現在,山梨県が,「『新県立図書館整備計画』(素案)」に関する意見を募集しています(締切/平成20年9月15日(月))。
https://www.pref.yamanashi.jp/pcpi/pubcome/guidline/index.jsp?deskId=1219734337775
もし,「あなた」が,このパブリックコメントに対し意見を提出するとして,どのような意見を提出されますか。または,「あなた」が,既に意見を提出されている場合には,どのような意見を提出されましたか。
*注記*
この質問には5つの注記があります。次に掲げる注記を含めた質問全文を是非ご確認ください。
http://d.hatena.ne.jp/joho_triangle/20080907/p2
まず、単行本ばかり集めないで、文庫本や新古、中古本も広く集め、とにかく蔵書数を多く確保してもらいたい。
建物は造形美などどうでもいいから、とにかく書架を広く、大量の本を陳列できるように工夫してもらいたい。
一定の読書スペースは必要かと思うけど、とにかく、本の数、これに尽きるかと、、
同時に、PCとインターネットを用いた蔵書の検索システムは欠かせない。
マルチメディアばやりでDVDなどを揃えるのがはやっているが、ビデオショップじゃあるまいし、映画なんかどうでもいい。
漫画も不要。
漫画を否定はしないが、図書館にはいらない。
そんなものを集めるなら、点字本や大字、朗読CDなどに予算を割くべきかと、、
なんか、各分野からの要望により・・・とか予算がこれくらい使えるので・・・敷地がこれこれなので・・・
などの原因により、大枠は決まっているようですね。
流行のIT関連の施設も網羅して、賑わい創出とかプライバシー配慮などなど。
そこで中身ではなく、中身を保護するのに有効な屋根用の素材を紹介しておきます。
http://www.kikuchi-sheet.co.jp/product6.html
これは一例ですが、様々な会社が色々出しています。
本来は倉庫の屋根用のアルミ反射膜です。断熱素材として有効で、張替えも利き、比較的安価に省エネできます。
図書館の中身の保護にも有効でしょう。
ご回答ありがとうございます。
以下に次の点につき,「新県立図書館整備計画」(素案)の記述との対応関係をふまえたうえで,確認等を含め簡単にコメントさせていただきます。
・「中身を保護するのに有効な屋根用の素材を紹介」
→「新県立図書館整備計画」(素案)中「3 新県立図書館の施設概要」の「3-1 施設の構成と規模」に関するご意見である模様。この素案では,「環境への配慮と、施設の維持管理に要する経費の軽減を図るために、自然エネルギーの利用などの工夫や、屋根や外壁の断熱性の向上を図る工夫など、省エネルギー対策を図る」とされていますが,この案に対する具体的提案ということで理解させていただきました。
つらつらと思いつくままにコメントします。
趣旨からずれていたらポイントくださらなくて結構です。
(1)ICタグ導入(P10、27)
以下のシステムを想定しているのでしょうが、結構いい値段します。特に六本木ヒルズのやり方までやろうとするとかなりお金がかかります。
全蔵書にタグをはる作業経費が一番かかる部分なので最新のシステム導入が賢いのかもしれませんが、かなり悩ましいところです。
東京都北区・新中央図書館、日立と住友スリーエムの図書館情報システム向けICタグを採用:Enterprise:RBB TODAY (ブロードバンド情報サイト) 2007/11/06
(2)市町村、近隣大学、国立国会図書館とのネットワーク接続(P25)
ネットワークをつないだところでモノ(書籍等)が動かないのであれば無用の長物。
甲府からほしい書籍が東京にあることがわかっても、住民は行くわけがない。
書籍お取寄せ(=いわゆる相互貸借ですね)を市町村、近隣大学との間でするためのランニング経費の予算を導入後確保できるか、していけるのか。
(3)インターネット端末や映像機器を配置したメディアスペースを充実させる(P10)
図書館というのは庁内、議会内での権力が弱いのか、基本的に予算が後回しになりがちなので、予算が付きにくく、一度機器を導入したら壊れるまで使い続けることになってしまいがち。リース方式で、5年に一度くらいは定期的に新しい機器に入れ替える方法にしないと、使い物にならない。
