個人的な意見です。鳥類の存在と、飛ぶことへの欲求や飛ぶための機構の発明は別ではないかと思います。ですので、鳥類の存在は絶対ではないのではないかと思います。
上空から地上を「鳥瞰」することには、人間が社会を営む上で、統治上の意義、軍事上の意義、宗教的な意義があると思います。
例えば「塔」の存在は、西洋では、見張り台というような軍事的目的とともに、宗教的な意味を持ち、地上と天上を結ぶ象徴としてのモニュメントの側面を持つと言われています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%94
「飛ぶ」という行為はその延長線上、「視野の拡張」という欲求にあるのではないかと思います。つまり、上空から領地内の統治の状態をすみずみまで見晴らしたいというような、あるいは、軍事上、偵察可能な敵地の領域を増やしたいという欲求もあるかもしれません。
例えば、モンゴルフィエ兄弟による「熱気球」の発明は18世紀で、鳥をモチーフにした飛行体である「飛行機」の発明よりもずっと前です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E6%B0%97%E7%90%83
あくまでもこうした人間のニーズが先にあって、その中の一つとして「鳥のように自由に移動して飛行する」ことを模索し、鳥の骨格や筋肉の構造等の研究が進んだのではないでしょうか?
なるほど!
非常にわかりやすい視点です。
では、翼という構造は鳥からヒントを得ていると思います。
これは現在でも航空工学的に主流の構造です。
もし、鳥がいなければ、この翼という構造は生まれなかったのではないでしょうか?
追記:
ポイントはかなりの量出します。
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鳥が航空工学に与えた影響は非常に大きいと思います。
今も昔も飛行機の手本となっていますから。
http://www.bk1.jp/review/0000034723
>鳥の飛び方を見て最初に飛行の原理を解明した(完全ではないが)のは、
かの奇才レオナルド・ダヴィンチといわれている。
以来多くの人たちが鳥になりたいと願い、飛行に挑戦してきた。
鳥のように自由に空を飛べたら、というのはいつの世も変わらぬ人間の夢である
飛行機が旋回する原理や離着陸の際のフラップ操作、
これらは鳥の翼の動きとほとんど同じだ。鳥こそが今も昔も飛行機のお手本なのだ。
鳥類がいなくても翼という構造は生まれた。
昆虫類(トンボなど)がいたから(笑)
・・ということではなくて、
以下のような事はあると思います。(2ちゃんねるですが・・・) ↓
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/space/1146302956/l50
鳥が存在しなっかたら、飛行機は発明できたか?
>11 :NASAしさん:2006/05/04(木) 17:29:54
人間の進化の過程で、狩猟のために投石や弓矢の発明があり、
何かを「飛ばす」行為は人類にとって重要だったはず。
ロケットは飛行の原理が飛行機とは全く違うが、飛行機より
早く発明されている(兵器として)。
ある程度の進歩の遅れはあったにせよ「飛ばす」という目的
のためにいずれ航空機は発明されていたと思う。
あと、凧やブーメランなどからも翼というか飛ぶヒントは浮かんでくると思います。
自ら空を飛びたいという発想は大昔からあったようです。
もっとも、鳥や空を飛ぶ生き物が存在していなければ、
そのような発想は生まれてこないと思うので、今よりも開発が遅れていたことは
間違いないでしょう。
他に、これはSF的ですが、地球外に鳥類がいるかどうかはわかりませんが、
地球外の乗り物(UFO)は翼が付いてないので、
鳥類を参考にしていないのかもしれません。
(進化してなくなったとも考えられますが・・・) 話がそれました・・・
なるほど、面白いですね。
現在、「翼で飛ぶ」という技術の周囲に厖大な実用技術が集積されていますが、ひょっとしたら別の技術系が蓄積されて、別の航空工学を形成していたかもしれませんね。
http://homepage3.nifty.com/s_wings/w_okina.htm
『鳥類がいなければ』の一点のみに絞っての回答という事でご容赦を。
鳥がいなくても、昆虫がいましたので、たぶん飛んでいたのではないかと思います。
http://www.urap.org/_forum/ashi/science/mapled/maple.htm
また、一部の植物の種は空を舞います。(なんか変な日本語だ
http://www2g.biglobe.ne.jp/~aviation/helohistory2.html
ヘリコプターは竹とんぼや螺子を祖先にしているようですね。これは鳥からは発想できないシステムだと思うのですが、いかがでしょう?
