キウィフルーツを種子から栽培した場合、F1のような処理がしてなかった場合でも、一般的に不安定で、親と同じ形質のものは出来ないようですが、大量に栽培した場合、どの程度の頻度で親と同じ、もしくは、それ以上のものができますか?

経験や参考になるお話、URLお話などありましたら教えて下さい。
宜しくお願い致します。

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  • 終了:2008/08/03 17:50:15
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id:brownie No.1

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もともと、短大、大学でキウイフルーツ及び近縁種の研究をしておりました


キウイフルーツは雌雄異種で、雄株品種と雌株品種は別の品種になります

種子ができるためには、雄株品種 x 雌株品種での交雑が必要になりますので

その種子はF1(交雑種)となり元の品種とは別の品種となってしまいます


同一品種として育成するためには、挿し木で増やすのが一般的だと思います


優良な品種を生み出すために、交雑を利用して行なおうとしたら

長い年数と、相当数の木を植えることのできる敷地が必要になります


種子ができて、それを育てて、その木が雄か雌かがわかるまでに3年〜8年ほどかかります

その中で実がなるもの(雌株)で、かつよい物ができるといったら、相当な本数を植えないと出てこないでしょう

たぶん個人的に行うには相当大変だと思いますよ

id:ele_dir

回答いただきありがとうございます!

実は、現在、BabyKiwiを栽培したいと思っているのですが、日本で苗を手に入れることができません。

国産のサルナシをBabyKiwiとして売り出しているところもありますが、

http://www1.ttv.ne.jp/~kiwi/cultivar-babykiwi.html にある、以前食べたことのあるBabyKiwiは日本では見かけません。

種子であれば、輸入された生果実から採種できます。

そのため、種子からの栽培を考えています。

おおよそでいいので、どの程度の数植えれば、その中に、良いものができますかね?

もしくは、これらの苗を、5000円以下で入手する方法はありますかね?

僅かな情報でもいいので、ヒントとなる話があれば教えてください。

宜しくお願い致します。

2008/08/02 07:53:29
  • id:brownie
    あまり有用な情報ではないので、コメントで失礼します

    お話にある、Ananasnayaですが、サルナシ(A.arguta)とミヤママタタビ(A.kolomikta)の交雑種のようですね
    自分が研究室にいた頃の話ですが(もう10年以上前ですが)
    数十種類のキウイフルーツや、サルナシ、マタタビ、その他近縁種を育ててました
    サルナシもミヤママタタビも育てていました
    キウイフルーツについて研究されている研究室などで、お持ちの方はいらっしゃいそうな気がしますが
    つてがあるようでしたら、挿し木用の枝を分けていただいてはいかがですか

    ただし、挿し木の時期は冬か、7月上旬までだと思うので
    今は難しい時期になってしまうと思いますが
  • id:ele_dir
    コメントいただきありがとうございます!
    とても参考になります!
    研究室や試験場は、個人から見ると少々敷居が高く、少し、悩んでおります。
    種類についても、たくさんあるようで、もしかすると、食べたものは、Ananasnayaとは限らない可能性も出てきています。

    食べた果実から採取した種子から、おいしいものができる可能性はどの程度あるか分かりますでしょうか?
    F1の仕組みや品種改良について非常に疎く、このあたりの話が全く分かりません。
  • id:brownie
    F1っていうのはいわゆる雑種です
    雑種というのは、「雑種強勢」という特性がありまして
    他のものと混ぜたときに、1代目に限っていい性質が出たりします
    それで味が良い可能性があるのですが
    その場合は2代目以降は、その味の良さは落ちてしまう可能性があります
    要するに、種子になるとその「特別な」おいしさが残るかどうか

    ちなみに、雄雌のどちらが出るかわからないので、確率2分の1
    実を付けるには、花粉も必要なので雌雄が両方とも必要です
    確実に雌雄を得るには最低は4本くらいは植えないといけないのではないでしょうか

    おいしいかどうかは、またその先のお話になります
    そうなると、もっと本数が必要ですね
    おいしいものができるかどうかは、運とどこまでいけば納得いくかの基準ですが
    製品として世に出るようなという範疇だと、「万が一」という言葉が合っているくらいに可能性は少ないようです
  • id:ele_dir
    回答いただきありがとうございます。
    実際に売っている商品と同程度の味であればよいのですが、とりあえず、難しそうですね。
    個人輸入か試験場、研究室を選択肢に入れて考えてみようと思います。
    とても、参考になるお話ありがとうございました!
  • id:brownie
    とりあえず、食べれない物はできないと思いますので
    やってみるっていうのもアリだと思いますよ
    もともとのサルナシ、ミヤママタタビもおいしいので
    それくらいの味にはなると思いますので
    ありがとうございました
  • id:ele_dir
    回答いただきありがとうございます。
    とりあえず、場所がありますので、やってみようと思います。
    F1について少し調べたのですが、紹介いただいた、
    サルナシ(A.arguta)とミヤママタタビ(A.kolomikta)の交雑種が、Ananasnaya(*1)とすると、
    メンデルの法則でいうところの、
    AAとaaの交雑種がAaとなり、
    この交雑、つまり、今から植える予定は、Aaであるため、
    Aa(サルナシ)とAa(ミヤママタタビ)の交雑からは、AA,Aa,Aa,aaができ、メンデルの法則より、
    2株に1株は、Ananasnayaでき、意外と高確率で、欲しい、BabyKiwiができそうな気がするのですが、
    いかがでしょうかね?
    それとも、このように単純な話ではないのでしょうか?
    色々調べていて、気になったので教えていただけると幸いです。


    *1
    The true 'Ananasnaya' is possibly a hybrid of A. arguta and A. kolomikta (Evreinoff 1949)
    Ferguson, A.R. 1999. New temperate fruits: Actinidia chinensis and Actinidia deliciosa. p. 342–347. In: J. Janick (ed.), Perspectives on new crops and new uses. ASHS Press, Alexandria, VA.
    http://www.hort.purdue.edu/newcrop/proceedings1999/v4-342.html
  • id:brownie
    実はそんなに簡単なものではないです
    サルナシとミヤママタタビの交雑で産まれた物の結果がAnanasnayaなわけではないのです

    人間の太郎さんと人間の花子さんの息子さんは、同じ人間の拓也さんと人間の静香さんの息子さんと同じ人間ではない
    こちらの方がたとえ話としては近いかもしれません

    果物の多くは接ぎ木、挿し木で増やす物なのですが、言い方を変えるとクローンなのです
    果物では同じ遺伝子を持つものを同じ品種と呼ぶものが多いんです
    何かの交雑でできたものを品種というわけではないのです
    なので、リンゴでいうと、フジの種を植えてもフジはできないんです
    同じ遺伝子は持つ可能性は限りなく低いのです
  • id:ele_dir
    回答いただきありがとうございます。
    なるほど!とてもよく分かりました。
    果物では確かに、接木や挿木をよく見かけます。
    そういった理由があったのですね!

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