図書館のPCがぼろいのはだいたい二つの理由で、
・予算がつかないからリースを再リースにして永遠に使い続けている。(再リースだとすごく安いから)
・補助金でもらっちゃったから減価償却するまで使い続けなきゃいけない(PCは減価償却期間が確かすごく長かったと記憶しています)
これでは、住民はボロい旧式のPCを使い続ける羽目になる。そうすると人は使わなくなる、結論、無意味。
また、単なるネカフェならいらないと思う。
(4)人材育成
本屋で売上を伸ばすため定期的に配置換えをするように、何かのテーマに沿って(新作、名作、歴史などなど)を、従来の司書の能力でできるのか、非常に疑問。司書資格にとらわれない人材導入、民間手法の取り入れ(POPをつけるとか)人材登用も必要なのではないかと考える。
いずれにせよ、導入時にはどかんと補助金や導入一時経費の予算がついても運営経費については予算がつかないのが役所の典型例であるので、運営経費にどれだけかける覚悟があるのか。
そうしないと、いくらかっこいいシステムを入れても、すごい人材を入れても、維持できないので無意味だと思います。
そして、この素案を見る限りにおいては、箱作って絵だけ描いて、ハイ終わり。という素案に見えて仕方ないです。
「新県立図書館整備計画」(素案)の記述ページとの対応関係をふまえたうえでのご回答ありがとうございます。
以下,確認等を含め簡単にコメントさせていただきます。
(1)「ICタグ導入」
→「新県立図書館整備計画」(素案)では,「自動貸出・返却機、貸出処理確認ゲート等と組み合わせた利用により利用の簡便化と資料管理の効率化が実現,蔵書点検時等の作業時間短縮により年間の開館日が拡大」というICタグ導入のメリットが記されていましたが,ご指摘のようにデメリットについても本案中でふれてほしいと感じたところです。
(2)(3)「市町村、近隣大学、国立国会図書館とのネットワーク接続」・「インターネット端末や映像機器を配置したメディアスペースを充実させる」・「運営経費等への言及」
→「新県立図書館整備計画」(素案)自体が「整備」計画案ということもあってか,一旦整備してしまった後の「運営」や「ランニングコスト」といった視点が欠けているのではないか,といった趣旨のご意見と理解し,なるほどと納得した次第です。
(4)「人材育成」
→「新県立図書館整備計画」(素案)中「2 新県立図書館のサービス・運営計画」の「2-4 サービスを支える管理運営」において,管理運営の方針として「書館専門職員である司書の能力を活用して様々なサービスの展開を図り、新たなサービスの提供・拡大に向けて民間のノウハウも積極的に取り入れる。これにより充実したサービスを実現していく。」と記載されております。この点に対する疑問と理解させていただきました。なお,この点に直接関連するかどうか明らかではないのですが,本案中には「県民参加の促進」として「積極的にボランティアを受入れる」との方針も示されています。たいへん難しい問題も多く存在しそうだと思わなくもないのですが,どのような具体的取組みをされるのか個人的には気になるところです。
山梨県民ではないので、「県民の皆様から幅広く御意見を募集」という趣旨には合いませんが、「新県立図書館整備計画(素案)」を読んでの意見を述べたいと思います。
まず、全体には現在のデジタル化の流れも踏まえた計画であり、よく検討されているものであると感じました。
その上でいくつかの意見を述べてみます。
1)「山梨県民」のみならず「山梨県を知りたい人」すべてへのサービス機関として
山梨県立図書館ということで、「県民」へのサービス機関としての位置づけがなされています。しかし、県内に向けてのアピールのみならず、日本全体(あるいは世界)への情報発信・情報提供を行なう文化学術機関としての役割を明確にされることが望ましいと考えます。
わたしは各地域の郷土史や地誌を知ることが好きです。その際、各都道府県の中心的な図書館にまず足を運ぶことになります。特に地元の新聞社や地方出版社による郷土本、あるいは地方史家による自費出版研究資料などについては、各県の図書館を訪れないと手に入らないものが多くあります。県立図書館は、当該県民にとっての情報獲得の場所であると同時に、県外の人間がその県をよく知るために必要な情報を手に入れるための施設でもあるのです。