ありがとうございます。
たしかに、昆虫のような飛び方を模索したかもしれませんね。
となると現在でも実用化されているヘリコプター系の技術が発展し、超大型旅客ヘリとかが開発されたのでしょうか。
なるほど。
まず、翼を持つ生物は、鳥類のほかにも昆虫や、コウモリなどの哺乳類、絶滅種では翼竜などもいます。
というわけなので、鳥がいなくても虫やコウモリからヒントを得て人類は飛行機を思いついたでしょうね。
では虫もコウモリも存在しなかったらどうか?
このように異なる種類の生物が類似した器官を持つことを収斂進化と呼びます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8E%E6%96%82%E9%80%B2%E5%8C%9...
空を飛ぶという同じ目的のために似通った器官が進化してきたということは、翼という形態が合理的だからと考えられます。
実際のところ、空を飛ぶための浮力を得るための方法としては、空気より軽い気体を利用するか、燃料を燃やして噴射するか、プロペラを回すか、翼を使うかくらいしか選択肢はありません。
そして、空を飛ぶ生物がいなくても、風の中で板を傾けるなどすれば、上の方に引っ張られるような力が働くことは体験できます。そこから翼という発想までは遠いかもしれませんが、誰かひとりの天才が現れれば埋められない距離ではないでしょう。
ですから、昆虫やコウモリも存在しなかったとしても、人類は遅かれ早かれ、空を飛ぶために翼という形態を考え出したんじゃないでしょうか。
ありがとうございます。
たしかに鳥の翼と航空機の翼では、かなり構造が違いますね。
ただやはり、翼の上部と下部の空気流を変化させることで、浮力を得る方法というのは、かなりトリッキーに思え、天才たちが鳥を長年研究する中で発見されてきたことだと思います。
また、逆に言えば、翼程度の未発見の基幹技術が、どこかに眠っているのでは、と思ってしまいます。
この時点では回答者1、2さんを閲覧できましたが、正論(常識論)を書かれていると感じました。
きっかけは「鳥に憧れ」そして「鳥に学んだ」は正しいと思います。事実、翼の形状は鳥の翼の空気力学的な研究の応用と思われる所は随所に見られます。
ただ、本来の飛ぶ(飛び上がる)事や、飛び続ける(推進力)は、初期の段階で「それでは無理(あるいは困難)だ」と気がついたようですね。だから現在の航空機は「鳥のように羽ばたく」形式は殆ど無く(趣味あるいは、継続研究はあると思いますが)、グライダーとそれに水平推進力を備えた形式(プロペラ機、ジェット機を含む)、ヘリコプター形式、気球(飛行船を含む)の3タイプ(まだ他にあるかもしれませんが思いつきません)が現在の形式だと思います。
そこで、現在航空機の発展過程を見て、正論(常識論)と異なった見方をしてみたいと思います。
まず「もし、鳥類が存在していなければ、人類は空を飛ばなかったのでしょうか?」の問いに「鳥類が存在しなくても航空機への憧れと発展はあったと思います。」・・・「コウモリがいる」はへ理屈に近いと思いますが、それに近いところで「ムササビ・モモンガ等」の飛び方がありますが、昆虫は鳥より昔から空を飛んでいましたし、羽ばたくもの、跳ねるもの、滑空できるもの、クモの様に糸を出して風を利用して飛ぶ場合も有ります。動物だけでなく、松やカエデの種のように翼が回転するものが自然界にあります。恐らくグライダー型(翼が固定)は滑空型の生物、ヘリコプターはカエデの種、気球はタンポポの種の様なものをヒントにしているのではないでしょうか。ジェットの様な推進力を持つ生物は思い付きませんが。
翼の形状は鳥の羽根の各部分の応用が大きく貢献していると思いますが、鳥以外の生物からも学べる事柄も多いです。
全体の形状としては、鳥よりもヤンマに近くなってると思います。三角翼のジェット機は蛾に止まる時にそういう形になる物がいますがあの状態では進めません。
結論として、鳥類が存在しなくても航空機は発明・発展できたと思います。それは①「高い所から見たい=権力欲か?」と②「高いところを自由に移動したい」という欲望があれば(鳥類を抜いた自然界で)成立すると思います。が、飛ぶ生物が全くいない場合①は生じても(バベルの塔や教会、城、高層建築)②にいたるまではかなり時間が掛かると思います。(もしかしてクモの網で発想が浮かぶかも・・・そうすれば道路網が空中に発達?・・・空中シースルー道路・・・そうなれば航空機の発展は遅れる)
将来はラピュタのように空中浮遊物質・理論、反重力物質・理論が発明・発見されて、第五の空中移動技術(上記で現代の航空機の飛ぶ形式を3つに分けましたが、羽ばたくが第4です)が開発されるかもしれませんね。
期待してます。
ありがとうございます!
