトゥルー神話なんて半分落第ですが、まあそこはそれ。多分最も人口に膾炙している例なので…。
・天にはみ栄えあれ、空飛ぶスパゲッティーモンスターに。