もちろん、県立図書館が県民の利益を第一に考えるのは当然ですが、その範囲にとどまらず、「山梨県について知りたい人たち」すべてを視野に収めた情報発信機関としての位置づけ・運営がなされるならば、非常に有意義なものとなると考えます。
この点から「新県立図書館整備計画(素案)」を見ますと、あくまでも県民向け、県の施設としての運営方針にとどまっています。WWW等を利用する案につきましても、日本全体あるいは世界に向けて山梨県のPRを行なう、山梨県の情報を提供するといった視点ではないように思われます。
この点につきまして、県外の利用者に対する便宜を考慮することは、決して県民の利益を損なうものではないと考えますすなわち、「山梨県について知りたい人」「山梨県をより深く理解したい人」に対して適切な情報提供が行なわれるとすれば、それは山梨県についての理解を深めることとなり、ひいては山梨県への多大な利益をもたらすこととなるでしょう。
県民のみを対象とするのではなく、県外も含めた多くの人たちへの情報発信機関としての県立図書館という立ち位置を明確にされることを望みます。
2)他県の図書館との連携強化
県民の立場からいえば、県立図書館を利用するのは、「大都市の大規模図書館にアクセスできない場合の地元の情報センター」としての要素と、「他の地域にはない地元の資料の集積センター」としての要素があると考えられます。このうち、後者については「新県立図書館整備計画(素案)」で非常によく検討されています。
しかし、問題は都市圏の大規模図書館でなければ手に入らないような稀少資料、あるいは他の県の地域資料です。これらを手に入れるために大都市の大規模図書館に行かなくても、県立図書館に行けば充分であるという状況が生まれるならば、県立図書館が県民にもたらす利益は非常に大きなものとなるでしょう。
すなわち、山梨県立図書館と他県の図書館との連携を強めることが極めて重要となってきます。
2-3 サービスを支える情報システム整備(3)ネットワーク機能 2 図書館相互のネットワーク
の項目において、
・国立国会図書館をはじめとした、県外の公立図書館とのネットワークの拡大
と記されていますが、これは単にネットワークでつながるというだけではなく、相互リファレンスサービスの充実や資料の貸し借りといった点においても充実を図ることが望ましいと考えます。
3)千代田図書館
わたしが最近利用して非常に素晴らしいと思ったのは、昨年移転・新装開館された千代田区立千代田図書館です。
http://www.city.chiyoda.tokyo.jp/service/00073/d0007312.html
基本理念として「千代田区内の一図書館としての存在にとどまらず、文化情報資源の総合センターとして将来の公共図書館の方向性を全国に示していくような図書館事業とサービスの展開を図ることとする」と明確にうたわれている点も好ましいものと思えます。
「区内の大学、書店、古書店、文化施設等関連機関とも連携」するとも明言されています。大学や文化施設などとの連携のみならず、書店・古書店とも連携することが明記されていることは、今後の図書館のあり方について非常に示唆的であると思われます。
また、現時点ではパソコンの持ち込みについて、キーボードの音が迷惑にならないような席へと追いやられることが多いものですが、千代田図書館ではノートパソコンの利用を前提とした構造となっています。
その他、「コンシェルジュ」による地域の案内ブースがあることなど、非常に参考になる取り組みが多く見られるように思います。
http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/
以上3点の意見を述べさせていただきました。
「新県立図書館整備計画」(素案)の記述ページとの対応関係をふまえたうえでのご回答ありがとうございます。
以下,確認等を含め簡単にコメントさせていただきます。
(0)「山梨県民ではないので、『県民の皆様から幅広く御意見を募集』という趣旨には合いませんが」