すばらしい!
感謝します。
わたくしとしては、鳥の翼程度にコロンブスの卵的なうまく空を飛ぶ方法が発明されるのではという希望を持っています。それはともかく、ナイスな分析です! サンクス!
#a2同様個人的な考えですが、初期の段階で与えた影響は大きいと考えますが、少なくとも現時点では既に鳥を越えていると思って間違いないでしょう。また、逆に鳥が存在したためにミスリードした部分もあると考えています。
まず、空を飛びたいといった要求をかなり古くから持っていたのはギリシャ神話にあるイカロスのエピソードからも分かります。
ただし、鳥が空を飛ぶ際にはばたいていたことから、古代の研究者はダヴィンチに代表されるようにはばたき式のオーニソプターであり、鳥が翼を単に上下させているのではなく、翼自体を変形させつつ複雑に羽ばたくことで揚力と推力を同時に得ていることを解析できなかったためにかなり遠回りする結果となってしまいました。
リリエンタールにしろ、ライト兄弟にしろ固定翼式の飛翔体で飛行することに成功したのは翼型に対する風洞実験を繰り返した結果であり、その時点で翼を持っていれば空を飛べる可能性があるといった程度の影響しか航空工学に影響を与えていないと考えるべきだと私は思います。
なるほど、慎重な考え方です。とても賛同します。
しかし、翼を持てば空が飛べるという思想の紆余曲折の最初の一歩は鳥の翼だったのではないでしょうか。結果的に固定翼に落ち着くのは、稼動翼で空力を制御することの圧倒的な複雑さに対する困難が原因でしょう。カラスとF-35が同じサイズ、同じ武装で戦えば、F-35など赤子の手をひねるようなものでしょう。これは気持ちが悪い仮定ですが、鳥の飛び方は複雑すぎるので放棄したと考えたほうがよくないでしょうか。
翼という概念自体が貴重だったと思うのです。
翼があれば空を飛べると思わせる実例自体が重要だったのでは、と思うのです。
コメントの方も書かれていますが、ロケットの歴史は航空機の歴史よりはるかに古く、西暦1232年には中国が戦争で使用した記録が残っています。よって鳥や他の空を飛ぶ生物が地球上にいなかったとしても、人類はまずロケット技術によって空を飛んだのではないでしょうか?
実際には有人ロケットの登場は1961年であり、1910年のジェット機の登場よりかなり遅くなっていますが、これは競合する飛行手段である航空機が存在したために、技術が遅れたのではないかと思っております。
そして、ロケット技術で空を飛ぶようになれば、空気抵抗を軽減するあるいは利用する技術も必然的に出てくるでしょう。
よって、現在の技術の発達には鳥類が貢献したのは間違いないと思いますが、鳥類がいなくても人類は最終的に翼(固定翼)を得られたのではないかと思われます。
蛇足ですが、ジェット/ロケット推進で空を飛ぶ生物としてトビイカという生物がいます。
回答ありがとうございます。
>鳥類がいなくても人類は最終的に翼(固定翼)を得られたのではないかと思われます。
なるほど。これは、浮力を得るための翼ではなく、姿勢制御に翼が使われるようになり、そこから発展したのではないだろうかということですね。たしかにそうかもしれません。
個人的には、みなさんの回答を読みながら、高速自動車(F1カーなど)の開発分野で、空力制御が問題になるあたりで、翼の浮力を用いた航空機が登場するのではないだろうかと思うようになりました。
ありがとうございます!
もし、鳥類が存在していなければ、人類は空を飛ばなかったのでしょうか?