THEME:「モノが素敵に生まれ変わる!とっておき廃物利用術」を教えて下さい
日々の暮らしとイエの中で、こんな時どうしてますか? “イエコト・ミシュラン” は、暮らしに楽しいサプライズアイデアを語らい、★(一ツ星)~★★★(三ツ星)のミシュラン評価をしていくコーナーです。ハウスキーピング、ハンドメイド、エコロジー、ヘルスライフ…毎回の質問に、あなたのアイデアをご投稿下さいね!
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※〈イエはてな〉では、はてなスターを「おすすめメッセージ」として活用しています。ご回答頂く時にもご参考下さい。また投稿期間中はできるだけはてなスターのご利用を控えて頂けますようお願いいたします。
※質問は9月29日(月)正午で終了させて頂きます。
もしこんな金具があったら、これをナットでオイル缶の底に取り付け、そこに洗濯ロープを結びつけてください。これで演奏中にロープが切れたり抜けたりすることが少なくなります。
の下に、はまぞうでリンクを付けたはずなのですが、それが表示されなくなっていました。「こんな金具」というのはこれです。
今度はちゃんと表示されるかな?ドキドキ・・・・。
ついでですので、合わせてご覧いただくとより手作り楽器やジャグ・ミュージックへの理解が深まるかな、といったページをご紹介しておきます。
しかもジャグバンドって日本のバンドもあるんですね!初めて知りました。
横山ホットブラザーズは入らないかな?w
廃材で作られているというのが驚きですが、廃材ならではの楽しみ方ですね♪
以前TomCatさんは、かんから三味線を作っていらっしゃいましたね。
創意工夫して作られる楽器の音はきっと味がある音なんでしょうね。
ちょっと作ってみたくなりました♪
さすがと唸ってしまうような充実した製作記事にまとまっていて、もう脱帽です。思わず工作好きの食指が動いてしまう、本当にすばらしい書き込みです。
バケツのようなオイル缶は、時々ダンプの駐車場とか建築会社の資材置き場などにも転がっていますね。何にも使われず錆びかけているような物を見かけますので、お願いすればすぐにもらえそうです。ネック部分は、少々弓なりに曲がった自然の木を使っている写真を見たことがあります。そういうのを使ってもまた味わい深い物が出来るかもしれませんね。その気になればすぐ材料が集まりそうです。私も作ってみたいです。
横山ホットブラザーズは、ノコギリとか、箒とはたきとか、ガラクタを集めたパーカッションとか、あれも立派な和製ジャグミュージックですね。あのひしゃくやチリトリ、フライパンなどが付いたパーカッションも作ってみたくなりました。
ウォッシュタブ・ベース(Wash-tub bass)とは、「金ダライ」を共鳴胴にしたコントラバスの代用品みたいな楽器です。まだ奴隷制の残るアメリカで、楽器を買うことの出来ない人達が、有り合わせの材料で音の出る物を作って演奏を楽しんでいた。そんな時代の産物です。
Willy and the Poor Boys
このアルバムのジャケットの真ん中あたりに、ひっくり返しの金ダライに棒を一本立てた物が写っていますよね。これがウォッシュタブ・ベースです。
しかし、こういう立派な金ダライが使えた人達はまだリッチだったんです。金ダライも手に入らない人達は、食堂の裏に転がっているバケツくらいの大きさのラードの入っていた空き缶をかっぱらってくるなどして、そんな物を共鳴胴に使っていたみたいです。
http://tokyo.cool.ne.jp/mocajag/jug/
こちらのページの右側の写真にあるのがそれですね。
というわけで、ちょうどバケツくらいの大きさのオイル缶がありましたので、それを使ってウォッシュタブ・ベースを作ってみることにしました。作ってみたい方は、ガソリンスタンドなどにお願いすると分けてもらえます。私は川原掃除の際にゴミとして回収された物をもらってきました。
オイル缶の他に必要な物は、木製のモップの柄、木綿の洗濯ロープ、少し太めの針金、そして洗濯ロープの太さにちょうどいい穴が開いているワッシャ(ボルトを締める時に挟んで使うやつ)です。ワッシャは、下を向いて散歩していると、よく道に落ちています(笑)
まず、オイル缶をひっくり返し、中心に穴を開けます。穴の直径は洗濯ロープがちょうど通る大きさとします。バリ(穴を開けた時に出来るめくれ)があると洗濯ロープを痛めてしまいますので、最初は小さめの穴を開けて、それをよく切れる金工用の丸ヤスリで、丁寧に削って広げていくのがいいと思います。オイル缶の加工は、穴が開けば完了です。
続いてモップの柄の加工です。これがギターで言う「ネック」の部分になります。長さは適当でいいので、最初はあまり切り詰めず、あるがままの長さで使いましょう。弾いてみて長すぎると思ったら、その時に切り詰めればいいのです。棒の下端を下図のように加工してください。
この下端の溝を、缶底の縁に引っかけて棒を立てるのです。つまり、缶と棒(共鳴胴とネック)は固定されていないということですね。当時はこういうすぐにバラせる構造が必要だったんです。だってこんな楽器で音楽を演っていた人達には、移動手段といえば徒歩しかなかったんですから。
溝はただ棒を刻むだけでもいいですが、ここは割れやすいので、できたら適当な缶を開いて取った金属板を溝部分にあてがって、そして針金でキッチリと巻いて補強しておいてください(図の赤部分)。
さて、洗濯ロープを通します。この洗濯ロープが弦です。弦はたった一本しかありません。まずロープの端にワッシャを通し、そして結び玉を作ります。引っ張っても抜けないことを確認したら、ロープをオイル缶に通します。オイル缶が大きな糸電話のような形になります。
もしこんな金具があったら、これをナットでオイル缶の底に取り付け、そこに洗濯ロープを結びつけてください。これで演奏中にロープが切れたり抜けたりすることが少なくなります。
あとは、ロープの先端を、棒の上端に結び付ければ完成です。モップの棒には上端に引っかける金具を通す穴があると思いますので、そんなと針金をうまく使ってロープを固定してください。ロープ(弦)の長さは、棒(ネック)を垂直よりも少々内側に倒した所でピンと張るように調節します。
さて、弾いてみましょう。左足をオイル缶に乗せ、動かないようにガシッと踏んづけてください。左手は、ネック(棒)の上から1/3あたりを持ちます。弦は押さえません。ただ棒を持つだけです。で、右手の人差し指と中指を揃えて、弦(洗濯ロープ)を弾きます。つまびくと言うより、指に引っかけてハジく感じになります。よくロカビリー系のバンドのアップライトベース(コントラバス)の人が、すごいオーバーアクションで弦を引っ張るようにしてハジいて演奏していますよね。ああいう感じです。
音程は主に左手で持った棒の角度で決めていきます。つまりロープに掛けるテンションで音程を変化させていくわけですね。だいたい1オクターブくらいの音程がカバー出来ます。
全ての材料が廃材でまかなえます。というか、元々そういう楽器です。ベースさえあれば、あとは空き缶や空き瓶、空き箱などパーカッションと、アカペラのコーラスで、立派な音楽になります。アメリカのジャグバンドでは、たいていブリキで出来た洗濯板も加わります。こういう音楽も楽しいですよ。興味のある方がいましたら、ぜひ作って、家族や仲間と楽しんでみてください。