→私の個人的経験等からすれば,地方自治体が行うパブリックコメントにおいては,当該自治体の住民でない者が意見を提出した場合でも誠実に対応していただけるようです。これは,パブコメの目的が何も「利害防御目的(行政機関の意思決定に直接利害関係をもつものが,不当な決定がされないよう意見を提出するため)」や「住民参画目的(地域住民が,行政機関の意思決定過程に参画するため)」に限られるものではなく,「情報収集目的(行政機関が,住民や有識者・専門家から意見や情報を収集するため)」という側面も有しているからだと考えているところです。
(1)「『山梨県民』のみならず『山梨県を知りたい人』すべてへのサービス機関として」
→「新県立図書館整備計画」(素案)中において,新県立図書館の特徴を「本県らしい素材=テーマを取り上げ、山梨の個性を国内外に発信する」としているものの,その発信の具体的イメージが乏しいのではないか,とのご指摘と理解させていただきました。その意味で,ご提案の「『山梨県民』のみならず『山梨県を知りたい人』すべてへのサービス機関として」という見出しには説得力があると感じた次第です。
(2)「他県の図書館との連携強化」
→「新県立図書館整備計画」(素案)中「2 新県立図書館のサービス・運営計画」の「2-3 サービスを支える情報システム整備」において,「国立国会図書館をはじめとした、県外の公立図書館とのネットワークの拡大」との方針が示されているものの,さらなる充実を求める旨のご意見と理解させていただきました。もっとも,「国立国会図書館や県外の公立図書館」の十分な協力が求められることから,全国的な議論・検討が必要となる問題だと感じたところです。
(3)「千代田図書館」
→「新県立図書館整備計画」(素案)には,「6 現県立図書館及び他県立図書館の状況」に「6-4 最近の新築県立図書館の状況」が掲げられているところ,その他の注目すべき事例に関する情報提供ということで理解させていただきました。
ご回答ありがとうございます。
以下にいくつかの点につき,「新県立図書館整備計画」(素案)の記述との対応関係をふまえたうえで,確認等を含め簡単にコメントさせていただきます。
(1)「とにかく書架を広く、大量の本を陳列できるように工夫してもらいたい。一定の読書スペースは必要かと思うけど、とにかく、本の数、これに尽きるかと、、」
→ 「新県立図書館整備計画」(素案)中「3 新県立図書館の施設概要」の「3-1 施設の構成と規模」に関するご意見である模様。この素案では,たとえば「子ども読書支援サービスエリア」や「情報発信・交流の場」も設けることとしていますが,これらのスペースをどのように評価されるのかまで示していただければありがたかったです。
(2)「PCとインターネットを用いた蔵書の検索システムは欠かせない。」
→「新県立図書館整備計画」(素案)中「2 新県立図書館のサービス・運営計画」の「2-3 サービスを支える情報システム整備」に関するご意見である模様。この素案では,基本機能の充実として「OPAC用端末の他にインターネットに接続できる環境の提供」や,ホームページからの情報発信として「Web上での検索機能と貸出状況の確認・予約を連動,新着資料案内やベストリーダー(貸出しランキング)・ベストリクエスト(予約ランキング)などを掲示」を行うこととされています。
(3)「マルチメディアばやりでDVDなどを揃えるのがはやっているが、ビデオショップじゃあるまいし、映画なんかどうでもいい」
→「新県立図書館整備計画」(素案)中「2 新県立図書館のサービス・運営計画」の「2-2.サービスを支える資料整備」に関するご意見である模様。この素案では,「視聴覚資料及び電子メディア資料の収集は次のとおりとする」として,「DVD,ビデオテープ等による映像作品及び記録」の収集・保存方針を「社会的に定評のある作品,各賞受賞作(以下略)」も対象とするとの案としていますが,この案に反対ということで理解させていただきました。
(4)「漫画も不要」
→残念ながら「新県立図書館整備計画」(素案)中には,漫画への言及がありませんでした。
(5)「点字本や大字、朗読CDなどに予算を割くべき」
→これも「新県立図書館整備計画」(素案)中「2 新県立図書館のサービス・運営計画」の「2-2.サービスを支える資料整備」に関するご意見である模様。この素案では,「大活字本」は「高齢者や視力に障害を持つ人の読書、学習に役立つもの」を,「点字図書等」は「山梨ライトハウス盲人福祉センター(点字図書館)などの専門機関との連携を図りながら収集」との方針が示されています。